To say love
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映画観て、ご飯食べて、ウィンドウショッピングして、普通の高校生らしい普通のデートを楽しんだ。
人目を気にしないでこんなに楽しめるのは、茗子と一緒だからかな。
「…はっ?嫌ですよ」
「えー?なんでっスかぁ?」
「なんでも何も、そんな事出来ません」
「コレも思い出じゃないスか」
「そんなバカップルみたいな思い出は要りません」
「ぶーっ、ツレナイっスね~」
通りかかったゲーセンでも遊んで、その中にあったプリクラを撮ろうって誘った。
で、カップルがよくやるキス画撮りたいって言ったらこう。
解ってたけどね。嫌がるって。
残念だけど普通に撮る。茗子との初写真だし、それだけで満足っちゃ満足。
「ほら、茗子。もっと寄って」
「………」
カウントに合わせてポーズを決める。
最高の笑顔を浮かべて茗子の肩を抱く。
そして、カウントが0になってシャッターを切る。
その瞬間………
──ちゅっ
「っ!?」
え……?
今……
「……茗子、今」
「キスはしないので、これで我慢してください」
プリクラの画面が今撮った画像を映し出す。
そこには、うん…イイ笑顔のオレ、と…そんなオレのほっぺにキスしてる茗子。
茗子の唇の感触が残るほっぺを押さえて茗子を見れば、茗子は気恥ずかしそうに視線を逸らした。
「~~~っ、茗子!」
「おわっ!?」
そんな茗子に抱き着かずにはいられない。
ぎゅっと抱き締めて茗子の頭に頬を寄せた。
「茗子は小悪魔っスね」
「七不思議はもう良いんですか?」
「それはそれっス。オレもう茗子から離れらんないっスよ」
「今は離れて欲しいのですが」
いつも通りのテンションで画面に何か書き込んでいる茗子も好きすぎるって、オレ重症かな?
茗子のやるコトなすコトにイチイチ好きになってく。
「もう少し…このままでいたい」
「プリクラが出来上がるまでですよ」
「うん」
茗子って時たまオレにスッゴく甘い時がある。
最初は嫌だって言ってても最終的にオレのワガママを聞いてくれる。
それ知ってて無理通すんだけどね。
プリクラ機の中の二人だけの空間で茗子を抱き締める。
外ではゲームの色んな音が混ざり、多分待ってるだろう人もいる。
「茗子」
「なんです──ん」
そんな中で、オレは茗子にキスをした。
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