キミは戦えるか
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
勇の思いに呼応するように、光がどんどん強くなる。
「勇、あなたはどうしたいの?」
蓮の言葉に、勇はこう言った。
「皆を、守りたい」
「じゃあ、それを実現するにはどうしたらいい?」
「まず、ゲートを封鎖する」
そう告げた瞬間、腕輪が一層強く光り、勇を包んだ。
「換装したのか!?」
外見は何ら変わらないが、唯一変わっているところがあった。
「瞳が……」
羽矢がいち早く気付いた。勇の虹彩の色が金色に輝いていた。
「トリオン体になった証ってやつか」
「かもね。勇、思った通りにやってみたらいい。きっと、お兄さんもそう望んでると思うわ」
勇はひとつ頷き、ゲートを見つめた。
「あれを封鎖したい。閉じたい」
「勇がイメージする封鎖って、何?」
「封鎖……」
勇の脳裏に、壁が思い浮かんだ。
途端、ゲートを囲う形で壁が現れた。
「すげ、壁じゃねえか!」
「進撃みたい!」
羽矢が別の意味で大興奮した。
「イメージしたものがそのまま具現化されるのかしら」
蓮も、珍しく驚いているようだ。
「突然壁が現れて驚いた、相馬さんのトリガーか」
そこへ、迅が戻ってきた。
「迅、あいつらは」
「もうすぐそこに来てるよ。相馬さん、悪いんだけど、残りのゲートも全部封鎖してくれる? 全部封鎖出来たら、この街はもう大丈夫みたいだ」
迅の言葉に、勇は強く頷いた。
勇はゲートの位置を素早く確認した。
目視で確認出来るだけで七つ。今もそこから断続的にトリオン兵が現れている。
フローティングで見たのと同じ型のトリオン兵だ。
(間違いない、あれはフローティングに繋がるゲートだ)
手を固く握り締める。
自分が地球に帰ってきたせいで、この街に被害が及んでしまっている。その事実が、勇の心を締め付けた。
「今は、目の前のことに集中しよう」
勇の様子に気付いた迅が、軽く肩を叩く。たったそれだけのことが、勇の緊張を解きほぐしてくれた。
「一点集中ならお手の物でしょ、瞑想好きの勇ちゃんはさ」
中学の頃の記憶が同時に甦る。数回だけだが迅と会ったことがある。そのたび、勇は瞑想していたから、瞑想好きと思われているのだろう。
実際は、トリオン兵に付け狙われて心乱れる日々を送っていたから、それに動揺したくなくて無理やり心を落ち着かせようとしていただけだった。
ただ、それが習慣化し、落ち着きたい時は自然と瞑想するようになった。
勇は一瞬だけ瞑目した。
今、自分がいることで被害が拡大しているのなら、それを止めるためにこそ力を使うべきだ。
今なら、兄の力を借りることで被害を食い止めることが出来る。
「全部、封鎖する」
両手を、前に差し出した。
「勇、あなたはどうしたいの?」
蓮の言葉に、勇はこう言った。
「皆を、守りたい」
「じゃあ、それを実現するにはどうしたらいい?」
「まず、ゲートを封鎖する」
そう告げた瞬間、腕輪が一層強く光り、勇を包んだ。
「換装したのか!?」
外見は何ら変わらないが、唯一変わっているところがあった。
「瞳が……」
羽矢がいち早く気付いた。勇の虹彩の色が金色に輝いていた。
「トリオン体になった証ってやつか」
「かもね。勇、思った通りにやってみたらいい。きっと、お兄さんもそう望んでると思うわ」
勇はひとつ頷き、ゲートを見つめた。
「あれを封鎖したい。閉じたい」
「勇がイメージする封鎖って、何?」
「封鎖……」
勇の脳裏に、壁が思い浮かんだ。
途端、ゲートを囲う形で壁が現れた。
「すげ、壁じゃねえか!」
「進撃みたい!」
羽矢が別の意味で大興奮した。
「イメージしたものがそのまま具現化されるのかしら」
蓮も、珍しく驚いているようだ。
「突然壁が現れて驚いた、相馬さんのトリガーか」
そこへ、迅が戻ってきた。
「迅、あいつらは」
「もうすぐそこに来てるよ。相馬さん、悪いんだけど、残りのゲートも全部封鎖してくれる? 全部封鎖出来たら、この街はもう大丈夫みたいだ」
迅の言葉に、勇は強く頷いた。
勇はゲートの位置を素早く確認した。
目視で確認出来るだけで七つ。今もそこから断続的にトリオン兵が現れている。
フローティングで見たのと同じ型のトリオン兵だ。
(間違いない、あれはフローティングに繋がるゲートだ)
手を固く握り締める。
自分が地球に帰ってきたせいで、この街に被害が及んでしまっている。その事実が、勇の心を締め付けた。
「今は、目の前のことに集中しよう」
勇の様子に気付いた迅が、軽く肩を叩く。たったそれだけのことが、勇の緊張を解きほぐしてくれた。
「一点集中ならお手の物でしょ、瞑想好きの勇ちゃんはさ」
中学の頃の記憶が同時に甦る。数回だけだが迅と会ったことがある。そのたび、勇は瞑想していたから、瞑想好きと思われているのだろう。
実際は、トリオン兵に付け狙われて心乱れる日々を送っていたから、それに動揺したくなくて無理やり心を落ち着かせようとしていただけだった。
ただ、それが習慣化し、落ち着きたい時は自然と瞑想するようになった。
勇は一瞬だけ瞑目した。
今、自分がいることで被害が拡大しているのなら、それを止めるためにこそ力を使うべきだ。
今なら、兄の力を借りることで被害を食い止めることが出来る。
「全部、封鎖する」
両手を、前に差し出した。