閑話・弐
一応、携帯は持っている。
登録してあるのは主に会社関係。
その中に一つ。
一度もメールも電話もした事がない奴が居る。
まぁ、する必要性も無いんだが・・・。
それでも。
その電話番号とメールアドレスは覚えていて・・・。
そもそも何と云って電話をしたりメールをしたら良いのかが分からん。
結局、・・・分からないから、しない訳で。
毎日携帯を睨んでは、着信を待つ事しか出来ない俺だった。
「三成主任?どうかしたんですか?」
いつものように携帯を睨む俺に幸村が話し掛けてきた。
「いや・・・」
パタリと携帯を閉じ、背広の内ポケットへと入れる。今は仕事中。携帯ばかりを睨む訳にはいかない。
「何か用か?」
「あぁはい。この資料なんですが・・・」
幸村がファイルを見せながら説明を始めた。
それを俺は真剣に聞いている。・・・つもりでも。
内ポケットにある携帯が気になって仕方がなかった。
登録してあるのは主に会社関係。
その中に一つ。
一度もメールも電話もした事がない奴が居る。
まぁ、する必要性も無いんだが・・・。
それでも。
その電話番号とメールアドレスは覚えていて・・・。
そもそも何と云って電話をしたりメールをしたら良いのかが分からん。
結局、・・・分からないから、しない訳で。
毎日携帯を睨んでは、着信を待つ事しか出来ない俺だった。
「三成主任?どうかしたんですか?」
いつものように携帯を睨む俺に幸村が話し掛けてきた。
「いや・・・」
パタリと携帯を閉じ、背広の内ポケットへと入れる。今は仕事中。携帯ばかりを睨む訳にはいかない。
「何か用か?」
「あぁはい。この資料なんですが・・・」
幸村がファイルを見せながら説明を始めた。
それを俺は真剣に聞いている。・・・つもりでも。
内ポケットにある携帯が気になって仕方がなかった。