01.出会い
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何故今思い出したかは謎
入学してしばらくしたのに
廻さんが受験を反対する思い出
大変だったなぁ、泣いちゃったんだっけ
「あれ?名前 ちゃん、今日はバッグに鳥のストラップついてへんの?」
『え!?あれ!?』
私のバッグにはミミックみたいなストラップがついていた
廻さんから合格祝いと貰ったものだ
あれは結構大切にしていたからなくすわけにはいかない…!
…あ!
『中庭かも!』
「そっか!一緒に行こうか?」
『大丈夫!先に寮戻ってて!』
「わかった!気をつけるんよ?」
いたずらに笑いながらお茶子がそう言ってくる
学校の中庭なんだから大丈夫ー!と返して私は走って探しに行った
『んー、どこかなぁ』
私は中庭の隅々まで探した
探したけどない
『…諦めるしか』
「探し物はこれ?」
ちゃりん
私の目の前には無くしたキーホルダー
『それです!!ありがとうございます!』
「いいんだよね!」
太陽のような笑顔の人だ
先輩かな?どこの科だろ
「それにしてもイケてるキーホルダーなんだよね!この鳥のステキなマスクはもしかして死穢八斎會かい?」
『あ、はい!そこの若に拾われて…!今では皆お兄ちゃんみたいな存在です!』
「ぶはー!ずいぶん厳ついお兄ちゃん達!」
彼は吹き出しながらそういうと、それじゃ!そろそろなんてこの場を去ろうとした
『あ!すみません!お名前を教えて下さい!』
「ん?通形ミリオなんだよね!ヒーロー科の3年!」
『通形先輩…!本当にありがとうございました!』
「はは!いえいえ!困っている人がいたらお節介やいちゃうのが、ヒーローの基本だろ?」
そう笑って私の頭をポンと優しく撫でた
笑顔が太陽みたいで、優しい陽だまりのような性格
私は一瞬でその人に心を奪われた
『は、ぁ…ぁりがとう…ござ、ます…』
「顔真っ赤だけど大丈夫?」
『い、いいいいえ!!!!!では!!』
無理だ。無理。こんなの知らない
ドキドキうるさい心臓が持ちそうにない
通形ミリオ先輩…
3年生なら会えるとしたら食堂かな…
あぁ…連絡先教えて貰えばよかった!!
『三奈ちゃんとか透ちゃんにバレないようにしなきゃ…』
私はソッと呟いて寮に戻った
まだ頭に乗った手の重みを忘れられないでいる