あなたは何者にもまして美しく
貴女のお名前
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隣に居る事が何より嬉しい。
ざわざわと活気に溢れる人々。
飛び交う客引きの声。
並ぶ品。
ある日、兼続は名無しさんを連れて城下に出ていた。
「平和そのものだな」
と、城下の五月蝿くも賑やかな雰囲気に頷く兼続。
隣を歩く名無しさんも兼続の言葉に頷いた。
「そうですね。あの・・・兼続様、そろそろ戻りませんと・・・」
朝も早くから城下に繰り出し、今や昼時。兼続は勿論、名無しさんだって仕事がある。いい加減戻らないと後に響く・・・名無しさんは云い難そうに、
「お仕事、溜まってしまいます・・・」
と、云った。が・・・、
「名無しさん!あの店に行こう!」
表に簪を展示する店を見付けた兼続は名無しさんを引っ張って中に入って行く。
「色々有るな・・・これは、翡翠か」
店に並ぶ簪を取り、兼続はくるくると手の平で回す。
が、暫くすると元の場所に返して、
「こっちは珊瑚か」
また違う簪を取った。
「兼続様・・・」
簪を見る兼続に、名無しさんは溜息を吐いてしまう。
今日は諦めようか・・・名無しさんも並ぶ簪に目を向けた。
ざわざわと活気に溢れる人々。
飛び交う客引きの声。
並ぶ品。
ある日、兼続は名無しさんを連れて城下に出ていた。
「平和そのものだな」
と、城下の五月蝿くも賑やかな雰囲気に頷く兼続。
隣を歩く名無しさんも兼続の言葉に頷いた。
「そうですね。あの・・・兼続様、そろそろ戻りませんと・・・」
朝も早くから城下に繰り出し、今や昼時。兼続は勿論、名無しさんだって仕事がある。いい加減戻らないと後に響く・・・名無しさんは云い難そうに、
「お仕事、溜まってしまいます・・・」
と、云った。が・・・、
「名無しさん!あの店に行こう!」
表に簪を展示する店を見付けた兼続は名無しさんを引っ張って中に入って行く。
「色々有るな・・・これは、翡翠か」
店に並ぶ簪を取り、兼続はくるくると手の平で回す。
が、暫くすると元の場所に返して、
「こっちは珊瑚か」
また違う簪を取った。
「兼続様・・・」
簪を見る兼続に、名無しさんは溜息を吐いてしまう。
今日は諦めようか・・・名無しさんも並ぶ簪に目を向けた。