キミは戦えるか
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一度に七つのゲートを封鎖することは物理的に無理だ。
だが、自分が操るこのトリガーは、思ったことを具現化出来る。
(同時に封鎖するイメージ……)
羽矢に感化された訳ではないと思うが、先ほどからマンガやアニメの映像が浮かんでは消える。
その中で最もしっくり来たのが、やはり壁であった。
(七つのゲートを同時に壁で蓋をするイメージ)
前に出した手からトリガーがほとばしる。
次の瞬間、ゲートの入り口に黒い壁が表れた。
「す、すげえ……!」
ののが感嘆の声をあげた。
「これで、残党を片付けることに集中出来るわね」
『その仕事は、こちらで引き受けよう!』
インカムを通じ、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「嵐山!」
『俺もおるで、藤丸ちゃん』
『生駒ァ、今はそれどころじゃねえだろうが、アァ!?』
一気に騒がしくなった気配に、勇は渡されたインカムを取った。
「あれは……」
「迅くんが言っていた応援ってやつよ」
心なしか、蓮の表情が和らいだ。さすがの蓮も、対処法の少ない場所での防衛任務に緊張していたらしい。
『何だ、あのトリオンは』
『心強い味方の登場だよ』
迅が回線に割って入る。
「迅!」
嵐山が地声を張った。
「待たせたな」
「いや、時間ぴったり」
「生駒がぐずぐずしなけりゃ、あと5分は早くつけたんだがなぁ」
「弓場ちゃん、人のせいにしたらアカンで」
「テメェ以外の誰がいるってんだ、アァ!?」
「おい、今はそれどころじゃねえだろう」
緊迫した状況下なのに、五人はまるで漫才をするようなやり取りを繰り返している。
「ねえ月 ちゃん。あの人たちって……」
「心強い味方よ」
「人呼んで五バカ」
「藤丸ちゃん、冗談きっつ」
「皆、あのトリオン兵の軌道がだいたい分かったから共有するわね」
一人黙々と解析を進めていた羽矢の声に、蓮を除く全員がはたと冷静になった。
「せやった。今は、目の前に集中せな」
「迅、あいつらの特徴を手短に」
「それはこちらで」
蓮が、データ映像を各視覚に共有する。
「アンノウンって聞いた時は正直ビビったが……」
「動きは、通常のトリオン兵とあまり変わらないな」
「なら、俺と柿崎で援護する。生駒と弓場は前線で敵の数を減らしてくれ。迅、お前は全体のサポートを」
「了解」
嵐山をリーダーとしたフォーマンセルは、まるで今までチームを組んでいたかのように阿吽の呼吸で連携し始めた。
「勇ちゃん、俺と一緒に来て」
「え、わっ!」
迅に腕を引かれるまま、勇は走り出した。
だが、自分が操るこのトリガーは、思ったことを具現化出来る。
(同時に封鎖するイメージ……)
羽矢に感化された訳ではないと思うが、先ほどからマンガやアニメの映像が浮かんでは消える。
その中で最もしっくり来たのが、やはり壁であった。
(七つのゲートを同時に壁で蓋をするイメージ)
前に出した手からトリガーがほとばしる。
次の瞬間、ゲートの入り口に黒い壁が表れた。
「す、すげえ……!」
ののが感嘆の声をあげた。
「これで、残党を片付けることに集中出来るわね」
『その仕事は、こちらで引き受けよう!』
インカムを通じ、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「嵐山!」
『俺もおるで、藤丸ちゃん』
『生駒ァ、今はそれどころじゃねえだろうが、アァ!?』
一気に騒がしくなった気配に、勇は渡されたインカムを取った。
「あれは……」
「迅くんが言っていた応援ってやつよ」
心なしか、蓮の表情が和らいだ。さすがの蓮も、対処法の少ない場所での防衛任務に緊張していたらしい。
『何だ、あのトリオンは』
『心強い味方の登場だよ』
迅が回線に割って入る。
「迅!」
嵐山が地声を張った。
「待たせたな」
「いや、時間ぴったり」
「生駒がぐずぐずしなけりゃ、あと5分は早くつけたんだがなぁ」
「弓場ちゃん、人のせいにしたらアカンで」
「テメェ以外の誰がいるってんだ、アァ!?」
「おい、今はそれどころじゃねえだろう」
緊迫した状況下なのに、五人はまるで漫才をするようなやり取りを繰り返している。
「ねえ
「心強い味方よ」
「人呼んで五バカ」
「藤丸ちゃん、冗談きっつ」
「皆、あのトリオン兵の軌道がだいたい分かったから共有するわね」
一人黙々と解析を進めていた羽矢の声に、蓮を除く全員がはたと冷静になった。
「せやった。今は、目の前に集中せな」
「迅、あいつらの特徴を手短に」
「それはこちらで」
蓮が、データ映像を各視覚に共有する。
「アンノウンって聞いた時は正直ビビったが……」
「動きは、通常のトリオン兵とあまり変わらないな」
「なら、俺と柿崎で援護する。生駒と弓場は前線で敵の数を減らしてくれ。迅、お前は全体のサポートを」
「了解」
嵐山をリーダーとしたフォーマンセルは、まるで今までチームを組んでいたかのように阿吽の呼吸で連携し始めた。
「勇ちゃん、俺と一緒に来て」
「え、わっ!」
迅に腕を引かれるまま、勇は走り出した。