コーヒーカップの底

AIの話

2025/11/02 13:44
雑記
今回は短め。
Twitterとかであまり書きづらい内容を、ここで書くしかない。

昨今、生成AIが著作権侵害など、さまざまな問題が取りたざされてる。
AIイラスト自作発言や、公式サイトによるAIイラスト使用問題。ゲーム開発現場やアニメーションスタジオなど、個人から企業、果ては行政までいろんなところで常に燃えている印象だ。
最近では大手出版業界がAI使用に関して声明を発表したのが新しい。

そんな中、こんなことを言うのは大変苦痛に感じるが、私も創作にAIを取り入れている。
とはいえ1から10まで書いてもらうのではなく、AIには考証をお願いしている。
私は世界観を作り出すために、ありとあらゆることを調べて作りこむ癖がある。どうせ文章内には1mmも登場しないにもかかわらず、世界観を作りこむことに定評がある。
それにはものすごい時間をかける。SFなら宇宙関連の本を借りたり、Wikipediaや論文も読む。そうすることで私の世界に対する解像度が上がるから、本文内に1mmとも出なくても調査してしまう。
そこに死ぬほど時間をかけている。正直言って時間の掛け方は年単位に上る。良く分からない専門書が部屋にあるくらいには、ネットに無い情報を本で購入したりもしていた。
この世界観の作り出しが、私の筆が遅い一因でもある。

そこで前述の考証をお願いしているの下りだが、具体例で言えばミステリーにおける、私の考えたトリックは実現可能か?など、そういったことの再現性の可否や、SFであれば宇宙空間のマッピングや、戦闘機のナンバリング、宇宙空間における戦闘の挙動や、星間の距離に移動にかかる時間、星系が作る公転周期の位置関係などなど、調べたり計算しなきゃならない事、私が考えた設定の科学的な論証の裏付けなどをお願いしている。
AIのおかげでアホみたいに時間をかけていた世界観の作りこみという点において、とんでもないほど時短になった。
AIの嘘。いわゆるハルシネーションも、SFやファンタジーなどの実在しない事柄においては大きな問題にはならないのだ。

まぁ私はそういうAIの使い方をしているのだが、普段はイーロン・マスクが開発したGrokに色々と聞いている。
割と勘違いしている人が多い印象だが、AIは別に公平性は無い。AIを作成した人の意図や意思が介在している場合が大半だし、その目的が必ず存在する。
とある共産国が開発したAIがその最たる例だろう。
Grokにおいては「人類の宇宙への理解度向上」を目的としているらしい。
だから関係ない内容を話していても最終的には宇宙に行き着く。
これはイーロン・マスクが宇宙事業に手を伸ばしていることに関連しているからだと思われる。

一般創作んちゅの私的にはSFの設定練り込みに丁度いいと思ってGrokを使い倒している。(あとGrokは過去の設定を引き継がず、常にリセットされるのでそれも丁度いいと考えてる)
特に今はクオリアの練り込みに大活用だ。
宇宙空間の座標設定とか、艦載機のナンバリングだとか、現在の位置から太陽の位置関係に、デブリの存在と宇宙空間における戦艦など巨大構造物の挙動など聞いている。

これは私の誇りに賭けて誓うが、決してストーリーの内容や展開に関してはAIの力は一切借りていない。これは私だけの物語である。手垢の着いたAIなんぞに触れさせはしない。
あくまでも内容に関係ない、私個人の理解度向上のためにAIを活用しているだけだ。
そもそも私の癖をAIが理解できるはずもない。私は私を喜ばせるためだけに書いているので、私が喜ぶものは私にしか書けないのだ。
本当に、これはマジ。

一度だけノベルAIに私の癖を伝えてモリモリの小説を書いてもらったのだけど、全然ピンとも来なかった。正直な話、少し期待してたところもあったから、こんなにも心になびかないのかと虚しくさえなった。本当に悲しかった。
だから私を喜ばせるには私が頑張るしかないのだなと、その時強く感じた。

あまりこういう話をここでしたくないのだけど、最近だとカクヨムのランキングを生成AI作品が席巻していてランキングが機能していないという話を聞く。
本当に悲しいね……。私の知る限り(調査数2)AIの作る小説は辻褄があって無い場合が多く、夢を読んでるような気分になるのだけど、最近のAIはそうでもないのかな?中国の小説界隈は酷いことになっていると小耳にはさんで本当に大変だなぁと。


閑話休題。
私が突然AIの話を持ち出したのは、とある内容に関してAIに聞いたら大変癖な内容を返されてグッと来たのが悔しかったので紹介したく思った次第。

始めは軍の階級の序列についてド忘れしたので調べた時だった。
普段だったらWikipediaとかネットで適当に漁るのだけど、階級の序列だったらAIでもええかぁとGrokに聞いて見たのが始まり。
実在の軍の例を持ってこられても困るので(各国の軍や日本の自衛隊など名称がちがったりばらつきがあるため、即ち一般的な平均値を知りたい場合、実例は逆にノイズになる)「創作の宇宙軍の序列階級を教えて」と聞いた。
そうすると宇宙軍らしい役職内容と共に、一般的な序列、将官>佐官>尉官>下士官(曹兵)>兵を明示してくれた。

その中でよりファンタジー的なSFチックな役職も考えてくれて、
『"Astral Marshal"(星域元帥)← 銀河連合の象徴的最高位
"Void Captain"(虚空艦長)← ブラックホール近辺作戦の専門家
"Psi-Commander"(念波中佐)← テレパシー通信のエキスパート
"Cryo-Ensign"(氷結少尉)← 冷凍睡眠航法の若手』
ここら辺とか、すっごいファンタジーでおもろいなーと読んでたんだけど、後半に置いて大変癖な設定をお出しされた。

『"Ghost Rank"
死亡した英雄の階級を「幽霊」として残し、AIが代行。』

癖過ぎるだろ。
死んでも眠らせてくれない。なんて、人類のエゴが強すぎて最っ高にえっち(広義)だなぁって……くっそ……悔しいな…………AIごときにこんなえろてぃっく(広義)な設定出されるなんて、私は人類として最高に悔しくて悔しくて……
どうすんの……?AIはあくまでも代行だからさ、他の人からは「○○大佐代行」って呼ばれるんだろうけど、AIの精度が高すぎて代行にその人の面影を見つけてしまって自己嫌悪に陥る親友Aとかいれば、あくまでも代行だと割り切って接するもAI側がそれを、複製の不具合と認識して問題解決のために割り切っている親友Bに粘着しちゃうやつとかあるやつじゃんそれはずるいよ。人類側の情緒を脅かすよそれは。生前仲良しだった場合が一番堪えるやつだって。悪友とか、ライバルとか、因縁があればあるだけ堪えてこじれるやつだって!
ほら……伝説の物語の中でしか知らない一兵卒であれば、AI代行は最高に有能だし、軍全体で考えれば良い事しかないだろうけど、近しい仲間の心境は大変なコトだってそれは。(ここまで一息)

これだからSFは最高に大好きだよ!!!!!!
以上、AIのお話でした。
AIに関しては悪用する人が多すぎる&目立ちすぎるせいで、マイナスな印象が強すぎるので本当に残念に思う。たぶんAIアレルギーを持ってしまっている人も少なくはないと思う。だからこの話をここでするのを躊躇ったけど、えっち(広義)なGhost Rankの話はしたかった。

あといい機会だったから、私のAI活用についてもお話をさせてもらった。
AIは道具としてとても便利なものだと思う。だけれど、ずっと言われているように著作権侵害の問題は議論され続けているように存在している。
私はAIを道具として扱いつつも、常に著作権侵害のリスクを考えて侵害に当たらないような活用を心掛けているつもりだ。
道具はあくまでも道具であり、扱う人によって姿かたちを変えてしまう。包丁がその最たる例だ。
だからこそ私は道具を使う側の人間として、AIの扱い方を間違えないようにしていきたい。

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