肆
それは一言から始まった。
いつもの様に机に向かって仕事をしていると
「この前、どうだったの?」
尚香さんが小声で話し掛けてきた。
「この前って?」
「お見合いよ。お見合い。あの写真の人としたんでしょ?」
ああ、アレね・・・。
「したのはしたんですけど・・・」
どう云ったら良いものか。
―結局、私は断ったんだけど。だってあまりにも私が劣る気がしたし。・・・でも三成さんは
「ならばお前が俺に相応しいと思う迄、俺は待つ」
って云って。
今の所、友達みたいな付き合いをしている。・・・一応、メアドも交換して。メール来た事無いけど―
「まぁ、してみただけって感じです」
「なぁんだ。つまんない」
いや、つまんないって云われても。
「結婚したら良いのに」
その尚香さんの一言に。
たまたま、全員揃っていた営業部の人が一斉に私を見た。
いつもの様に机に向かって仕事をしていると
「この前、どうだったの?」
尚香さんが小声で話し掛けてきた。
「この前って?」
「お見合いよ。お見合い。あの写真の人としたんでしょ?」
ああ、アレね・・・。
「したのはしたんですけど・・・」
どう云ったら良いものか。
―結局、私は断ったんだけど。だってあまりにも私が劣る気がしたし。・・・でも三成さんは
「ならばお前が俺に相応しいと思う迄、俺は待つ」
って云って。
今の所、友達みたいな付き合いをしている。・・・一応、メアドも交換して。メール来た事無いけど―
「まぁ、してみただけって感じです」
「なぁんだ。つまんない」
いや、つまんないって云われても。
「結婚したら良いのに」
その尚香さんの一言に。
たまたま、全員揃っていた営業部の人が一斉に私を見た。