夢を見た

何故かわからないけど

何か、切ない

そんな夢。


あぁ、私らしくない

顔洗ってすっきりしよう

「おはようございます、ユリエさん。
珍しいですね、まだ鶏もないていないのに。」

「おはようフリウ、なんか起きちゃった。」

顔を洗って気晴らしに中庭にでたらフリウが花壇に水やりをしていた。

「水やり手伝おうか？」

「いえ、もう終わるところなので大丈夫ですよ。」

本当にいつ休んでいるんだろうフリウ…

「じゃあ何か手伝うことある？」

「そうですね………ではトマトの収穫をお願いしてもいいですか？」

「まっかせて！！私トマト大好き！」

「………。」

フリウは少し意外そうなどこか驚いた表情をしていた

「どうしたのフリウ？」

「いえ、なんでもありません。今日は食堂の妖精さん達にオムレツ作ってもらいましょう。」

「うん！」

ふふっ、トマトいい色してるなぁ
オムレツ楽しみ！

「ふぁ…おはよう二人共、ユリエ珍しく早起きしたね？」

トラリスが眠そうに歩いてきた。

「もう！二人して私がいつも寝坊してるような言い方しないでよ！
………………あれ？」

なんだろ？

「どうしたのユリエ？」

「んー…なんか前にもこんなことあったような…」

何故か謎の懐かしさが浮かんで消えた気がした

「気のせいですよユリエさん」

フリウが困ったように微笑みながら言った。

「そうかなぁ………………んー…」

「………ユリエ、もう少し寝てきたら？まだちょっと寝ぼけているんだと思うよ？」

「むー………………トラリスがそう言うならそうする」


なんか…フリウとトラリスと三人でこんなことがあった気がしたんだけど

なんだろう？

私が建物に戻っていく時に随分とフリウの顔色が悪かったようにみえた。

またルイに一晩中お説教でもしていたのかもしれない

うん、起きたら私がフリウに休憩の重要性を語ってあげよう。