それぞれのハロウィン
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「貴様、何を無様にふらついている」
冷たい声と共に姿を現したのは、夫である石田三成だった。
「三成!助かった、ありがとう~」
「ありがとうではない。そのようにふらふら歩くなど」
「だって重いんだもん」
手をプラプラさせると、三成は愚鈍なものを見るかのように鋭い眼差しを向けてきた。
「重いなら、帰ってから買い出ししろ」
「時間もったいないよ。スーパー、帰り道にあるのに」
「交通量が少ないとは言え、こんな夜道をふらふらと歩くことを危険だとは思わないのか?」
「ちゃんと、後ろとか横とか気をつけて歩いてるよ」
少し唇を尖らせる。
「……貴様」
それが三成の気に障ったらしい。
「昨日の今日で、いきなりパーティーをしようなどと言い出すからこうなるのだろうが!」
遂にがなり始めた。
「だって、やりたかったんだもん!一年に一回しかないイベントだよ!?」
ヒロイン名前も負けじと言い返す。
「日本人が西洋の祭りに興じてどうする!」
「そんなこと言ったら、クリスマスだって海外のイベントじゃない!立派に市民権得てるわ!」
「私は、そういうことを問題にしているのではない!だいたい、今日はまだ平日だ!秀吉さまのご好意で早く帰れたが、私が帰れなかったらどうするつもりだったのだ!」
「そのまま待ってるつもりだったよ!」
「……そこまでして、やらねばならぬことなのか?」
三成は、呆気にとられ口をパクパクさせた。
「だってっ……」
「もういい。少し黙っていろ」
ムスッとすると、三成はやがて口を閉ざしてしまった。
「ただいま……」
二人してマンションに入ったが、三成は荷物を置くとすぐに出ていってしまった。
置いてきぼりにされたヒロイン名前は、とりあえず玄関に置かれた袋を掴みキッチンに入った。
買った食材を取り出すうち、視界がぼやけてきた。
「三成とだったら、なんだっていいんだけどな……。たまたまハロウィーンがあったから、やりたかっただけなのに……」
何でケンカになってしまったのだろうか。
悲しいやら悔しいやら、ない交ぜになった感情が目尻から雫となってこぼれ落ちる。
「もうパーティーはいいから、三成帰ってきてよ……」
膝に顔を埋め肩を震わせていると、
「帰っている。顔を上げろ」
いつの間にか、三成がそこにいた。
「三、成……?」
「鼻をふけ。汚らわしい」
ボックスティッシュを差し出す手に、何故かコンビニの袋があった。
「コンビニ……?」
それは、マンションのすぐ近くにある店の袋で、手渡されたそれを覗くと、ハロウィーンらしい装飾が施されたスイーツが入っていた。
「これ……」
「勘違いするな。私も、パーティーは嫌いではない。ただ、生半可な状態で行うことに反対なだけだ。……おかけで、これしか準備出来なかったではないか」
「三成……」
思わず笑みがこぼれ、それを見た三成もまた口元を綻ばせた。
実は、定時で上がってケーキを買って帰るはずだったのだが、半兵衛の急ぎの仕事を引き受けたがために購入出来なかったのだと、半兵衛から詫びも兼ねた電話がかかってくるのは明日のことである。
ヒロイン名前のごほうび:三成と過ごすこと
三成のごほうび:夢主の笑顔
冷たい声と共に姿を現したのは、夫である石田三成だった。
「三成!助かった、ありがとう~」
「ありがとうではない。そのようにふらふら歩くなど」
「だって重いんだもん」
手をプラプラさせると、三成は愚鈍なものを見るかのように鋭い眼差しを向けてきた。
「重いなら、帰ってから買い出ししろ」
「時間もったいないよ。スーパー、帰り道にあるのに」
「交通量が少ないとは言え、こんな夜道をふらふらと歩くことを危険だとは思わないのか?」
「ちゃんと、後ろとか横とか気をつけて歩いてるよ」
少し唇を尖らせる。
「……貴様」
それが三成の気に障ったらしい。
「昨日の今日で、いきなりパーティーをしようなどと言い出すからこうなるのだろうが!」
遂にがなり始めた。
「だって、やりたかったんだもん!一年に一回しかないイベントだよ!?」
ヒロイン名前も負けじと言い返す。
「日本人が西洋の祭りに興じてどうする!」
「そんなこと言ったら、クリスマスだって海外のイベントじゃない!立派に市民権得てるわ!」
「私は、そういうことを問題にしているのではない!だいたい、今日はまだ平日だ!秀吉さまのご好意で早く帰れたが、私が帰れなかったらどうするつもりだったのだ!」
「そのまま待ってるつもりだったよ!」
「……そこまでして、やらねばならぬことなのか?」
三成は、呆気にとられ口をパクパクさせた。
「だってっ……」
「もういい。少し黙っていろ」
ムスッとすると、三成はやがて口を閉ざしてしまった。
「ただいま……」
二人してマンションに入ったが、三成は荷物を置くとすぐに出ていってしまった。
置いてきぼりにされたヒロイン名前は、とりあえず玄関に置かれた袋を掴みキッチンに入った。
買った食材を取り出すうち、視界がぼやけてきた。
「三成とだったら、なんだっていいんだけどな……。たまたまハロウィーンがあったから、やりたかっただけなのに……」
何でケンカになってしまったのだろうか。
悲しいやら悔しいやら、ない交ぜになった感情が目尻から雫となってこぼれ落ちる。
「もうパーティーはいいから、三成帰ってきてよ……」
膝に顔を埋め肩を震わせていると、
「帰っている。顔を上げろ」
いつの間にか、三成がそこにいた。
「三、成……?」
「鼻をふけ。汚らわしい」
ボックスティッシュを差し出す手に、何故かコンビニの袋があった。
「コンビニ……?」
それは、マンションのすぐ近くにある店の袋で、手渡されたそれを覗くと、ハロウィーンらしい装飾が施されたスイーツが入っていた。
「これ……」
「勘違いするな。私も、パーティーは嫌いではない。ただ、生半可な状態で行うことに反対なだけだ。……おかけで、これしか準備出来なかったではないか」
「三成……」
思わず笑みがこぼれ、それを見た三成もまた口元を綻ばせた。
実は、定時で上がってケーキを買って帰るはずだったのだが、半兵衛の急ぎの仕事を引き受けたがために購入出来なかったのだと、半兵衛から詫びも兼ねた電話がかかってくるのは明日のことである。
ヒロイン名前のごほうび:三成と過ごすこと
三成のごほうび:夢主の笑顔