戦国bsr読み切り短編集
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今日は政宗の誕生日。
伊達家の跡継ぎだから、やっぱり誕生パーティーとか盛大に開くらしく、そこには各界の大物とかが来るらしい。
普段は全然思わないけど、こういう時、彼とは住む世界が違うって思っちゃう。
「お前も、partyに来いよ」
って言ってくれたけど、一般人の私が行くなんてとてもじゃないけど出来ない。
恋人って理由だけで、踏み込んでいい世界じゃない気がするから。
「はぁ……」
大学も休みになったし、政宗と堂々と会える場所がなくなった今、胸に抱える誕生日プレゼントはただの物と化してる。
メールで誕生日おめでとうとは伝えたけど、プレゼント用意してるからとは言えなかった。
今日の主役が外に出てくるなんて、まずムリだし。
昨日も色々忙しそうで外に出てきてもらうのもしのびなかったし。
「返品して、そのお金でどっか一人でパーッとやるか!」
「そりゃ、ずいぶんと景気のいい話だな」
振り上げた両手から、プレゼントが落ちた。
振り返れば、ここにいちゃまずい人物が。
「ま、政宗……!」
「ちょっと前からお前の態度がおかしいと思って様子見に来てみりゃコレだ」
隻眼ににらまれれば、冷や汗をたらすしかなかった。
「ん?コイツは……」
人がすくみあがってる間に、政宗はプレゼントを拾い上げラッピングをビリビリと破った。
「あっ、ちょ、待っ!!」
「オレあてのpresentなんだろ?だったら、いいじゃねぇか」
中に入ってた蒼いシャツをじっくり見た後、政宗は柔らかく笑ってこう言った。
「Excellent.いいじゃねえか」
「そ、そう?良かった、嬉し……。じゃなくて!政宗、パーティーは……!?」
最後まで言えなかったのは、政宗の腕の中に収められてしまったから。
密着した政宗の胸板が早鐘を打ってる。
「お前がオレのためを思って買ってくれたって思っただけで、happyな気分になるぜ」
顔を上げようとしたら、無理矢理胸に埋められた。
「……もしかして、顔赤い?」
「るせぇ」
更にきつく抱きしめられれば、この腕の中に飛び込んでいいのは私だけなんだって思えてきて、すごく幸せになった。
「政宗、誕生日おめでとう」
「ああ、thanks」
「今日のパーティーはさすがに行けないけど、今度二人でやろう?」
「そうだな」
きゅっと抱きしめれば、額に政宗の唇が降ってきた。
おめでとう、政宗。
生まれてきてくれてありがとう。
私を見つけてくれて、選んでくれてありがとう。
彼をはぐくんでくれたすべての人に、感謝。
人の誕生日なのに、自分がどれだけ幸せか体感しちゃった。
そんな私は、幸せ者です。
伊達家の跡継ぎだから、やっぱり誕生パーティーとか盛大に開くらしく、そこには各界の大物とかが来るらしい。
普段は全然思わないけど、こういう時、彼とは住む世界が違うって思っちゃう。
「お前も、partyに来いよ」
って言ってくれたけど、一般人の私が行くなんてとてもじゃないけど出来ない。
恋人って理由だけで、踏み込んでいい世界じゃない気がするから。
「はぁ……」
大学も休みになったし、政宗と堂々と会える場所がなくなった今、胸に抱える誕生日プレゼントはただの物と化してる。
メールで誕生日おめでとうとは伝えたけど、プレゼント用意してるからとは言えなかった。
今日の主役が外に出てくるなんて、まずムリだし。
昨日も色々忙しそうで外に出てきてもらうのもしのびなかったし。
「返品して、そのお金でどっか一人でパーッとやるか!」
「そりゃ、ずいぶんと景気のいい話だな」
振り上げた両手から、プレゼントが落ちた。
振り返れば、ここにいちゃまずい人物が。
「ま、政宗……!」
「ちょっと前からお前の態度がおかしいと思って様子見に来てみりゃコレだ」
隻眼ににらまれれば、冷や汗をたらすしかなかった。
「ん?コイツは……」
人がすくみあがってる間に、政宗はプレゼントを拾い上げラッピングをビリビリと破った。
「あっ、ちょ、待っ!!」
「オレあてのpresentなんだろ?だったら、いいじゃねぇか」
中に入ってた蒼いシャツをじっくり見た後、政宗は柔らかく笑ってこう言った。
「Excellent.いいじゃねえか」
「そ、そう?良かった、嬉し……。じゃなくて!政宗、パーティーは……!?」
最後まで言えなかったのは、政宗の腕の中に収められてしまったから。
密着した政宗の胸板が早鐘を打ってる。
「お前がオレのためを思って買ってくれたって思っただけで、happyな気分になるぜ」
顔を上げようとしたら、無理矢理胸に埋められた。
「……もしかして、顔赤い?」
「るせぇ」
更にきつく抱きしめられれば、この腕の中に飛び込んでいいのは私だけなんだって思えてきて、すごく幸せになった。
「政宗、誕生日おめでとう」
「ああ、thanks」
「今日のパーティーはさすがに行けないけど、今度二人でやろう?」
「そうだな」
きゅっと抱きしめれば、額に政宗の唇が降ってきた。
おめでとう、政宗。
生まれてきてくれてありがとう。
私を見つけてくれて、選んでくれてありがとう。
彼をはぐくんでくれたすべての人に、感謝。
人の誕生日なのに、自分がどれだけ幸せか体感しちゃった。
そんな私は、幸せ者です。