番外編
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「親父の孫だ。今日からウチで預かる」
そう言って廻さんが小さな女の子を抱き抱えてきた
怯えた様子のその子。そりゃそうか。ここはヤクザのお屋敷の中
「若、娘はお嬢だけで十分かと…」
『ちょっとクロノ。それ私もまだあれくらいってこと?もう高校生なんだけど』
「名前はいつまで経っても子供だからな」
窃野が多部におやつをあげながらそう言ってきた
後で覚えてろよ…!
「エリ、挨拶をしろ」
「…エリ…です」
『エリちゃん!嬉しいなぁ!私ここでは1番年下だったから!なんか妹ができた気分!』
私はエリちゃんを撫でながらそう言った
エリちゃんは最初はびっくりしてたけど少し緊張が和らいだのか、微笑むようになった
『エリちゃん、私は名前っていうの、よろしくね!』
「… 苗字さん?」
『お姉ちゃんでいいよ!』
「…お姉ちゃん」
エリちゃんは照れながらそう言うから私は思わず抱きしめた
嬉しい!可愛い!
「仲が良さそうでなによりだ」
「若、部屋はどうしやす」
『お姉ちゃんの部屋で一緒に寝よう!廻さんいいでしょ?』
「それで構わん」
くれぐれも泣かせるなよ
廻さんにしては優しい言葉を残して何処かへ行った
『エリちゃんは憧れのヒーローとかいる?』
「…!、る、ルミリオンさんとデクさん!」
『る、ルミリオンって!通形先輩…!ひゃぁ…凄いなぁ!』
やっぱり通形先輩、活躍してるんだ!
さすが憧れの先輩だなぁ!
「顔真っ赤…大丈夫ですか?」
『え!?やだ…もう顔に出てるのか…あのね、私ルミリオンが大好きなの』
「大好き…!」
『そう!えへへ…いつかお付きあ(ガシャン
…え?』
音のする方を振り向けば天蓋がいた
床には無残にも砕けたお皿とリンゴ
『き、聞いてた…?』
「お…お嬢…なぜだ…身近にオーバーホール様がいながら…」
『へ?』
「オーバーホール様になぜ惚れない!?」
『ちょ、廻さんは、もはや、お、お兄ちゃ、というか!!や、やめて!!そう言われるといしきしちゃう!!』
こんな私たちの攻防戦をエリちゃんは笑いながら見てた
彼女がここで楽しく暮らせますように