追憶-桜-
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
始まりは、私が独りになった時だった。
作物の良く育つ豊かな土壌の山奥に小さな村があった。
そこに、数人の村人と共に母子で安穏と暮らしていたある日。
村が山賊に襲われた。村人の殆どが殺され、金品も奪われ、
平和な暮らしは終わった。
独り残された私は、悲観しながらも明日をどうしようかと考えた。
独りでも、子供でも、生きていく事は容易いだろうと何故か思っていた。
山を下りて町に出ると、一つ所に賑やかな声を見付ける。
引き寄せられるようにその家屋を覗き込めば、大人が一人本を読み、沢山の子供達が彼を見詰めていた。
これが、松下村塾との出逢いだった。
1/8ページ