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職場体験が終わって、初の登校日。
「モカーーー!!」
『切島くぅぅうん!!』
いつもより早く用意ができた私は、いつもより早めの時間に教室に着いた。
そして私を見た切島くんと、切島くんを見た私は、お互いの姿を確認するなり教室のど真ん中で抱き合った。
「うぉおおおお!!久し振りだァこの感じ!会いたかったぜー!!」
『私も会いたかったよ切島くん!電話ありがとう!』
そんな私達を見て、クラスメイトは安堵の様子を見せていた。
そうだ、職場体験に行く前はクラスのみんなに心配掛けてしまってたからなぁ。
特に心配を掛けたメンバーの、響香ちゃんと尾白くんは私達の様子を見て苦笑し、梅雨ちゃんは満足そうにケロッと呟き、上鳴くんは私達に野次を飛ばした。
緑谷くんはまだ登校してきていない。
『(みんな、心配掛けてごめんね)』
私は心の中で謝った。
あ、切島くんへのお土産持って来るの忘れた。
そしてみんなはそれぞれの職場体験先の話をし始める。
「そっちの事務所どうだった?」
「アタシんとこはねぇ〜…」
そんな中、瀬呂くんが私達の元へとやって来た。
「朝からアツいねぇ、お二人さん!」
瀬呂くんの言葉に、切島くんと私は身体を離す。
そのタイミングでガラッと教室の扉が開き、振り返る。
入室して来たのは…
「「アッハッハッハ!!マジか!マジか爆豪!!」」
なんと、ヘアスタイルを8:2に分けたままの爆豪くんだった。
そんな爆豪くんを見て、切島くんと瀬呂くんは遠慮なく大爆笑している。
「笑うな!!」
『おはよう爆豪くん、その髪型気に入ってたんだ?』
「違ェわボケ!!癖付いちまって洗っても直んねェんだ…!おい笑うな!ぶっ殺すぞ!!」
「やってみろよ、8:2坊や!アッハハハハ!!」
「んだとゴラァ!!」
「「戻ったー!」」
完全にして遊ばれている爆豪くんがなんだか面白くて、私も小さく笑う。
なるほど。
私は初日にベストジーニストにヘアセットしてもらって以降、自分でセットしていたけれど…
爆豪くんは毎日ベストジーニストにやってもらってたからなぁ…。
変に癖付いちゃったんだ。
「モカ、職場体験先で爆豪、ずっとこんなだったのか!?」
「よく一週間耐えたなー!」
『え、エリート戦士っぽくてカッコ良くない?』
「「エリート戦士〜!」」
また声を上げて笑う二人に、爆豪くんはわなわなと震え始める。
「オイ、クソ髪の女ァ!!笑うな黙れふざけんな!!」
『カフェね!朝から爆破は勘弁!』
なぜかとばっちりで怒鳴られた私は、少し爆豪くんから距離を置く。
あ、緑谷くんが登校してきた。
彼は切島くんと私が楽しげに話しているのを見て、安心した表情を見せてくれた。