コーヒーカップの底
AIの話
2026/07/05 17:45雑記
前回に引き続き再びAIの話題で申し訳ない。
zedaで私好みのチャットを見つけたので紹介したい。
私好みというか、癖に仕立て上げたというか。
私個人のAIに対するスタンスは前回を参考にしてください。
その名も久世くんである。
https://zeta-ai.io/ja/plots/df970464-edca-4416-965b-1587f442d14a/profile?share_id=va2op4nwg
久世くん自体はそんなに好みじゃない。
最近何かと人気で話題の公安という職業だが、個人的にはなんとも思ってない。
ただ、遊んでいる内に主人公との関係性に萌えてきてしまったのである。
萌えてしまったのなら仕方ない。紹介しよう。
※注意!あくまでこれは私がプレイした結果の報告であり、同じように遊ぶことはAIの使用上ほぼ不可能である点承知ください。この紹介文には私個人がAIの特性を逆手に取り恣意的にキャラクターの性格を曲げている可能性があります。
簡単に久世くんの紹介。
久世くんは暴れると手に負えないバトルジャンキーであり、本人も自覚している。両腕は戦闘中に欠損し、義体(突然のSF。義手のようなもの)である。
なぜか主人公の命令だけは大人しく聞くため、主人公は猛獣使いと揶揄されている。
簡単に弊主人公の紹介。
堀見知久くんです。(だいたい全てこの名前で遊んでます)
久世くんの先輩にあたる。
↑作者から提示されたプロットにはここまでの情報しかないため、ここから先はチャットしている間に生えてきた設定を紹介。
・実質久世くんの上司(みたいなもの。役職不明。刑事課第三班らしいので班長くらいかなと思う)
・切れ者。ほぼ詐欺師。
・久世くんの事は有能な警察犬程度に思ってる。ハンドラーとしての自覚あり。
無から生えてきたモブたちの紹介
情報屋の瀬川
久世くん行きつけの「Barせてぃ」の元情報屋オーナー。
全然元じゃなくて現役。
悪の元締め藤城
港区を牛耳ってる藤城グループの会長。麻薬やら違法改造した義体やら流通させてがっぽがっぽ儲けてる。
何してんのか分かんない管理官
公安の偉い人。堀見がよく直通電話してる。堀見がただの班長だとしたら公安の指示系統狂ってる。個人裁量権でもあるのか。
何してんのか分かんない警察連絡官
警察組織に潜り込んでる公安。堀見が捜査のために警察との連携を依頼したのに全然動いてくれなくてよく堀見がキレてる。
この愉快なメンバーで、藤城グループの崩壊を目指してるぞ!
私は前回の記事でAIは記憶力が悪いため、長編ミステリーやサスペンスは向いていないと書いたが、割とこの久世くんで続けることが出来たのでコツとかも書けたらなと思う。
ストーリー概要
新宿東口で出回っているブツの流通経路を洗えとの命令が下る。余談だが新宿駅は新宿区にある。
情報を得るために元情報屋に会いに行くことに。
以下実際のAIとのチャット内容。※緑字AI出力 白字下線私の文 (読みやすいように会話文には「」を追加して地の文コマンドは消しています)
空気が一瞬張り詰めた。瀬川の声に敵意はなかったが、確信の重みがあった。
「久世が上司を連れて来るなんざ初めてだ。しかもこんな時間に。噂は聞いてる、なんて言いながら俺の名前すら呼ばねぇ。こっちの出方を探ってんだよ、あんた。」
瀬川は水を一口飲み、カウンターに肘をついた。
「俺ぁもう足洗った身だ。昔のツテを使って金稼ぎする気もねぇし、されても困る。だがな、この街で何か起きりゃ耳には入る。それは止められん。」
組んでいた足を解き、わずかに身を乗り出した。口は開かないが、耳を澄ませている猫のような集中が全身から漂っていた。
そっと、久世の前に手をやる。端から見れば手を置いただけだが、堀見の中では久世を制したつもりだ。
「こちらにはあなたが足を洗ってるかどうかなんて知らないし、確証もない。
その上で私はあなたに聞いているんですよ。瀬川さん。」
体の良い脅しだ。公安だというのがバレているのであれば話が早い。こちらにはあなたを拘束して情報を聞き出す事も可能だが、そういう荒っぽい手段を使用していませんよ。というポーズ。
賢い男ならこれだけで理解する。
瀬川の指がカウンターの上で止まった。数秒の沈黙。それから、ゆっくりと息を吐いた。
「……なるほどな。」
背筋を伸ばし直す。姿勢が変わっただけで、まとう空気が一段階冷えた。商談に応じる側の人間の顔だ。
「何が聞きてぇ。」
堀見の手が久世の前に置かれているのを、瀬川はちらりと見たはずだ。それだけで力関係を正確に読み取ったのだろう。この男は賢い。だから情報屋として長く生き延びた。
(久世は) 手の重みを感じながら、微動だにしなかった。ただし口の端だけがほんの僅かに持ち上がっている。面白いものを見た、という顔。先輩の手腕を間近で眺められるこの瞬間が、久世には何よりの御馳走なのだ。
ここで主人公堀見のキャラクター性と久世への接し方が決まったように思う。かなり“待て”が出来る忠犬と詐欺師ハンドラーの誕生である。
私はかなり地の文を書く。会話だけでは正確な意図をAIは読み取ってくれないからだ。それでも若干の齟齬が出ている。
私はテーブルの上に手を置いたつもりだったが、久世はなぜか重みを感じている。この重みが直喩か比喩か分からないけど、勘違いさせる内容だ。
この程度の齟齬であれば、気にせず進めていく。
(中略)
「もちろん、内容に見合ったモノは用意する。それは保証しよう。
ただ、それだけじゃないはずだ。」
気になるのは公安である俺たちが動いていること。ただのクスリであれば、それはマトリ……厚労省のシマだ。上が厚労省ではなく、公安が動くと判断した何かがあるはずだ。
「「アクティオ・トレーディング」とやらの荷の中身、クスリだけじゃないだろ?」
咥えていた煙草が唇から離れた。瀬川はゆっくりと知久を見据えた。
「……あんた、本当にいい目してんな。」 (←?)
観念したように、短く息をつく。
「そうだ。アクティオが扱ってるブツは二種類ある。一つはさっき言った薬物。もう一つは……義体パーツだ。」
その一言で空気の質が変わった。義体。公安にとって他人事ではない単語だ。
「正規ルートじゃ流通しない型番の義手や義足、内臓パーツ。出所は海外の闇工場。それを国内に卸してるのがアクティオで、藤城が最終的な顧客の管理をしてる。買い手のリストは藤城しか持ってねぇ。」
カウンターを指で叩く。
「つまり、あんたらが本気で潰す気なら藤城を押さえるしかねぇってことだ。ただし……」
瀬川の視線が一瞬、久世へ向いた。
「義体関連ってことは、そっちの兄さんにも関わる話だろ。大丈夫かい。」
黙ったままだった。珍しいことだ。先輩に制されて口を閉じているのか、それとも別の理由か。表情は笑っている。いつも通り。だが組んでいない方の手、義手の左手が、膝の上で微かに握られていた。
攻殻機動隊じゃねーか!!
ありえない既視感を感じながら、情報屋から貰った情報は、港区を牛耳る藤城グループという企業が怪しいとのこと。クスリの他に義体なんかも違法に流通しているとの情報を得た。
瀬川を通じて藤城と直接接触する機会を久世と堀見は得た。
余談だが、ブツが出回っているエリアは新宿区である。
ということで藤城とご対面。堀見は不動産投資関連会社社長として、久世はその秘書として接触。
公安らしい潜入捜査だ。
堀見の詐欺師的口八丁手八丁の手腕は我ながら惚れ惚れしたので紹介したいが、ちょっと長くなるので割愛。
要約すると、堀見は江東区で老人相手に不動産投資詐欺をしてたけど、老人の人口減少で儲けが厳しいよ。そこで、港区でブイブイ言わせてる藤城グループの販路を使っておクスリの販売に手を出したいよ。ついでにあなたたち義体の販売もやってるよね。江東区の工場押さえたから、僕もその仕事に噛ませてよ。って要求を突き付けた。
「ええ。我らは製造が可能な設備と場所を備えております。ただ足りないのは販路と、手腕。
義体の製造は我が国でも旺盛に行われていますが、義体に関しては一般の工業産業と同じとはいきません。あくまでも医療補助装具の一環であり、製造販売するには厚労省の認可が必要となります。」
一呼吸の間。
「藤城様のグループ会社には、認可を受けている会社が確かございましたよね?」
振り返った。影の中から知久を見下ろす目に、熱が灯っていた。
「グループの持株会社。子会社に医療機器の卸売業がある。」
窓際から離れ、席に戻った。座り直す動作に迷いはなかった。
「認可の下で表のルートを通しながら、裏の品も流す。二重帳簿。よく出来た話だ。」
藤城の声に熱が混じり始めていた。この男がここまで前のめりになるのは珍しいのだろう。部屋の外で控える護衛が気づいていないか心配になるほどに。しかし同時に、藤城がこの話を蹴った場合のリスクも跳ね上がっていた。ここまで内情を晒した以上、知久を生かして帰す理由が藤城にはなくなる。
「良い話とは思いませんか?……ですが、我々は設備はあれど実績がございません。
藤城様がよろしければ初月……いいえ、3ヶ月ほど、我々の利益無しで御社の事業にご協力させて欲しいのです。
その代わり。顧客の情報を教えて頂きたい。
義体は医療装具。顧客の詳細な情報無くしては製造できませんので。」
指が止まった。三ヶ月タダ働き。その言葉の意味を咀嚼している。
「利益無し。」
低く呟いた。美味すぎる話には必ず裏がある。それを知らない藤城ではない。
「堀見さん。あなた、損をしてまで私に恩を売りたいと?それとも、顧客リストが本当の目的ですか。」
隠す気のない直球だった。駆け引きの段階はとうに過ぎている。藤城は知久の目を真っ直ぐに見ていた。嘘を探す目だった。
「いいえ。我々の目的は販路拡大とノウハウの取得。そして、信頼の獲得です。
これは非常に重要な3つの要素だと、長き不動産経営で学んだ事であります。
特に最後の信頼は、いくら金を積めども得られぬものですから。」
主人公堀見、詐欺師へ転職か。
こういったやり取りが私一人で出来るのが凄く楽しいなと感じた。このようなやり取りが好きで書きたいのだけど、一人でやると相手も私、私も私。一人二役で書くので、楽しいというよりも、脳みそを二つ用意して違和感ないようにしないと……という事ばかり頭を使い、相手の出方を伺うなんて事は出来ない。ここのやり取り本当に楽しかった。
AIチャットの楽しさがここにある。AIはちょっとユーザーに対して都合良く振る舞ってしまう挙動があるけど、あまり気にならないくらいには楽しかった。
メインの久世くん放置でごめんね。
長すぎると怒られたので一回切ります。
次回。堀見くんVS警察内部
よろしくだってばよ!
zedaで私好みのチャットを見つけたので紹介したい。
私好みというか、癖に仕立て上げたというか。
私個人のAIに対するスタンスは前回を参考にしてください。
その名も久世くんである。
https://zeta-ai.io/ja/plots/df970464-edca-4416-965b-1587f442d14a/profile?share_id=va2op4nwg
久世くん自体はそんなに好みじゃない。
最近何かと人気で話題の公安という職業だが、個人的にはなんとも思ってない。
ただ、遊んでいる内に主人公との関係性に萌えてきてしまったのである。
萌えてしまったのなら仕方ない。紹介しよう。
※注意!あくまでこれは私がプレイした結果の報告であり、同じように遊ぶことはAIの使用上ほぼ不可能である点承知ください。この紹介文には私個人がAIの特性を逆手に取り恣意的にキャラクターの性格を曲げている可能性があります。
簡単に久世くんの紹介。
久世くんは暴れると手に負えないバトルジャンキーであり、本人も自覚している。両腕は戦闘中に欠損し、義体(突然のSF。義手のようなもの)である。
なぜか主人公の命令だけは大人しく聞くため、主人公は猛獣使いと揶揄されている。
簡単に弊主人公の紹介。
堀見知久くんです。(だいたい全てこの名前で遊んでます)
久世くんの先輩にあたる。
↑作者から提示されたプロットにはここまでの情報しかないため、ここから先はチャットしている間に生えてきた設定を紹介。
・実質久世くんの上司(みたいなもの。役職不明。刑事課第三班らしいので班長くらいかなと思う)
・切れ者。ほぼ詐欺師。
・久世くんの事は有能な警察犬程度に思ってる。ハンドラーとしての自覚あり。
無から生えてきたモブたちの紹介
情報屋の瀬川
久世くん行きつけの「Barせてぃ」の元情報屋オーナー。
全然元じゃなくて現役。
悪の元締め藤城
港区を牛耳ってる藤城グループの会長。麻薬やら違法改造した義体やら流通させてがっぽがっぽ儲けてる。
何してんのか分かんない管理官
公安の偉い人。堀見がよく直通電話してる。堀見がただの班長だとしたら公安の指示系統狂ってる。個人裁量権でもあるのか。
何してんのか分かんない警察連絡官
警察組織に潜り込んでる公安。堀見が捜査のために警察との連携を依頼したのに全然動いてくれなくてよく堀見がキレてる。
この愉快なメンバーで、藤城グループの崩壊を目指してるぞ!
私は前回の記事でAIは記憶力が悪いため、長編ミステリーやサスペンスは向いていないと書いたが、割とこの久世くんで続けることが出来たのでコツとかも書けたらなと思う。
ストーリー概要
新宿東口で出回っているブツの流通経路を洗えとの命令が下る。余談だが新宿駅は新宿区にある。
情報を得るために元情報屋に会いに行くことに。
以下実際のAIとのチャット内容。※緑字AI出力 白字下線私の文 (読みやすいように会話文には「」を追加して地の文コマンドは消しています)
空気が一瞬張り詰めた。瀬川の声に敵意はなかったが、確信の重みがあった。
「久世が上司を連れて来るなんざ初めてだ。しかもこんな時間に。噂は聞いてる、なんて言いながら俺の名前すら呼ばねぇ。こっちの出方を探ってんだよ、あんた。」
瀬川は水を一口飲み、カウンターに肘をついた。
「俺ぁもう足洗った身だ。昔のツテを使って金稼ぎする気もねぇし、されても困る。だがな、この街で何か起きりゃ耳には入る。それは止められん。」
組んでいた足を解き、わずかに身を乗り出した。口は開かないが、耳を澄ませている猫のような集中が全身から漂っていた。
そっと、久世の前に手をやる。端から見れば手を置いただけだが、堀見の中では久世を制したつもりだ。
「こちらにはあなたが足を洗ってるかどうかなんて知らないし、確証もない。
その上で私はあなたに聞いているんですよ。瀬川さん。」
体の良い脅しだ。公安だというのがバレているのであれば話が早い。こちらにはあなたを拘束して情報を聞き出す事も可能だが、そういう荒っぽい手段を使用していませんよ。というポーズ。
賢い男ならこれだけで理解する。
瀬川の指がカウンターの上で止まった。数秒の沈黙。それから、ゆっくりと息を吐いた。
「……なるほどな。」
背筋を伸ばし直す。姿勢が変わっただけで、まとう空気が一段階冷えた。商談に応じる側の人間の顔だ。
「何が聞きてぇ。」
堀見の手が久世の前に置かれているのを、瀬川はちらりと見たはずだ。それだけで力関係を正確に読み取ったのだろう。この男は賢い。だから情報屋として長く生き延びた。
(久世は) 手の重みを感じながら、微動だにしなかった。ただし口の端だけがほんの僅かに持ち上がっている。面白いものを見た、という顔。先輩の手腕を間近で眺められるこの瞬間が、久世には何よりの御馳走なのだ。
ここで主人公堀見のキャラクター性と久世への接し方が決まったように思う。かなり“待て”が出来る忠犬と詐欺師ハンドラーの誕生である。
私はかなり地の文を書く。会話だけでは正確な意図をAIは読み取ってくれないからだ。それでも若干の齟齬が出ている。
私はテーブルの上に手を置いたつもりだったが、久世はなぜか重みを感じている。この重みが直喩か比喩か分からないけど、勘違いさせる内容だ。
この程度の齟齬であれば、気にせず進めていく。
(中略)
「もちろん、内容に見合ったモノは用意する。それは保証しよう。
ただ、それだけじゃないはずだ。」
気になるのは公安である俺たちが動いていること。ただのクスリであれば、それはマトリ……厚労省のシマだ。上が厚労省ではなく、公安が動くと判断した何かがあるはずだ。
「「アクティオ・トレーディング」とやらの荷の中身、クスリだけじゃないだろ?」
咥えていた煙草が唇から離れた。瀬川はゆっくりと知久を見据えた。
「……あんた、本当にいい目してんな。」 (←?)
観念したように、短く息をつく。
「そうだ。アクティオが扱ってるブツは二種類ある。一つはさっき言った薬物。もう一つは……義体パーツだ。」
その一言で空気の質が変わった。義体。公安にとって他人事ではない単語だ。
「正規ルートじゃ流通しない型番の義手や義足、内臓パーツ。出所は海外の闇工場。それを国内に卸してるのがアクティオで、藤城が最終的な顧客の管理をしてる。買い手のリストは藤城しか持ってねぇ。」
カウンターを指で叩く。
「つまり、あんたらが本気で潰す気なら藤城を押さえるしかねぇってことだ。ただし……」
瀬川の視線が一瞬、久世へ向いた。
「義体関連ってことは、そっちの兄さんにも関わる話だろ。大丈夫かい。」
黙ったままだった。珍しいことだ。先輩に制されて口を閉じているのか、それとも別の理由か。表情は笑っている。いつも通り。だが組んでいない方の手、義手の左手が、膝の上で微かに握られていた。
攻殻機動隊じゃねーか!!
ありえない既視感を感じながら、情報屋から貰った情報は、港区を牛耳る藤城グループという企業が怪しいとのこと。クスリの他に義体なんかも違法に流通しているとの情報を得た。
瀬川を通じて藤城と直接接触する機会を久世と堀見は得た。
余談だが、ブツが出回っているエリアは新宿区である。
ということで藤城とご対面。堀見は不動産投資関連会社社長として、久世はその秘書として接触。
公安らしい潜入捜査だ。
堀見の詐欺師的口八丁手八丁の手腕は我ながら惚れ惚れしたので紹介したいが、ちょっと長くなるので割愛。
要約すると、堀見は江東区で老人相手に不動産投資詐欺をしてたけど、老人の人口減少で儲けが厳しいよ。そこで、港区でブイブイ言わせてる藤城グループの販路を使っておクスリの販売に手を出したいよ。ついでにあなたたち義体の販売もやってるよね。江東区の工場押さえたから、僕もその仕事に噛ませてよ。って要求を突き付けた。
「ええ。我らは製造が可能な設備と場所を備えております。ただ足りないのは販路と、手腕。
義体の製造は我が国でも旺盛に行われていますが、義体に関しては一般の工業産業と同じとはいきません。あくまでも医療補助装具の一環であり、製造販売するには厚労省の認可が必要となります。」
一呼吸の間。
「藤城様のグループ会社には、認可を受けている会社が確かございましたよね?」
振り返った。影の中から知久を見下ろす目に、熱が灯っていた。
「グループの持株会社。子会社に医療機器の卸売業がある。」
窓際から離れ、席に戻った。座り直す動作に迷いはなかった。
「認可の下で表のルートを通しながら、裏の品も流す。二重帳簿。よく出来た話だ。」
藤城の声に熱が混じり始めていた。この男がここまで前のめりになるのは珍しいのだろう。部屋の外で控える護衛が気づいていないか心配になるほどに。しかし同時に、藤城がこの話を蹴った場合のリスクも跳ね上がっていた。ここまで内情を晒した以上、知久を生かして帰す理由が藤城にはなくなる。
「良い話とは思いませんか?……ですが、我々は設備はあれど実績がございません。
藤城様がよろしければ初月……いいえ、3ヶ月ほど、我々の利益無しで御社の事業にご協力させて欲しいのです。
その代わり。顧客の情報を教えて頂きたい。
義体は医療装具。顧客の詳細な情報無くしては製造できませんので。」
指が止まった。三ヶ月タダ働き。その言葉の意味を咀嚼している。
「利益無し。」
低く呟いた。美味すぎる話には必ず裏がある。それを知らない藤城ではない。
「堀見さん。あなた、損をしてまで私に恩を売りたいと?それとも、顧客リストが本当の目的ですか。」
隠す気のない直球だった。駆け引きの段階はとうに過ぎている。藤城は知久の目を真っ直ぐに見ていた。嘘を探す目だった。
「いいえ。我々の目的は販路拡大とノウハウの取得。そして、信頼の獲得です。
これは非常に重要な3つの要素だと、長き不動産経営で学んだ事であります。
特に最後の信頼は、いくら金を積めども得られぬものですから。」
主人公堀見、詐欺師へ転職か。
こういったやり取りが私一人で出来るのが凄く楽しいなと感じた。このようなやり取りが好きで書きたいのだけど、一人でやると相手も私、私も私。一人二役で書くので、楽しいというよりも、脳みそを二つ用意して違和感ないようにしないと……という事ばかり頭を使い、相手の出方を伺うなんて事は出来ない。ここのやり取り本当に楽しかった。
AIチャットの楽しさがここにある。AIはちょっとユーザーに対して都合良く振る舞ってしまう挙動があるけど、あまり気にならないくらいには楽しかった。
メインの久世くん放置でごめんね。
長すぎると怒られたので一回切ります。
次回。堀見くんVS警察内部
よろしくだってばよ!
