Show-Defense
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「っあー!楽しかったー!」
「ああ。けど、勝負着かなかったな」
「いや、オレの方が押してたっスよ」
「は?いやオレだろ」
「オレっスよ!」
「オレだ!」
火神っちとの1on1は引き分けで切り上げた。
コート外のベンチに座る石丸っちと黒子っちの所に行く途中でもまだ勝負が終わらない。
「やっぱ今白黒つけるっスか」
「おーやってやろうじゃねーか!」
「…って、火神っちに乗せられてどーすんだオレ」
「ああ!?」
火神っち相手だとどうも熱くなる。真っ直ぐすぎる奴だからなんだろうけど。
「あの二人そっちのけで火神っちと遊んでるワケにはいかねっスよ」
「……あっちはあっちで盛り上がってんじゃねーか」
「え?」
火神っちの視線に合わせてベンチへと目をやれば、石丸ちと黒子っちが楽しそうに会話してた。
黒子っちがあんなに楽しそうに喋ってるのも珍しい。
それに…
「石丸っちが微笑ってる」
「あ?笑うくらい誰だってすんだろ」
「いや、そうなんだけど…」
あんな風に柔らかく微笑う石丸っちを見たのは初めてだ。
なんか…黒子っちズルイ。
二人の下まで行くと、オレ達に気付いて会話を途切らせる。
「お疲れ様です。決着ありましたか?」
「ああ。オレの圧勝だ」
「いやいや!全然だったっスよ!」
火神っちの自信はどっから来んのか。
「二人とも凄かったです。ビックリしました」
石丸っちの表情がいつもの何考えてるのか解らない飄々としたモノに戻った。
なんだ…黒子っちにしか見せないのかよ…。
「今度試合も観に来たらどうですか?石丸さん」
「試合…黒子さんも出るんですか?」
「はい。ボクも誠凛の選手です」
「へぇ?黒子さんのバスケ、観てみたいですね」
「はい。是非試合観に来てください」
なんだコレ。なんでこんな仲良くなってんの?
「ちょっ、石丸っち!なんでそんな黒子っちに興味津々なんスか!」
「津々では無いですが、面白い方なので」
「………黒子っち」
「なんですか?」
「どうやって石丸っちの気を引いたんスか」
「え?」
「なんだ?ヤキモチか?」
「そんなんじゃねっス!」
火神っちのチャチャに全力で否定した。
別に黒子っちに興味を持とうがオレには関係ない。
石丸っちが誰と仲良くなろうが、微笑おうが……。
「引いたつもりはありませんが、馬が合ったというかそんな感じです」
「黒子さん、小説が好きみたいで話が弾むんですよね」
「そっスか」
オレには関係ないコト…だよな。
「よし。じゃあそろそろ帰ろうぜ、黒子」
「そうですね」
火神っちの声に黒子っちが立ち上がると石丸っちも腰を上げた。
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