もしかしたら………

アムールのような膨大なマナをため込んだ爆弾を虚無の地にぶつければ
サタン様を縛るミカエルの封印を壊せるんじゃないか？

けどアムールを狙うには僕の力じゃ返り討ちにされて終わりだ

あいつ魔法無効化能力持ってるから罠も使えない

下手に襲撃すれば今度こそ存在を消されかねない

それでサタン様を解放できなければ本末転倒というものだ………


………………。

いや、そもそもアムールは、いや、僕たちは作られた存在じゃないか

だったら僕が都合のいい”爆弾”を”作ればいい”のでは？

今僕は人間の国『バーシニア王国』にいる。

『バーシニア王国』は非常に盛り上がっている

なんでももうすぐ王の子供が産まれるとか……

人間の子供なんて腐るほどいるのにそんなに喜ぶことか？

まぁ、ちょうどいい…

僕が使ってあげようじゃないか。

僕はメイドの体を貰って

出産の為に眠る王妃にいいモノをあげた。

さよなら王妃様、もう会うことはないね。

すぐにメイドの体を捨てて新しい体を転々として時が来るのを待った。

どうやら王妃様は子供を2人産んだ後死んだそうだ。

それでいい

バーシニア王国の国王はすごく王妃様のことを大事に思っていた。

王様、どうするだろうね？

青い瞳の子供と赤い瞳の子供…

赤い瞳の子供は不幸を呼ぶ子とバーシニア王国の言い伝えだ。

だから本来ならば産まれたらすぐに■しちゃうんだって

大切な大切な王妃様の産んだ子供

大切な大切な王妃様を■した子供

王様はどうする？