00.受験
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「ダメだ。」
静かな空間に冷たい声が響いた
ここは死穢八斎會、応接室
私は、治崎廻に拾われ
意外なことに大切に育てられてきた(らしい)
小さかった私も中学三年生
進路はもちろん
『なんで!?ヒーロー科といったら雄英でしょ!?ね!いいでしょ!?』
「そもそもヒーローになるのを反対しているんだ。」
廻さんはヒーローを嫌っている
だから反対されるだろうと思ったけど私も引けない
『私にはヒーローになる目的があるの!』
「ほう…なんだ」
『…廻さんに恩返ししたい』
「音を仇で返す気か?」
廻さんは溜息をついた
確かにそう感じるだろうけど…
『ヒーローになったら高収入じゃん!』
「ヒーロー以外にも高収入の職はある」
『…腕っぷし強くなって、廻さんを安心させる!!』
「なら、誰か稽古をしてやれ。」
『……クロノぉ…』
「すいやせん。お嬢、俺には何も」
クロノは私から目を逸らした
今回ばかりは若の味方らしい
『…っ、だっ、たら…も…いい…』
泣いてしまった。我慢できなかった
廻さんの冷たい声と否定に
私はこれ以上涙を見せないように応接室を出た
「…」
「若…お嬢、実はずっと前から稽古つけてくれって乱波に言ってたんやす」
「…よりによって乱波か」
「最初は弱ぇからやだって言ってたんす、けど今じゃアイツから喧嘩吹っかけるようになって…」
「…アイツの部屋へ行く。」
「了解しやした」
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