番外編
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廻さんが警察に連れて行かれた
エリちゃんの血や細胞を薬にしていたらしい
私はエリちゃんという女の子を知らなかった
そんな子が家にいるなんて事も。
組みの誰からも。そんな話。
自業自得だよ。
ニュースは死穢八斎會のことばかりだった
私は寮にいてもモヤモヤしてるだけだったので通形先輩のお見舞いに行くことにした
『通形先輩…フルーツ好きかな』
私は八百屋で買ったフルーツ盛りを持って病院へ向かった
すると相澤先生にあった
『相澤先生…』
「…!、苗字…」
相澤先生は酷く疲れた顔をしていた
そりゃそうか…死穢八斎會と大きな戦いをしたんだ
『通形先輩の病室は…』
「今はやめておいたほうがいい」
『え?』
「…サーナイトアイが」
死んだ
あの戦いで死んだんだ
大好きな通形先輩の師匠が大好きな家族との戦いによって
待って、じゃあ私は?
彼にとって私は憎い相手になるんじゃない?
私はなに
私は敵の家族?敵の家族はヒーローになれるの?
私の考えは手を震わせてフルーツ盛りが床に落ちた
「お前は寮に戻って休んでろ」
『…相澤先生…私、ヒーローになれるの…?』
ポツリポツリ
『こんなに多くの人を傷つけて…』
絶望の言葉が
『ヒーローなんて…』
涙と一緒に溢れていく
「苗字。お前はプロヒーローになれ」
『でも…』
「治崎が罪を償ったあと、お前が監視をしろ。また悪さをするならその時は」
お前が止めてやれ
その言葉に涙が余計に溢れた
ごめんなさいとありがとうが言葉で出ない
私の覚悟は固まった
廻さんめ。可愛い娘を泣かせるなんて
また会ったら殴ってやるんだから
私はそう微笑んで相澤先生に告げた
相澤先生は私の頭を撫でてその場を後にした
『よーし!寮に戻ってプロヒーローになるために自主トレするぞ!』
ニュースでは治崎廻をのせた車が襲われた報道をしているのに気付かずに