キミは戦えるか
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迅の提案で、この日の午後、勇は街中に出かけることになった。
「ほら、大丈夫だから」
迅が気を利かせ、非番だった蓮と、夜の防衛任務まで非番だという藤丸ののと、ちょうど任務が明けた橘高羽矢も合流した。
「あら、ちょうど同級生カルテットね」
「え、そうなの?」
のの、羽矢とは初対面の勇だったが、蓮が間を取り持ってくれたこと、勇もマンガが好きという共通点のおかげですぐに打ち解けた。
「……へえ、じゃあ今まで海外にいたのかよ」
上層部の命令により、勇は海外から帰ってきたばかりのボーダー志望者という設定になっている。
勇と中学生の時に同じクラスだった蓮は全てを知っているため、この外出では迅共々彼女の監視という立場で赴いている。
「どこの国にいたの?」
「え、えっと……」
「勇はね、紛争地帯にいたの」
「へえ、そうなのかよ! 何でそんなとこいたんだよ」
「親の仕事か何かで?」
「あ、ああ、うん、そんなとこ」
連の助け舟によって、なんとか誤魔化すことが出来た。
勇を外出に誘った迅は、四人から離れたところで辺りを伺っている。勇には、それが何だか不自然に映った。
「どうしたの」
「迅くん、どうして離れたところにいるんだろうと思って」
「私たちと一緒にいるのが照れくさいのよ」
「それより相馬さん、今度さっき話したマンガ全巻持ってくるわ。いつなら都合がいい?」
鼻息が荒い羽矢に驚きながら、勇は久々の現代の空気を楽しんでいた。
「っ」
その楽しい感覚に、水を差す嫌なモノを感じた。
「どうしたの?」
「……何か来る」
「え?」
「蓮さん!」
迅が4人の元に駆けつけたのは同時のことだった。
「迅くん、どうしたの」
「三人とも、トリガー持ってるよね。今すぐトリオン体になって」
「どういうことだよ、迅」
「……来る」
震えるでもなく、勇はただ淡々とそう口にした。
次の瞬間、空間に漆黒のゲートが突如口を開いた。
「ゲ、ゲート!?」
「何でだよ、座標誘導してあるだろうがっ」
「今はそんなことを言ってる場合じゃないわ」
蓮がトリガーを起動させるのを見て、のの、羽矢もトリガーを起動させた。
「勇、私の後ろに」
「いや、彼女には前線をはってもらう」
迅の言葉に、冷静な蓮もさすがに驚いた。
「これは、上層部の命令でもあるんだ」
「え?」
勇は一瞬顔を歪めたが、カバンに納めていたトリガーを取り出した。
「ほら、大丈夫だから」
迅が気を利かせ、非番だった蓮と、夜の防衛任務まで非番だという藤丸ののと、ちょうど任務が明けた橘高羽矢も合流した。
「あら、ちょうど同級生カルテットね」
「え、そうなの?」
のの、羽矢とは初対面の勇だったが、蓮が間を取り持ってくれたこと、勇もマンガが好きという共通点のおかげですぐに打ち解けた。
「……へえ、じゃあ今まで海外にいたのかよ」
上層部の命令により、勇は海外から帰ってきたばかりのボーダー志望者という設定になっている。
勇と中学生の時に同じクラスだった蓮は全てを知っているため、この外出では迅共々彼女の監視という立場で赴いている。
「どこの国にいたの?」
「え、えっと……」
「勇はね、紛争地帯にいたの」
「へえ、そうなのかよ! 何でそんなとこいたんだよ」
「親の仕事か何かで?」
「あ、ああ、うん、そんなとこ」
連の助け舟によって、なんとか誤魔化すことが出来た。
勇を外出に誘った迅は、四人から離れたところで辺りを伺っている。勇には、それが何だか不自然に映った。
「どうしたの」
「迅くん、どうして離れたところにいるんだろうと思って」
「私たちと一緒にいるのが照れくさいのよ」
「それより相馬さん、今度さっき話したマンガ全巻持ってくるわ。いつなら都合がいい?」
鼻息が荒い羽矢に驚きながら、勇は久々の現代の空気を楽しんでいた。
「っ」
その楽しい感覚に、水を差す嫌なモノを感じた。
「どうしたの?」
「……何か来る」
「え?」
「蓮さん!」
迅が4人の元に駆けつけたのは同時のことだった。
「迅くん、どうしたの」
「三人とも、トリガー持ってるよね。今すぐトリオン体になって」
「どういうことだよ、迅」
「……来る」
震えるでもなく、勇はただ淡々とそう口にした。
次の瞬間、空間に漆黒のゲートが突如口を開いた。
「ゲ、ゲート!?」
「何でだよ、座標誘導してあるだろうがっ」
「今はそんなことを言ってる場合じゃないわ」
蓮がトリガーを起動させるのを見て、のの、羽矢もトリガーを起動させた。
「勇、私の後ろに」
「いや、彼女には前線をはってもらう」
迅の言葉に、冷静な蓮もさすがに驚いた。
「これは、上層部の命令でもあるんだ」
「え?」
勇は一瞬顔を歪めたが、カバンに納めていたトリガーを取り出した。