奇蹟
貴女のお名前
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神も仏も信じてはいないが。
賽銭を投げ入れ。
ガラガラと縄で鈴を鳴らして。
二度のお辞儀。
手を二度打ち、手を合わせる。
願った後は、一度、深くお辞儀する。
「殿、学業の神様で良いんですかね・・・」
「・・・・五月蝿い」
そう云って三成はすたすたと帰って行く。
(全く・・・今日何度目ですかね。神社に来たのは)
左近はこっそり溜息を吐いた。
最近、三成はよく左近を引き連れ(と云うか左近が勝手に付いてくる)、近くの神社にお参りに行っていた。
多い日には四、五回は参る。
「石田三成ともあろう人物が、何をそんなに願っているのか・・・」
と、誰もが思っていた。
しかし、参っている本人、三成は藁にも縋りたい気持ちで、
(神でも仏でも良い。とにかく・・・)
願いを聞き届けてくれ、と今日も賽銭を投げ入れて来た。
そもそも、三成が神社に通うようになったのは・・・。
「本日より、貴殿に仕えます」
どこぞの大名か、武将かが、三成の旗下に加わった折に、
「娘の名無しさんでございます。・・・名無しさん、石田殿にご挨拶せい」
賽銭を投げ入れ。
ガラガラと縄で鈴を鳴らして。
二度のお辞儀。
手を二度打ち、手を合わせる。
願った後は、一度、深くお辞儀する。
「殿、学業の神様で良いんですかね・・・」
「・・・・五月蝿い」
そう云って三成はすたすたと帰って行く。
(全く・・・今日何度目ですかね。神社に来たのは)
左近はこっそり溜息を吐いた。
最近、三成はよく左近を引き連れ(と云うか左近が勝手に付いてくる)、近くの神社にお参りに行っていた。
多い日には四、五回は参る。
「石田三成ともあろう人物が、何をそんなに願っているのか・・・」
と、誰もが思っていた。
しかし、参っている本人、三成は藁にも縋りたい気持ちで、
(神でも仏でも良い。とにかく・・・)
願いを聞き届けてくれ、と今日も賽銭を投げ入れて来た。
そもそも、三成が神社に通うようになったのは・・・。
「本日より、貴殿に仕えます」
どこぞの大名か、武将かが、三成の旗下に加わった折に、
「娘の名無しさんでございます。・・・名無しさん、石田殿にご挨拶せい」