Air-Ball
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茗子は曖昧な態度が嫌いだという。
好きなら好きだとハッキリと言う。それなら逆もまた然りだろ。
嫌いなら嫌いだとハッキリ言うはずだ。
けど、オレが告白しても拒みはしなかった。
それはつまり、オレを好きではないにしてもそれなりに好意を抱いてくれているというコトだ。
茗子は、何を考えてどう動くのか謎だ。予測なんて出来ない。
だけど、一緒にいて解ったコトがある。
茗子は好きでもない奴とセックスするような人じゃない。だからといってオレを好きなのかというと、それはまた別問題なんだけど。
「学校でヤるってのが無理なんかなぁ」
「何なに?ヤるって何を?」
「ナニを」
「うわー、ここにサイテーなモデルがいまーす!」
「ちょ、なんスか。こっちは本気で悩んでんだから茶化すなって」
「それはイヤミか。モテない俺に対するイヤミか!ああ?」
クラスの友人、ウザい。
前の席だからオレの呟きを簡単に拾って反応したらコレだ。
「好きな子振り向かせたいって気持ちにモテるとか関係ないっスから」
「うわー、俺今キュンと来たー!ここにタラシなモデルがいまーす!」
「そのノリ本当やめて」
「え、何?マジなんだ?」
「さっき言ったっスよ。本気だって」
「へぇ~?女選び放題の黄瀬がねぇ…」
「その中に好きな子がいないって皮肉もいいトコっスね」
「……よくわかんねーけど、ヤリてーなら部屋連れ込めば良くね?」
「オレ部活づけっスからね」
「休みの日あんじゃん」
「学校以外で会ったコトねーっス」
「なんだそれ。誘えばいいだろ?黄瀬に誘われれば来ねー女はいないだろ」
「それがいるんスよね~。だ~から悩んでるんスよ」
「変わった奴だなソイツ」
「全然普通の子っスよ」
七不思議だと思ってた女の子は、今じゃもう普通に可愛い女の子でしかない。
思考がちょっと並外れてるけど、心はただの女の子。
「ん~……あ、じゃあさ、あそこはどう?」
「ん?」
「学校でもヤレる場所知ってるぜ」
「え、どこっスか?」
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