戦国bsr読み切り短編集
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今日は朝から快晴なので、レンタカーで海沿いをドライブ中。
ナビをいじっていると、灯台があることが分かったので早速立ち寄ってみた。
さすが岬にあるだけあって海抜が高く、灯台につくには軽く坂道をのぼらなきゃならない。
日頃の運動不足のせいかあんまり機敏に昇れず、ヘタヘタと歩いていたら、
「大丈夫か?」
先に歩いていた小十郎が戻ってきた。
「ん、大丈夫。先に行ってて」
「それじゃ、意味がねえだろうが」
「え?」
顔を上げれば、左手を差し出された。
「せっかくの旅行なんだ、一緒に行こうぜ」
驚いた。
普段手を繋ぐことをしないこの人が、自分から手を差し出すなんて。
「いいの?」
「ああ」
「知ってる人がいないから?」
「それはあるな」
ふっと笑い、大きな手が引っ張り始めた。
「ただ、いつもさっさと行っちまうから、こういう時くらい気付きてえんだよ」
「歩幅が違うから仕方ないよ。けど、そう言ってくれるの、嬉しいな」
きゅっと握り返せば、更に強い力で握り返された。
手だけじゃない、心も温かくなった瞬間。
ナビをいじっていると、灯台があることが分かったので早速立ち寄ってみた。
さすが岬にあるだけあって海抜が高く、灯台につくには軽く坂道をのぼらなきゃならない。
日頃の運動不足のせいかあんまり機敏に昇れず、ヘタヘタと歩いていたら、
「大丈夫か?」
先に歩いていた小十郎が戻ってきた。
「ん、大丈夫。先に行ってて」
「それじゃ、意味がねえだろうが」
「え?」
顔を上げれば、左手を差し出された。
「せっかくの旅行なんだ、一緒に行こうぜ」
驚いた。
普段手を繋ぐことをしないこの人が、自分から手を差し出すなんて。
「いいの?」
「ああ」
「知ってる人がいないから?」
「それはあるな」
ふっと笑い、大きな手が引っ張り始めた。
「ただ、いつもさっさと行っちまうから、こういう時くらい気付きてえんだよ」
「歩幅が違うから仕方ないよ。けど、そう言ってくれるの、嬉しいな」
きゅっと握り返せば、更に強い力で握り返された。
手だけじゃない、心も温かくなった瞬間。