00.受験
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馬鹿、もう知らない。
廻さんは昔っから頑固だ
ズビズビと鼻を鳴らしながら廊下を歩く
死穢八斎會の廊下は長いから今の私には苦痛だ
「あれ?お嬢、どうした?」
『窃野…!泣いてる女に話しかけるのどうかと思う…!』
「泣いてる女を心配しない奴もどうかと思う」
ほら、なんてポケットに入ってたチョコレートをくれた窃野。
おそらく多部用のものだろう
『ありがと…』
「たく…若もお嬢がこんな泣き虫だとまだまだ心配なんだろうな」
『はぁ!?泣き虫!?てゆーか心配!?』
「な、なんだよ…当たり前だろ、家族みたいなもんだろ」
ケロッと言う窃野に私はなんか納得した
確かに廻さん、昔っから心配性だ
もしかしたら心配してくれてるのかも
冷たい声も否定も私のためと思ったら申し訳なくなってきた…
「まあ、俺はお嬢を妹みたいに思ってるぜ?」
『えー!お兄ちゃんはベストジーニストみたいなイケメンが良かったなぁ!』
「はぁ!?」
『なーんてね!ありがとう!窃野!』
私は窃野に大きく手を振って自分の部屋に戻った
ちょっと落ち着いたら廻さんとまた話してみよう
「…やっぱ若が最強なんだな」