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さて、時は進んで…
今、フィールドでは、切島くんと鉄哲くんの再試合が行われていた。
《「あーおォ!!今切島と鉄哲の進出結果が!!》
「ンヌゥウウウウウッッ!!」
「ンンンンンンンンッッ!!」
見ているこっちが力んでしまうくらいのド迫力で二人は腕相撲をしている。
『頑張れ!切島くーん!!』
「ガア!!」
全力を出し切った切島くんが鉄哲くんの鉄の手にヒビを入れ、その弾みでテーブルに鉄哲くんの手を叩き付けた。
「勝者切島くん、二回戦進出!」
「っしゃあああ!!」
《「引き分けの末、切符を勝ち取ったのは切島!!」》
『やった!!切島くん凄いよ男前過ぎるよ…!』
私は嬉しくて一人で飛び上がる。
「金属疲労が…!もっと鉄分を取っていれば…!」
「良い…勝負だった…!!」
「ケッ」
『(お、男らしい…!)』
手を取り合う二人に感動しているのは私だけではないようで、ミッドナイトも身体をくねらせて嬉しそうにしていた。
《「これで二回戦進出者が揃った!つーわけで…そろそろ始めようかぁ!」》
二回戦第一試合は…轟くんと緑谷くんの対決か。
どんな試合になるのだろう。
「二人、まだ始まっとらん?見ねば!」
『お茶子ちゃん怪我はもう…って、どうしたのその目!?』
聞き慣れた声に振り返ると、そこにはパンダのように目を腫らしたお茶子ちゃんが居た。
飯田くんも驚いている。
「目を潰されたのか!?早くリカバリーガールの元へ…!」
「行ったよ!これはあれ!違う!」
「違うのか!?」
話しながらこちらへと降りてくるお茶子ちゃんは飯田くんの隣の席へ向かっているらしい。
っと、その前に…
『お茶子ちゃん!』
私は爆豪くんの隣の席を離れて前列の席へ移動する。
そしてぽんぽんと、常闇くんと私の間の空席を軽く叩いた。
「モカちゃん…?」
首を傾げながらもお茶子ちゃんは誘導通りに私の左側の席へ腰を下ろす。
…なるほど、掠り傷や切り傷はあるものの、確かに大きな傷は見受けられない…。
『お疲れ様。お茶子ちゃん、格好良かったよ!』
爆豪くんにそうしたように、お茶子ちゃんの両手を握って"個性"を発動する。
「カフェくんの"個性"か!麗日くんの傷が治っていく…!」
飯田くんの言う通り、少しずつ癒えていく傷を見てお茶子ちゃんが感動の声を漏らした。
「うはあ…!?すっごいね、ありがとう!おかげで元気になったぁ!」
『私もあんまり体力残ってないから、今完治は出来ないけどね。目元の腫れもだいぶマシになったと思うよ、後で鏡見てみて!』
「た、助かりますぅ…!」
『目を腫らした女の子を放っておく訳にはいかないからね』
「イケメンかよ!」
少し離れたところから響香ちゃんの声が聞こえて来る。
回復をさせた後、お茶子ちゃんは飯田くんの隣の席へと戻って行った。