戦国bsr読み切り短編集
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
寝る前に、いつもアロマオイルをティッシュに数滴たらす。
枕辺を包むいい香りに、安眠への道は開かれる。
……はずだが。
「暑い、重い、離れてよ。早く寝たいんだ、あたしは」
「いいじゃねえか。明日、どうせ休みだろ。早く寝るこたあねえ」
ベッドに入るや、小十郎が引っ付いてきた。
この男、時々こういうことをしたがる癖がある。
颯爽と仕事をこなすアイツと同一人物とは思えん!
「何だ、その眉間の皺」
「移ったんだろ、エロジジイ」
なっ、と言う声を無視し、ティッシュの方へ顔を向けた。
今日はオレンジスウィートの甘い香りをチョイス。刺々しい気持ちが和らぐのが分かる。
「……そんなにいいのか、アロマってのは」
懲りずに背中に抱き付く彼氏さま。
「甘え香りだな」
甘い系が何でも苦手な小十郎。背中を向けてても、どんな顔してるか容易に想像がつく。
「嫌なら、あたしがソファーで寝るよ」
すると、んなことさせるかと言って耳の後ろ辺りに顔を埋めてきた。
「ひゃあっ!?」
無防備だった箇所に吐息と熱と唇が触れて、不覚にも悲鳴をあげてしまった。
「甘え香りなら、こっちの方が好きなんでな」
そう言って、彼はあたしの匂いを思い切り嗅いだ。
「へ、変態!」
「変態じゃねえ。この辺だろ、フェロモンが出るの」
「し、知らっ……」
「お前のフェロモン嗅いで何が悪い」
理路整然と自分の行動を正当化し、小十郎はますます密着してきた。
そのせいで、小十郎の匂いが鼻を占める。
オレンジスウィートより、彼氏さまの匂いの方が甘く感じる。
甘く感じるのは、あたしの気持ちが甘いせいなのかも……。
「……甘い」
「だな」
あたしの言葉の真意を知らない彼氏さまは、ただ頷くだけだった。
枕辺を包むいい香りに、安眠への道は開かれる。
……はずだが。
「暑い、重い、離れてよ。早く寝たいんだ、あたしは」
「いいじゃねえか。明日、どうせ休みだろ。早く寝るこたあねえ」
ベッドに入るや、小十郎が引っ付いてきた。
この男、時々こういうことをしたがる癖がある。
颯爽と仕事をこなすアイツと同一人物とは思えん!
「何だ、その眉間の皺」
「移ったんだろ、エロジジイ」
なっ、と言う声を無視し、ティッシュの方へ顔を向けた。
今日はオレンジスウィートの甘い香りをチョイス。刺々しい気持ちが和らぐのが分かる。
「……そんなにいいのか、アロマってのは」
懲りずに背中に抱き付く彼氏さま。
「甘え香りだな」
甘い系が何でも苦手な小十郎。背中を向けてても、どんな顔してるか容易に想像がつく。
「嫌なら、あたしがソファーで寝るよ」
すると、んなことさせるかと言って耳の後ろ辺りに顔を埋めてきた。
「ひゃあっ!?」
無防備だった箇所に吐息と熱と唇が触れて、不覚にも悲鳴をあげてしまった。
「甘え香りなら、こっちの方が好きなんでな」
そう言って、彼はあたしの匂いを思い切り嗅いだ。
「へ、変態!」
「変態じゃねえ。この辺だろ、フェロモンが出るの」
「し、知らっ……」
「お前のフェロモン嗅いで何が悪い」
理路整然と自分の行動を正当化し、小十郎はますます密着してきた。
そのせいで、小十郎の匂いが鼻を占める。
オレンジスウィートより、彼氏さまの匂いの方が甘く感じる。
甘く感じるのは、あたしの気持ちが甘いせいなのかも……。
「……甘い」
「だな」
あたしの言葉の真意を知らない彼氏さまは、ただ頷くだけだった。