私の燃えるため息が
貴女のお名前
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名無しさん、貴女を想うといつも・・・
部屋に響く筆の走る音と、溜息。
「はぁ・・・」
「・・・・・・失せろ、幸村」
三成の執務室で手伝いをしている幸村。
手伝い始めてから数時間、筆を度々止めてはずっと溜息ばかり吐いていた。
「何でそんな冷たい事、云うんですか」
幸村がチラリと三成を見遣れば
「何で、だと?」
こめかみをヒクつかせ、三成が云った。
「先程から何度溜息を吐いている!欝陶しい!」
幸村の吐く溜息に苛々としている。
いつの間にか右手には筆ではなく、嘉瑞招福が握られていた。
「六銭を払いたいのなら払わせてやる」
婉曲な三成の台詞に、すごすごと幸村は部屋を出ていった。
「全く。・・・名無しさんの事ばかり考えているからだ」
幸村が背中を丸めて出て行くと三成は小さく呟いた。
「・・・当分、幸村に手伝いは頼まん・・・」
幸村に依頼した書は、殆ど白紙のまま。
溜息を吐きたいのはこっちの方だ・・・と、三成は再び筆を取った。
三成の部屋から追い出され、幸村はする事もなく、縁側で時間を潰していた。
「はぁ・・・」
溜息を吐きながら。
目の前には手入れされた庭。実に見事な景色が広がっている。
部屋に響く筆の走る音と、溜息。
「はぁ・・・」
「・・・・・・失せろ、幸村」
三成の執務室で手伝いをしている幸村。
手伝い始めてから数時間、筆を度々止めてはずっと溜息ばかり吐いていた。
「何でそんな冷たい事、云うんですか」
幸村がチラリと三成を見遣れば
「何で、だと?」
こめかみをヒクつかせ、三成が云った。
「先程から何度溜息を吐いている!欝陶しい!」
幸村の吐く溜息に苛々としている。
いつの間にか右手には筆ではなく、嘉瑞招福が握られていた。
「六銭を払いたいのなら払わせてやる」
婉曲な三成の台詞に、すごすごと幸村は部屋を出ていった。
「全く。・・・名無しさんの事ばかり考えているからだ」
幸村が背中を丸めて出て行くと三成は小さく呟いた。
「・・・当分、幸村に手伝いは頼まん・・・」
幸村に依頼した書は、殆ど白紙のまま。
溜息を吐きたいのはこっちの方だ・・・と、三成は再び筆を取った。
三成の部屋から追い出され、幸村はする事もなく、縁側で時間を潰していた。
「はぁ・・・」
溜息を吐きながら。
目の前には手入れされた庭。実に見事な景色が広がっている。