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「にしても、今日は厄日なんスかねー」
「そうなんですか?」
「朝は遅刻するし、今も絡まれて結局サボりっス」
「それが厄日だと言うなら私の大半は厄日だったんですね」
「いやいや、どんな生活送ってるんスか!?」
「至って平凡です」
「遅刻とサボりが常習って全然平凡じゃないっスよ」
「まあまあ」
「………はぁ」
謂われもない事で絡まれて、どうしようか迷ってた。
正直、相手の腕力も全然だったし反撃なんて簡単だった。
だけど、ココで手を出したらバスケ部に迷惑をかけるって解り切ってたから、されるがまましかオレには選択肢がなかったワケだ。
ソコに颯爽と現れた石丸っちは本当に救世主だった。
ま、最初は太刀打ち出来るワケないって思ってたけど…。
男達が知ってた事が気になったし、機転の利き方が尋常じゃないって点も気になるポイントだ。
石丸っちの頭の中って本当どうなってるんだろう?
「さて、これからどうしよっかな」
今から授業に合流って気分になれない。
かと言ってずっとココでボーッとしてるのも割りに合わない。
「では、行きますか?」
「はい?行くってどこに…あ、石丸っち!?」
どこかに、何かに誘われ怪訝に石丸っちを見れば、石丸っちはスタスタとドアに向かっていた。
慌てて追って、一緒に中に入る。
「どこ行くんスか?」
「勿論遊びに」
「遊び…?」
まるで子供が悪さを思い付いたような笑みを浮かべた石丸っちは、やっぱりスタスタと廊下を行く。
階段を降り切って昇降口に着く。
当たり前のように平然と靴に履き替えるのを見る所、本格的にサボるようだ。
取り合えず倣って靴を履き替えて、石丸っちと一緒に校門を飛び越えた。
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