6月18日─夜─
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太陽が沈んで少し経った頃…
「んじゃな、黄瀬。勝負は次回までオアズケな」
「次はインハイっスかね」
「かもな」
青峰っちとの1on1は決着を付けられなかった。
やっぱりそう簡単に勝てる相手ではない。だからこそ楽しくて仕方ない。
「じゃあ、今度遊びに誘うねっ」
「はい。お待ちしています」
「うんっ。きーちゃんもまたね」
すっかり仲良しになった茗子と桃っちを微笑ましく見守る。
「今日は有意義だったのだよ」
「緑間っちもずっと茗子に教えてくれてたっスね。ありがとう」
「ここまで出来ない奴も珍しいだけなのだよ」
否定は出来ないから笑うしかない。
「黒子といい勝負かもな。下手すぎ、はははっ」
「黒子っちも昔はパス以外はしょぼかったっスからね」
「火神君、黄瀬君…」
緑間っちの言葉に火神っちと乗っかれば、黒子っちから不穏なオーラを感じた。
「そんな風に笑うならもうパス出しませんよ」
「っ!」
この脅し文句、結構効果あるんだよな。
黒子っちからパス貰えないのって嫌すぎるから。
今はライバルだけど、こうして一緒にやる時には黒子っちのパスが欲しいオレにももちろん効果ある。
「私は本当全然駄目ですが、黒子さんは素晴らしい選手です」
「石丸さん」
「黒子さんのバスケ、好きです」
「ありがとうございます」
微笑み合う二人。
「もーっ!黒子っちズルイっス!茗子もオレ以外に好きとか言わないで!」
オレだってそんなに言われないのに、黒子っちは結構無条件で茗子からそういう言葉もらってると思う。
「「[涼太/黄瀬君]…煩いです」」
ダブルで!!
ヘコむ…。ステレオはキツいっス。
「黄瀬」
「あ、笠松センパイ」
項垂れたオレの肩を叩いた笠松先輩と、後ろに森山先輩達もいる。
「俺らももう帰るぞ」
「あ、はい。今日は本当にありがとうございました」
一礼すると、先輩達はふわっと微笑った。
先輩達が先に体育館を出て行く。
続いて、黒子っち達も手を振りながら出て行く。
残った現海常メンバーが、オレに何度もお祝いを言ってくれて、全員で掃除して早川先輩の号令で締められた。
そして、全員がいなくなった体育館に茗子と二人になった。
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