始まりの物語

あの子は一人

真っ暗で

何も無い

静かで

虚無な世界に一人生まれた

あの子は何も知らない

自分のことも

何一つ

でも感じた

一人は嫌だ。

私は寂しいのだと。

だから生まれたのが私。

でも私たちになっても

何か満たされない

私もあの子も満たされない

だから私はお願いしたの。

でもそれは

あの子の心を傷つける行為だと

どうして私は考えなかったの………?
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