こんなに楽しいとはな。




昨日、想いを寄せる名無しさんに、周瑜は何とか約束を取り付けた。
「明日、一緒に出掛けよう」
特に用事もないから・・・と、名無しさんは快諾していた。
名無しさんの答えに喜んだ周瑜は、眠れぬ夜を過ごし、
「周瑜ぅ～何そわそわしてンだ？」
と、孫策に。
「周瑜殿。聞いてますか？」
と、陸遜に。
「周瑜殿・・・。服が裏返しのままですが・・・」
と、呂蒙に。
朝から、ずっと。
心配される程に。







約束の時間まであと二刻。
周瑜は既に約束した場所で名無しさんを待っていた。
場所は城下の広場。
恋人たちがよく利用している場所。