それぞれのハロウィン
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「これは重い」
「家康!」
重いと言いながら、婚約者である家康はいとも簡単に荷物を持っている。
「ありがとう、助かった。ビニールが手に食いこんで痛かったんだ」
「連絡をくれても良かったんだぞ?携帯はこういう時にあるんだ」
「ちょっと考えた。けど、早く買い出し行きたかったから」
「そうか。なら、急いで帰ろう。が、ちょっとだけ中を見ていいか?」
そう言うと、家康は袋を抱きかかえ中を吟味し始めた。
「しかし、本当にこれは重いな。これだけ材料が入っていれば、確かに袋に手が食いこむな」
「家康が持つと、全然重そうに見えないけどね」
「そんなことはない。ワシの手にもくっきり跡がついている。だが、お前の柔い手に跡がつくよりはいい。何せ、お前の手はここにある材料をうまい料理に変えてくれるためにあるのだからな。ところで……」
底に沈んでいた主役のかぼちゃを取り出した。
「これで、何を作るんだ?」
「プティングと、お弁当のおかずが欲しいから煮物かな」
「それはいい。お前の煮物はおいしいからな」
嬉しい言葉を言ってくれたのだが、瞳は相変わらず袋の中身を見つめている。夢中になると一直線な彼らしいと、ヒロイン名前は思った。
「……あれ?」
ふと、家康のかばんから某大手ホームセンターの袋が顔を出していることに気がついた。
「家康、その袋の中身ってもしかして仮装用?」
「ん?ああ、そうだ」
「何買ったの?」
「ふふ、それは家に帰ってからのお楽しみだ」
「ええ、そんな~。せめて、一緒に行きたかったなあ」
すると、家康は袋の中身を見るのを止めヒロイン名前を見つめた。
「ワシも、一緒に買い出しに行きたかったぞ」
「え?」
「お前が何を思ってこの中身を買ったのか、その途中過程を見ていたかった。まあ、お前と一緒にいる時間そのものが、ワシにとって一番大切な時間だからなんだがな」
笑う家康は、どこか照れくさそうにしている。
「それは、あたしも一緒。家康が選んでる姿見るの好きだから、お店一緒に行きたかったの」
「そうか。ワシらは似た者同士だな」
「ふふ、そうね」
そう言うと、どちらからともなく手を繋ぎ家路を急いだ。
ちなみに、ホームセンターの袋の中は何故かタヌキの着ぐるみで、ヒロイン名前が夜食用にと緑のたぬきを買っていて、二人はお腹を抱えて笑ったのだった。
ヒロイン名前のごほうび:家康と共感しあうこと
家康のごほうび:夢主と過ごす時間
「家康!」
重いと言いながら、婚約者である家康はいとも簡単に荷物を持っている。
「ありがとう、助かった。ビニールが手に食いこんで痛かったんだ」
「連絡をくれても良かったんだぞ?携帯はこういう時にあるんだ」
「ちょっと考えた。けど、早く買い出し行きたかったから」
「そうか。なら、急いで帰ろう。が、ちょっとだけ中を見ていいか?」
そう言うと、家康は袋を抱きかかえ中を吟味し始めた。
「しかし、本当にこれは重いな。これだけ材料が入っていれば、確かに袋に手が食いこむな」
「家康が持つと、全然重そうに見えないけどね」
「そんなことはない。ワシの手にもくっきり跡がついている。だが、お前の柔い手に跡がつくよりはいい。何せ、お前の手はここにある材料をうまい料理に変えてくれるためにあるのだからな。ところで……」
底に沈んでいた主役のかぼちゃを取り出した。
「これで、何を作るんだ?」
「プティングと、お弁当のおかずが欲しいから煮物かな」
「それはいい。お前の煮物はおいしいからな」
嬉しい言葉を言ってくれたのだが、瞳は相変わらず袋の中身を見つめている。夢中になると一直線な彼らしいと、ヒロイン名前は思った。
「……あれ?」
ふと、家康のかばんから某大手ホームセンターの袋が顔を出していることに気がついた。
「家康、その袋の中身ってもしかして仮装用?」
「ん?ああ、そうだ」
「何買ったの?」
「ふふ、それは家に帰ってからのお楽しみだ」
「ええ、そんな~。せめて、一緒に行きたかったなあ」
すると、家康は袋の中身を見るのを止めヒロイン名前を見つめた。
「ワシも、一緒に買い出しに行きたかったぞ」
「え?」
「お前が何を思ってこの中身を買ったのか、その途中過程を見ていたかった。まあ、お前と一緒にいる時間そのものが、ワシにとって一番大切な時間だからなんだがな」
笑う家康は、どこか照れくさそうにしている。
「それは、あたしも一緒。家康が選んでる姿見るの好きだから、お店一緒に行きたかったの」
「そうか。ワシらは似た者同士だな」
「ふふ、そうね」
そう言うと、どちらからともなく手を繋ぎ家路を急いだ。
ちなみに、ホームセンターの袋の中は何故かタヌキの着ぐるみで、ヒロイン名前が夜食用にと緑のたぬきを買っていて、二人はお腹を抱えて笑ったのだった。
ヒロイン名前のごほうび:家康と共感しあうこと
家康のごほうび:夢主と過ごす時間