唇は何も語らず
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
言葉等、不要・・・。
虫の音が響く庭。
月の影に半蔵は一人、佇む。
時折、風が葉を揺らす音。
遠くから聞こえる賑やかな音楽。
それに混じる人々の歌声。
―ジャリ・・・
「黒柴・・・」
背後に聞こえた足音に、半蔵は黒柴だと確信する。
「今晩は、半蔵様」
黒柴はゆっくりと半蔵に近付いて来る。その度に、ジャリ・・ジャリッ・・と砂を踏む音がする。
黒柴が近付く音を、まるで一つの音楽のように感じる半蔵。ただの砂の音でしかない事ですら、気にならない。
「月を、見ていらしたのですか?」
黒柴は半蔵の隣に立ち、月を見上げる。
何を話す訳でもなく、二人はただ、並んで月を見上げていた。
そっと半蔵が黒柴の手を握れば、躊躇いながらも、黒柴が握り返す。
暫く、指先を絡めてじゃれ合わせていると
「ふふ・・・くすぐったい・・」
黒柴が手を離そうと指先をよじる。が、
―グイッ
と、逆に引き寄せられ、抱き締められた。力強い半蔵の腕に、黒柴の心臓はトクトクと鼓動を速める。
同時に半蔵の胸に顔を埋める事に因って、半蔵の鼓動も黒柴に伝わる。
虫の音が響く庭。
月の影に半蔵は一人、佇む。
時折、風が葉を揺らす音。
遠くから聞こえる賑やかな音楽。
それに混じる人々の歌声。
―ジャリ・・・
「黒柴・・・」
背後に聞こえた足音に、半蔵は黒柴だと確信する。
「今晩は、半蔵様」
黒柴はゆっくりと半蔵に近付いて来る。その度に、ジャリ・・ジャリッ・・と砂を踏む音がする。
黒柴が近付く音を、まるで一つの音楽のように感じる半蔵。ただの砂の音でしかない事ですら、気にならない。
「月を、見ていらしたのですか?」
黒柴は半蔵の隣に立ち、月を見上げる。
何を話す訳でもなく、二人はただ、並んで月を見上げていた。
そっと半蔵が黒柴の手を握れば、躊躇いながらも、黒柴が握り返す。
暫く、指先を絡めてじゃれ合わせていると
「ふふ・・・くすぐったい・・」
黒柴が手を離そうと指先をよじる。が、
―グイッ
と、逆に引き寄せられ、抱き締められた。力強い半蔵の腕に、黒柴の心臓はトクトクと鼓動を速める。
同時に半蔵の胸に顔を埋める事に因って、半蔵の鼓動も黒柴に伝わる。
