戦国bsr読み切り短編集
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「仕事行きたくないなぁ」
「何だ、珍しいじゃねえか」
マンションのベランダから快晴の空を眺めていると、後ろから小十郎がやってきた。
暑いからか、ネクタイをつけてない。その姿さえかっこいい、我が旦那さま。
時々、どうして私と結婚してくれたのか不思議でたまらないんだけど、理由を聞いても顔を赤らめてはぐらかされるだけだから、未だに謎なのよね。
「そろそろ行かねえと、遅れるぜ」
「んー、分かってる……」
好きでついた仕事なのに、今日は何故か行きたくない。
別にミスをした訳じゃない。
嫌な同僚がいる訳じゃない。
けど、今日は気が乗らない。
「はぁ……」
「元気が出ねえみてえだな」
そんな私に小十郎がくれた言葉は、
「頑張ってこい」
だった。
「むう、分かってますぅ」
「分かったって声じゃねえな」
小言を聞きたくなくて全身でため息をついたら、突然不意打ち気味に後ろから抱き締められた。
「頑張ってこい。俺も頑張るからよ。……今日は、なるべく早く帰ってくる」
そして、頭を撫で先に出て行った。
「そ、そんなこと言われたら、頑張るしかないじゃん……!」
体に残る体温と匂いがあまりにも愛しくて、急に泣けてきた。
仕事に行きたかったんじゃない。
小十郎と触れ合う時間が欲しかったんだ。
「バカ……、化粧直さなきゃいけなくなったじゃない……」
優しくて残酷な愛しい、我が想い人。
切なすぎる想い、今晩受け取ってくれますか?
そして、どうか教えて下さい。
私を選んだ理由を――。
「何だ、珍しいじゃねえか」
マンションのベランダから快晴の空を眺めていると、後ろから小十郎がやってきた。
暑いからか、ネクタイをつけてない。その姿さえかっこいい、我が旦那さま。
時々、どうして私と結婚してくれたのか不思議でたまらないんだけど、理由を聞いても顔を赤らめてはぐらかされるだけだから、未だに謎なのよね。
「そろそろ行かねえと、遅れるぜ」
「んー、分かってる……」
好きでついた仕事なのに、今日は何故か行きたくない。
別にミスをした訳じゃない。
嫌な同僚がいる訳じゃない。
けど、今日は気が乗らない。
「はぁ……」
「元気が出ねえみてえだな」
そんな私に小十郎がくれた言葉は、
「頑張ってこい」
だった。
「むう、分かってますぅ」
「分かったって声じゃねえな」
小言を聞きたくなくて全身でため息をついたら、突然不意打ち気味に後ろから抱き締められた。
「頑張ってこい。俺も頑張るからよ。……今日は、なるべく早く帰ってくる」
そして、頭を撫で先に出て行った。
「そ、そんなこと言われたら、頑張るしかないじゃん……!」
体に残る体温と匂いがあまりにも愛しくて、急に泣けてきた。
仕事に行きたかったんじゃない。
小十郎と触れ合う時間が欲しかったんだ。
「バカ……、化粧直さなきゃいけなくなったじゃない……」
優しくて残酷な愛しい、我が想い人。
切なすぎる想い、今晩受け取ってくれますか?
そして、どうか教えて下さい。
私を選んだ理由を――。