コーヒーカップの底
笑い男事件
2024/02/03 07:20雑記
2024年2月3日 AM7:21 朝の天気予報の中継カメラの前に、それは突然現れた。
怯えるような男性を、カメラの前に引きずり出す青いコートの男。
その怯えた男性が数日前に誘拐されたセラノ・ゲノミクス社の社長瀬良野氏だという事に気が付く間もなく、コートの男が拳銃を突きつけた。
朝の天気報道があわや銃撃事件になってしまうのかと、カメラをコートの男に向けた時、男の顔には帽子をかぶったニコニコマークが現れた。
それは、カメラの映像だけではない。その場にいたほぼ全員の目に、そのニコニコマークが表示されたのだ。
コートの男はその後瀬良野氏を置いて逃走したが、その過程でも目撃者は大勢いたにも関わらず、全員が男の顔はニコニコマークだと証言した。
その場にいたすべての人間の電脳をハッキングし、誘拐そして逃走を果たしたその男のの腕前はまさにウィザード級と称するに値する。そしてそのキャッチ―な見た目から『笑い男事件』と世界的に人気になった事件だ。
原作は士郎正宗が1989年にヤンマガで連載していた『攻殻機動隊』。同作品は押井守監督がアニメーション映画化し、ハリウッドで実写化もされた。
『笑い男事件』は、2002年に神山健治監督のTVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』で登場した。
当時は例のニコニコマークがとてつもないキャッチ―さを誇り、アニメ同様、現実のネットでも大いに氾濫していたと私は記憶している。(当時、私もアドレス帳の自分のアイコンを笑い男にしていた)SNSなんて無かった時代にもかかわらず、掲示板を中心に大きく広がり、笑い男が残した波紋は大きかった。
2024年2月1日。ついに現実が追い付いた。
前述の笑い男が有名になる2日前、彼は運転手の電脳をハックし、瀬良野氏を誘拐した。
笑い男事件の発生だ。
そして、今日。彼らは人々に目撃される。
私の生きる現代は、マイクロマシンによる医療技術もなければ、義体化や電脳化もはるか先の未来だろう。もちろん電脳硬化症も存在しない。村井ワクチンもない。
それでも、この日が起きたという事実に、どうしようもなく興奮してしまうのは、それほどまでに『攻殻機動隊』という作品に心奪われているからだと。
『攻殻機動隊』について軽く世界観説明すると、マイクロマシン技術や人体工学が高度に発展した近未来。
~~~
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。
~~~
本当は自分の言葉で語ろうと思ったけど難しかったので、Wikipediaのあらすじからの引用。
要するに、PCやスマホなどのデバイスを介さずに、脳から直接インターネットに接続できる近未来の話。
この作品から私は多くのモノを頂いていて、それはこれからもずっと私の糧になっている。
現代が作品に追いついた今、私は『攻殻機動隊』を知っていて、心から良かったと思う。
余談。
神山監督のTwitter(X)アカウントで、まさかの笑い男事件0th Anniversaryをしていて最高だなって思ったのだ。
https://twitter.com/kixyuubann/status/1752723651924025616?t=stCf8yJ1FXjFkRCijOt9NA&s=19
怯えるような男性を、カメラの前に引きずり出す青いコートの男。
その怯えた男性が数日前に誘拐されたセラノ・ゲノミクス社の社長瀬良野氏だという事に気が付く間もなく、コートの男が拳銃を突きつけた。
朝の天気報道があわや銃撃事件になってしまうのかと、カメラをコートの男に向けた時、男の顔には帽子をかぶったニコニコマークが現れた。
それは、カメラの映像だけではない。その場にいたほぼ全員の目に、そのニコニコマークが表示されたのだ。
コートの男はその後瀬良野氏を置いて逃走したが、その過程でも目撃者は大勢いたにも関わらず、全員が男の顔はニコニコマークだと証言した。
その場にいたすべての人間の電脳をハッキングし、誘拐そして逃走を果たしたその男のの腕前はまさにウィザード級と称するに値する。そしてそのキャッチ―な見た目から『笑い男事件』と世界的に人気になった事件だ。
原作は士郎正宗が1989年にヤンマガで連載していた『攻殻機動隊』。同作品は押井守監督がアニメーション映画化し、ハリウッドで実写化もされた。
『笑い男事件』は、2002年に神山健治監督のTVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』で登場した。
当時は例のニコニコマークがとてつもないキャッチ―さを誇り、アニメ同様、現実のネットでも大いに氾濫していたと私は記憶している。(当時、私もアドレス帳の自分のアイコンを笑い男にしていた)SNSなんて無かった時代にもかかわらず、掲示板を中心に大きく広がり、笑い男が残した波紋は大きかった。
2024年2月1日。ついに現実が追い付いた。
前述の笑い男が有名になる2日前、彼は運転手の電脳をハックし、瀬良野氏を誘拐した。
笑い男事件の発生だ。
そして、今日。彼らは人々に目撃される。
私の生きる現代は、マイクロマシンによる医療技術もなければ、義体化や電脳化もはるか先の未来だろう。もちろん電脳硬化症も存在しない。村井ワクチンもない。
それでも、この日が起きたという事実に、どうしようもなく興奮してしまうのは、それほどまでに『攻殻機動隊』という作品に心奪われているからだと。
『攻殻機動隊』について軽く世界観説明すると、マイクロマシン技術や人体工学が高度に発展した近未来。
~~~
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。
~~~
本当は自分の言葉で語ろうと思ったけど難しかったので、Wikipediaのあらすじからの引用。
要するに、PCやスマホなどのデバイスを介さずに、脳から直接インターネットに接続できる近未来の話。
この作品から私は多くのモノを頂いていて、それはこれからもずっと私の糧になっている。
現代が作品に追いついた今、私は『攻殻機動隊』を知っていて、心から良かったと思う。
余談。
神山監督のTwitter(X)アカウントで、まさかの笑い男事件0th Anniversaryをしていて最高だなって思ったのだ。
https://twitter.com/kixyuubann/status/1752723651924025616?t=stCf8yJ1FXjFkRCijOt9NA&s=19