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眠い…こんな時だけど頭がぼんやりする…
「やっとヒーローらしい記録出したよ~!」
「指が腫れ上がっているぞ!入試の件といい、おかしな"個性"だ…」
「スマートじゃないよね」
「…!!」
クラスのみんなは十人十色の反応を示しているけれど…
『(緑谷くん…酷い怪我だ…!)』
「…どういうことだ」
みんなが感想を言い合う中、私は緑谷くんに駆け寄る。
…いや、駆け寄ろうとした。
「コラァアアアア!!」
走り出す爆豪くんに驚いて、私は足を止めてそちらを振り返る。
「ワケを言え!デク てめぇ!!」
「うわぁあ!!」
掴み掛かろうとする爆豪くんに対して、緑谷くんはその場に固まって動けないようだ。
「んぐぇ!」
お構い無く突進する爆豪くんを、相澤先生が布のようなもので捕えた。
間一髪だ。
「…ったく、何度も何度も"個性"使わせるなよ。俺はドライアイなんだ!」
「「『("個性"凄いのに勿体無い…!)』」」
相澤先生が"個性"を解除した後、緑谷くんは爆豪くんの様子を伺いつつも恐る恐るその場を離れた。
「指大丈夫?」
「あ…うん…」
「っ…」
いやどう見ても大丈夫じゃないよあれ…!
みんなは相澤先生と共に、次の種目へと向かい始めていた。
『…』
「モカ、次行くぞ~!」
『切島くん…ごめん、先行ってて!』
「?…どうしたんだ?」
『緑谷くん、さっきので怪我したみたいで…』
言い切る前に、私は緑谷くんの方へと足を向ける。
が、眠気のせいか少しフラついてしまった。
「おっと!」
そこを切島くんが支えてくれる。
「大丈夫かよ?」
『私の"個性"、緑谷くんに…』
「お前もう自分にほとんど"個性"使っちまったんだろ?もうそんな余力残ってねぇんじゃ…」
『大丈夫大丈夫!春休み、毎日一緒に鍛えてたじゃん』
「そりゃそーだけどよ…」
まだ何か言いたげな切島くんに笑い掛けると、彼は分かった、と一言。
「んじゃ先行ってっから。何かあったらすぐ呼べよ!」
『ん!ありがとね』
ひらりと手を振ると、切島くんは次の種目へと向かって行った。