戦国bsr読み切り短編集
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さっきから、背中が熱い。
「あの、小十郎さま……」
「なんだ?」
耳元で、色気たっぷりの低音声。
ぞくりと感じて身をよじれば、吐息まじりに笑う気配。
「感じてんのか?」
「ち、違います!くすぐったいのです!それに……」
「それに、何だ?」
「あなたが引っ付かれるなんて珍しいので、恥ずかしゅうございます」
恋人となって早二年。
体を繋げたことだってあるから、後ろから抱きつかれるくらい耐性はあるつもりなのだけど……。
「戦が終わって処理も終えたら、急にお前が恋しくなってな」
こんなに甘えたな小十郎さまは初めてで、戸惑ってしまう。
「理由は分かりました。ですが、ここはちょっと……」
辺りを見渡す。
人の気配は今のところないが、ここは給事場なのだ。
いつ何時、誰が来るか分からない不特定要素満載の場所で、慎重派の小十郎さまが大胆な行動に出るなど、よほどのことがあったとしか思えない。
何があったのか心配だけど、まずはこの格好を何とかしたい!
見つかったら、恥ずかしいもの!!
「いいじゃねえか、見せびらかしてやろうぜ」
……なのに、小十郎さまったらこっちの気も知らず、腰にまわした腕に力を入れ、さらに密着シテキマシタ(汗)
「こ、困ります!」
「……やっぱり、気付いてねえんだな」
小十郎さまの狙いが分からず首を傾げれば、喉でくっ、と笑われた。
「お前、俺と付き合うようになって、随分色気が出てきてんだぜ。お前に懸想してる奴らだっている。だから、お前は俺のもんだって見せびらかしてやらねえと」
……つまり、アレですか?
わたしが恋しいっていうのは建前で、小十郎さまが留守の間に変な虫がついたのではと疑って、虫除け作業がしたいってことですか。
「小十郎さま……」
あなたの意図が分かりました、と目で訴えれば、
「何だ、やる気になったか?」
ちゅ、と音を立てて唇が重なった。
「……やる気も何も、わたしがお慕いしているのはあなただけです」
小さく呟けば、小十郎さまは嬉しそうに笑い今度は真正面から抱き締められた。
そうこうしているうちに、小十郎さま曰くわたしに懸想しているらしい男性が通りかかり、泣きながら走り去っていく姿を目の当たりにしてしまった。
「悪ぃな、諦めろや」
ふん、と鼻を鳴らす小十郎さまはドヤ顔をなさっていて、何だか幼子のようで可愛いと思ったのは内緒の話。
「あの、小十郎さま……」
「なんだ?」
耳元で、色気たっぷりの低音声。
ぞくりと感じて身をよじれば、吐息まじりに笑う気配。
「感じてんのか?」
「ち、違います!くすぐったいのです!それに……」
「それに、何だ?」
「あなたが引っ付かれるなんて珍しいので、恥ずかしゅうございます」
恋人となって早二年。
体を繋げたことだってあるから、後ろから抱きつかれるくらい耐性はあるつもりなのだけど……。
「戦が終わって処理も終えたら、急にお前が恋しくなってな」
こんなに甘えたな小十郎さまは初めてで、戸惑ってしまう。
「理由は分かりました。ですが、ここはちょっと……」
辺りを見渡す。
人の気配は今のところないが、ここは給事場なのだ。
いつ何時、誰が来るか分からない不特定要素満載の場所で、慎重派の小十郎さまが大胆な行動に出るなど、よほどのことがあったとしか思えない。
何があったのか心配だけど、まずはこの格好を何とかしたい!
見つかったら、恥ずかしいもの!!
「いいじゃねえか、見せびらかしてやろうぜ」
……なのに、小十郎さまったらこっちの気も知らず、腰にまわした腕に力を入れ、さらに密着シテキマシタ(汗)
「こ、困ります!」
「……やっぱり、気付いてねえんだな」
小十郎さまの狙いが分からず首を傾げれば、喉でくっ、と笑われた。
「お前、俺と付き合うようになって、随分色気が出てきてんだぜ。お前に懸想してる奴らだっている。だから、お前は俺のもんだって見せびらかしてやらねえと」
……つまり、アレですか?
わたしが恋しいっていうのは建前で、小十郎さまが留守の間に変な虫がついたのではと疑って、虫除け作業がしたいってことですか。
「小十郎さま……」
あなたの意図が分かりました、と目で訴えれば、
「何だ、やる気になったか?」
ちゅ、と音を立てて唇が重なった。
「……やる気も何も、わたしがお慕いしているのはあなただけです」
小さく呟けば、小十郎さまは嬉しそうに笑い今度は真正面から抱き締められた。
そうこうしているうちに、小十郎さま曰くわたしに懸想しているらしい男性が通りかかり、泣きながら走り去っていく姿を目の当たりにしてしまった。
「悪ぃな、諦めろや」
ふん、と鼻を鳴らす小十郎さまはドヤ顔をなさっていて、何だか幼子のようで可愛いと思ったのは内緒の話。