コーヒーカップの底
アークナイツ12章ネタバレと所感そしてサルカズについて②
2023/10/29 16:35雑記ゲーム
前回に引き続き、12章のネタバレ全開でお送りします。
私は色々考察もどきを書いていますが、基本的に無知なので、既存の情報を継ぎ接ぎしながら推測する事しかできないので、その点悪しからず。
前回までのあらすじ。
・12章、これは「現実」の物語だという総括。
・サルカズというブラックボックスについて。
・サルカズとサンクタ。
今回は、サルカズとサンクタを少し掘り進め、サンクタと法。12章PVに関することを少し。そして大陸版4.5周年情報をふわっとお届けできればと思います。
‣サルカズとサンクタ
12章レヴァナントからのお言葉を少し引用しよう。
~~~
カズデルは奴らに滅ぼされた。
魔王と王庭は我らを率いてあの塵埃どもと戦った。カルカズはこのような恥ずべき敗北は認めない。
しかし自らをサンクタを称する軟弱な一部のサルカズが、己の責任から逃れ、己の種族を裏切り、己の使命に背いたのだ!
再建したばかりの壁は再び崩れ去り、我々の夢はまたもや潰えた。
しかし構うものか。裏切りはいずれ償われる。カズデルは必ずや再び立ち上がるだろう。
魔王が我々を率いている限り、我々と共にある限り、カズデルに敗北はない。
~~~
前回のサルカズという名のブラックボックスで、種族名である”サルカズ”と古来より存在する”サルカズ”という名称は同じ名で全く別のものではないかと書いたと思う。
レヴァナントの言う”サルカズ”は種族名ではなく部族名と称した方が伝わりやすいか。
カズデルで仲良く暮らしていた”サルカズ”という部族は、外界からの侵略により否が応でも変質を遂げざる負えなかった。
”サルカズ”という強固な部族でもそれは一枚岩ではなく、長きに渡る飽くなき闘争に嫌気を感じたのが、おそらく原初のサンクタだろう。
神民に関する情報が殆どないのでここは私の妄想だが、外界からの侵略によりおそらく神民の血がサルカズに流れ込み変質したのがサンクタでないだろうか。
ここに関しては前回で「外界の侵略により個性を獲得し」と書いたが、吾先導者たらんのセシリアの前例もあるので、ここはやはり血(遺伝子に組み込まれたデータ情報の取捨選択における)による「闘争」か「素晴らしき天性」かの選別が部族であった”サルカズ”から種族であるサルカズとサンクタに二分したのではないかと思われる。
血に組み込まれた情報は、当然サンクタ×サンクタは天性が強くなりサンクタに。サルカズ×サルカズも闘争はより濃くなっていく。ただサンクタ×サルカズは、どちらに傾くかという話になるだろう。
(これは余談だが、サンクタ×他種族=他種族 は絶対的な公式ではなく、確率的に他種族になりやすいというだけで、サンクタは絶対生まれないという訳ではない。「素晴らしき天性」を獲得できる素質というのはサンクタにしか存在せず、他種族との混血では得ずらいというのが一番の要因と考える。サルカズ×サンクタ=サルカズ という公式は、超高確率でサルカズになるというのは、元がサルカズから抜け出たイレギュラーであるサンクタなら当然と言えば当然なのだろう。逆に「天性」を獲得できる素質を有したセシリアが異常であり原初のサンクタにより近い存在とも言えるだろう)
その後のサルカズに関しては前回に記述した通り、部族であった”サルカズ”は種族のサルカズと混同し、何もかもがサルカズというブラックボックスに押し固められ、現在の姿となったのだろう。
長命種や復活者などが存在するサルカズは、”サルカズ”の記憶を持つものも多く、彼らから引き継がれ語られるカズデルというホームを信じ、それはもはや信仰や宗教のようなものになり果てている。カズデルはまさに何度も征服され滅ぼされては再建されるエルサレムのようではないか。
‣サンクタと法
前回ちょこっとお話した、サンクタの法と本能について。
公式のケルシーASMR DISCOVERED TERRA 3.0のサンクタ部分を再度引用しよう。
~~~
闘争の中で法が生まれ、法はサンクタを育んだ。
ティカズはこれを理解不能の裏切りとみなし、信頼の崩壊が戦いの火蓋を切った。
しかし、血染めの歴史はとうに忘れ去られ、残ったのは連綿と続く憎しみと、純白で完璧なラテラーノである。
スイーツと銃器によって保たれる奇妙な均衡がリーベリを惹きつけ、移住者によってサンクタは「素晴らしき」天性を押しとどめるようになり、法もまた征服者の故郷へと持ち帰られた。
~~~
前半部分は12章でレヴァナントがお話してくれた内容の裏付けだろう。
また、先導者たらんで教皇も「罪はいつまでも罪だが、時間がそれを薄めていくのもまた事実……そう、それが罪であった事すら忘れ去られてしまうほどにね」と語っている。
私は始祖サンクタが”サルカズ”から離脱した事こそが原罪だと当初は思ったが、ラテラーノが完成された楽園である限り原罪というものは存在しないのではと、このブログを書くために再度先導者たらんを読み直している今、そう感じている。
法とは”サルカズ”の血に刻み込まれた闘争の因縁から抜け出すためのシステムでもあり、それは原罪ではなく「奇跡」であると。
「見るがいい、我々の偉大なるラテラーノを。美しい建造物がそこかしこに立ち並び。荘厳で優雅でありながら、息を吸えば鼻腔にバニラと砂糖の香りが広がるこの国を。
このすべてが法に従うことによる「見返り」であり、「救いを得た証明」なのだ」
”サルカズ”の因縁から逃れたサンクタの奇跡は既にラテラーノという存在で証明されている。
これは、ラテラーノが完成された楽園であることの証明だ。
ラテラーノという奇跡を目の前に、殉教者であるアンドアインは地方に散らばる苦難者をあまねく照らす光となって欲しいと懇願するが、ラテラーノの奇跡はサンクタでしか享受できないという。
それこそが、サンクタを守護する法という最もシステマチックなところであり「”サルカズ”から離脱したサンクタ」をより強固なものへとしている。
法――サンクタを存続させ続けること。
それを本能だと。
堕天した者はサンクタではなくなる。要するにサンクタを滅ぼそうとしたものは、須らく”サルカズ”となる。
法はサンクタを存続させるために存在し、法に背くという事はそれ即ちサンクタではない。
アレとは、法というシステムを一元管理するハードの事ではないか。
法のもたらす奇跡はサンクタ以外の者には適応されない。
その理由はサンクタではないからだ。
‣大陸情報(花庭イベと4.5周年情報について)
大陸情報に関しては受動喫煙程度の話しか出来ないので、短めにさくりと。
異格イグゼキュターは何故かラテラーノの地下にあるアレを従えている。
アレのビジュアルは大陸版でしか公開されていないラテラーノ紹介PVにちらりと映っている黒い立方体のキューブがアレではないかと予測されている。
法を代弁する聖徒となったが、その際そのアレを授けられたんだろうとは思う。
イグゼキュターはもとより感情に左右されないから、法の代弁者として適格者であると思われるが、信仰の対象者として彼ほど不適格な存在はいないだろう。
信仰のような曖昧で強固なつながりは、システムのような絶対的なつながりとは相いれない存在だから。
アルトリアの実装は大きな混乱を与えた。
花庭イベすらまだグローバル版では実装されていないからか、正直言ってアルトリアが何故実装されたのか理解できていないからだ。
吾先導者たらんで、アルトリアがアンドアインよりも有名な指名手配犯でイグゼキュターの遠い親戚だという情報しかグローバル版では得られていない。
アルトリアに関する情報は花庭イベやコミックスで深堀されていると思うのだけど、一応指名手配犯がロドスに来るのはそれ相応の事情があるのだろうと思っている。
アルトリアのコミックに関し私は中国語が読めないし、読もうともしていないのでイラストからふわっとした雰囲気を読み取ることしかしていないので、ここから先はマジでふわふわした内容になると思うんだけど、ご了承いただきたい。
イグゼキュター(フェデリコ少年)は両親を亡くして遠縁のジャッロ家に引き取られ、そこの実子アルトリア・ジャッロと姉弟になる。
とまぁ遠い血縁のお姉ちゃんとなるのだけど、比較的アルトリアはフェデリコ少年の事を気に入っていたように見える。
なんやかんやでアルトリアのお母さんも死んで、何か良く分かんないけどお父さんも死んで、お葬式のシーンが二回挟まれた。
ふと、ふと何となくだけど昔流行ったサイコパス診断を思い出した。
葬式で見かけた女性に会いたいがために、親族を殺してもう一度お葬式を上げるという診断。
サンクタは光輪の”共感”のせいでお葬式の際に強い感情を受けると。それは吾先導者たらんでセシリアのお母さんのお葬式で語られた話だ。
アルトリアは”共感”と音楽を結び付けて何かしらを得ているように見えた。
シンプルに共感増幅装置ともいえるのか、お葬式の参列者の感情が皆崩壊したように見えた。
ただフェデリコ少年は当時から共感能力が低く、アルトリアの何かしらのアーツにも反応するそぶりは見えなかった。
リターニアでアルトリアを見かけたレガトゥスのオレンは、彼女の事を「恐ろしかった」と表現している。
オレンはサンクタの共感能力を忌み嫌っているだけで、イグゼキュターのように不感ではないと思っている。だから恐らくアルトリアの共感能力の影響を少なからず受け取ったのだと思う。
最後に彼女の外見について。
黒い背光や光輪はジャッロ家がみんな黒かったことから、イグゼキュターやアルトリアに関しては完全に個性だと思ってる。スプーリアもピンクの背光光輪だったんで、これは個性だろう。
ただ、ひし形の瞳孔とシルエットが王冠のように見える光輪が酷く気になって仕方がない。
サルカズをカズデルへ導く魔王の存在。それは現在アーミヤへと受け継がれている。
サンクタが”サルカズ”であるならば、魔王の資格はアルトリアに受け継がれていても不思議ではなかった可能性がある。
人を人たらしめる精神や感情、思考に影響を及ぼすアーツを使える存在は、人民を引き継ぐ魔王としての素質は十分あるように思う。
神民、先民、獣王、巨人。テラの歴史はあまりにも不可思議な事が多い。
アルトリアのお母さんはおそらく何かしらを持っていたと見える。
それがアルトリアへと引き継がれた。巨人の絵本を読んでいたのも気になる。
それらが4.5周年イベントでテラを覆うヴェールの一端を覗き込めればいいなと私は思う。
‣12章PVについて。
本当は前回で語りたかったのに忘れてしまった。
私はPV関連はストーリーを読み終わってからじっくりと見るタイプの人間だ。何故ならネタバレが病的に嫌いだから。だから、ストーリーを読み終えて、それからじっくりと見直した。
ベアードの見ていたスクリーンに「I hope too.」と書かれていたのを見て、胃の奥が縮みあがった。
これはウルサスの子供たち以来の、心の痛み方だと思う。
ベアードの最後を、ビデオシアターとして演出したアニメーションスタッフは素晴らしいの一言だ。
また、私は基本モブを愛するので、特殊清掃員の彼の収集品から得られる情報は大変良かったと書きたかった。
第三者の目線からしか得られない栄養素がそこには濃縮されていた。
次回13章。遠くから眺めていた公爵共も出そろい、戦争は始まった。
本当に続きが気になるし、非常に楽しみでしかない。
ロンディニウムになんで天災を操れるようなザ・シャードなるものがあるのか、そこも気になるし、横槍を入れてきたダブリンもかなり気になっている。
戦争の舞台はヴィクトリアだけで収まるのか、「諸王の息」はただの伝説に過ぎないのか。チラつくレユニオンの影も気になるところ。
長くなったが、今回12章も大変面白かった。
久々にこんなに読書感想文を書いてしまった。貴重な祝日二日分が潰えたけど、後悔はしていない。
私は色々考察もどきを書いていますが、基本的に無知なので、既存の情報を継ぎ接ぎしながら推測する事しかできないので、その点悪しからず。
前回までのあらすじ。
・12章、これは「現実」の物語だという総括。
・サルカズというブラックボックスについて。
・サルカズとサンクタ。
今回は、サルカズとサンクタを少し掘り進め、サンクタと法。12章PVに関することを少し。そして大陸版4.5周年情報をふわっとお届けできればと思います。
‣サルカズとサンクタ
12章レヴァナントからのお言葉を少し引用しよう。
~~~
カズデルは奴らに滅ぼされた。
魔王と王庭は我らを率いてあの塵埃どもと戦った。カルカズはこのような恥ずべき敗北は認めない。
しかし自らをサンクタを称する軟弱な一部のサルカズが、己の責任から逃れ、己の種族を裏切り、己の使命に背いたのだ!
再建したばかりの壁は再び崩れ去り、我々の夢はまたもや潰えた。
しかし構うものか。裏切りはいずれ償われる。カズデルは必ずや再び立ち上がるだろう。
魔王が我々を率いている限り、我々と共にある限り、カズデルに敗北はない。
~~~
前回のサルカズという名のブラックボックスで、種族名である”サルカズ”と古来より存在する”サルカズ”という名称は同じ名で全く別のものではないかと書いたと思う。
レヴァナントの言う”サルカズ”は種族名ではなく部族名と称した方が伝わりやすいか。
カズデルで仲良く暮らしていた”サルカズ”という部族は、外界からの侵略により否が応でも変質を遂げざる負えなかった。
”サルカズ”という強固な部族でもそれは一枚岩ではなく、長きに渡る飽くなき闘争に嫌気を感じたのが、おそらく原初のサンクタだろう。
神民に関する情報が殆どないのでここは私の妄想だが、外界からの侵略によりおそらく神民の血がサルカズに流れ込み変質したのがサンクタでないだろうか。
ここに関しては前回で「外界の侵略により個性を獲得し」と書いたが、吾先導者たらんのセシリアの前例もあるので、ここはやはり血(遺伝子に組み込まれたデータ情報の取捨選択における)による「闘争」か「素晴らしき天性」かの選別が部族であった”サルカズ”から種族であるサルカズとサンクタに二分したのではないかと思われる。
血に組み込まれた情報は、当然サンクタ×サンクタは天性が強くなりサンクタに。サルカズ×サルカズも闘争はより濃くなっていく。ただサンクタ×サルカズは、どちらに傾くかという話になるだろう。
(これは余談だが、サンクタ×他種族=他種族 は絶対的な公式ではなく、確率的に他種族になりやすいというだけで、サンクタは絶対生まれないという訳ではない。「素晴らしき天性」を獲得できる素質というのはサンクタにしか存在せず、他種族との混血では得ずらいというのが一番の要因と考える。サルカズ×サンクタ=サルカズ という公式は、超高確率でサルカズになるというのは、元がサルカズから抜け出たイレギュラーであるサンクタなら当然と言えば当然なのだろう。逆に「天性」を獲得できる素質を有したセシリアが異常であり原初のサンクタにより近い存在とも言えるだろう)
その後のサルカズに関しては前回に記述した通り、部族であった”サルカズ”は種族のサルカズと混同し、何もかもがサルカズというブラックボックスに押し固められ、現在の姿となったのだろう。
長命種や復活者などが存在するサルカズは、”サルカズ”の記憶を持つものも多く、彼らから引き継がれ語られるカズデルというホームを信じ、それはもはや信仰や宗教のようなものになり果てている。カズデルはまさに何度も征服され滅ぼされては再建されるエルサレムのようではないか。
‣サンクタと法
前回ちょこっとお話した、サンクタの法と本能について。
公式のケルシーASMR DISCOVERED TERRA 3.0のサンクタ部分を再度引用しよう。
~~~
闘争の中で法が生まれ、法はサンクタを育んだ。
ティカズはこれを理解不能の裏切りとみなし、信頼の崩壊が戦いの火蓋を切った。
しかし、血染めの歴史はとうに忘れ去られ、残ったのは連綿と続く憎しみと、純白で完璧なラテラーノである。
スイーツと銃器によって保たれる奇妙な均衡がリーベリを惹きつけ、移住者によってサンクタは「素晴らしき」天性を押しとどめるようになり、法もまた征服者の故郷へと持ち帰られた。
~~~
前半部分は12章でレヴァナントがお話してくれた内容の裏付けだろう。
また、先導者たらんで教皇も「罪はいつまでも罪だが、時間がそれを薄めていくのもまた事実……そう、それが罪であった事すら忘れ去られてしまうほどにね」と語っている。
私は始祖サンクタが”サルカズ”から離脱した事こそが原罪だと当初は思ったが、ラテラーノが完成された楽園である限り原罪というものは存在しないのではと、このブログを書くために再度先導者たらんを読み直している今、そう感じている。
法とは”サルカズ”の血に刻み込まれた闘争の因縁から抜け出すためのシステムでもあり、それは原罪ではなく「奇跡」であると。
「見るがいい、我々の偉大なるラテラーノを。美しい建造物がそこかしこに立ち並び。荘厳で優雅でありながら、息を吸えば鼻腔にバニラと砂糖の香りが広がるこの国を。
このすべてが法に従うことによる「見返り」であり、「救いを得た証明」なのだ」
”サルカズ”の因縁から逃れたサンクタの奇跡は既にラテラーノという存在で証明されている。
これは、ラテラーノが完成された楽園であることの証明だ。
ラテラーノという奇跡を目の前に、殉教者であるアンドアインは地方に散らばる苦難者をあまねく照らす光となって欲しいと懇願するが、ラテラーノの奇跡はサンクタでしか享受できないという。
それこそが、サンクタを守護する法という最もシステマチックなところであり「”サルカズ”から離脱したサンクタ」をより強固なものへとしている。
法――サンクタを存続させ続けること。
それを本能だと。
堕天した者はサンクタではなくなる。要するにサンクタを滅ぼそうとしたものは、須らく”サルカズ”となる。
法はサンクタを存続させるために存在し、法に背くという事はそれ即ちサンクタではない。
アレとは、法というシステムを一元管理するハードの事ではないか。
法のもたらす奇跡はサンクタ以外の者には適応されない。
その理由はサンクタではないからだ。
‣大陸情報(花庭イベと4.5周年情報について)
大陸情報に関しては受動喫煙程度の話しか出来ないので、短めにさくりと。
異格イグゼキュターは何故かラテラーノの地下にあるアレを従えている。
アレのビジュアルは大陸版でしか公開されていないラテラーノ紹介PVにちらりと映っている黒い立方体のキューブがアレではないかと予測されている。
法を代弁する聖徒となったが、その際そのアレを授けられたんだろうとは思う。
イグゼキュターはもとより感情に左右されないから、法の代弁者として適格者であると思われるが、信仰の対象者として彼ほど不適格な存在はいないだろう。
信仰のような曖昧で強固なつながりは、システムのような絶対的なつながりとは相いれない存在だから。
アルトリアの実装は大きな混乱を与えた。
花庭イベすらまだグローバル版では実装されていないからか、正直言ってアルトリアが何故実装されたのか理解できていないからだ。
吾先導者たらんで、アルトリアがアンドアインよりも有名な指名手配犯でイグゼキュターの遠い親戚だという情報しかグローバル版では得られていない。
アルトリアに関する情報は花庭イベやコミックスで深堀されていると思うのだけど、一応指名手配犯がロドスに来るのはそれ相応の事情があるのだろうと思っている。
アルトリアのコミックに関し私は中国語が読めないし、読もうともしていないのでイラストからふわっとした雰囲気を読み取ることしかしていないので、ここから先はマジでふわふわした内容になると思うんだけど、ご了承いただきたい。
イグゼキュター(フェデリコ少年)は両親を亡くして遠縁のジャッロ家に引き取られ、そこの実子アルトリア・ジャッロと姉弟になる。
とまぁ遠い血縁のお姉ちゃんとなるのだけど、比較的アルトリアはフェデリコ少年の事を気に入っていたように見える。
なんやかんやでアルトリアのお母さんも死んで、何か良く分かんないけどお父さんも死んで、お葬式のシーンが二回挟まれた。
ふと、ふと何となくだけど昔流行ったサイコパス診断を思い出した。
葬式で見かけた女性に会いたいがために、親族を殺してもう一度お葬式を上げるという診断。
サンクタは光輪の”共感”のせいでお葬式の際に強い感情を受けると。それは吾先導者たらんでセシリアのお母さんのお葬式で語られた話だ。
アルトリアは”共感”と音楽を結び付けて何かしらを得ているように見えた。
シンプルに共感増幅装置ともいえるのか、お葬式の参列者の感情が皆崩壊したように見えた。
ただフェデリコ少年は当時から共感能力が低く、アルトリアの何かしらのアーツにも反応するそぶりは見えなかった。
リターニアでアルトリアを見かけたレガトゥスのオレンは、彼女の事を「恐ろしかった」と表現している。
オレンはサンクタの共感能力を忌み嫌っているだけで、イグゼキュターのように不感ではないと思っている。だから恐らくアルトリアの共感能力の影響を少なからず受け取ったのだと思う。
最後に彼女の外見について。
黒い背光や光輪はジャッロ家がみんな黒かったことから、イグゼキュターやアルトリアに関しては完全に個性だと思ってる。スプーリアもピンクの背光光輪だったんで、これは個性だろう。
ただ、ひし形の瞳孔とシルエットが王冠のように見える光輪が酷く気になって仕方がない。
サルカズをカズデルへ導く魔王の存在。それは現在アーミヤへと受け継がれている。
サンクタが”サルカズ”であるならば、魔王の資格はアルトリアに受け継がれていても不思議ではなかった可能性がある。
人を人たらしめる精神や感情、思考に影響を及ぼすアーツを使える存在は、人民を引き継ぐ魔王としての素質は十分あるように思う。
神民、先民、獣王、巨人。テラの歴史はあまりにも不可思議な事が多い。
アルトリアのお母さんはおそらく何かしらを持っていたと見える。
それがアルトリアへと引き継がれた。巨人の絵本を読んでいたのも気になる。
それらが4.5周年イベントでテラを覆うヴェールの一端を覗き込めればいいなと私は思う。
‣12章PVについて。
本当は前回で語りたかったのに忘れてしまった。
私はPV関連はストーリーを読み終わってからじっくりと見るタイプの人間だ。何故ならネタバレが病的に嫌いだから。だから、ストーリーを読み終えて、それからじっくりと見直した。
ベアードの見ていたスクリーンに「I hope too.」と書かれていたのを見て、胃の奥が縮みあがった。
これはウルサスの子供たち以来の、心の痛み方だと思う。
ベアードの最後を、ビデオシアターとして演出したアニメーションスタッフは素晴らしいの一言だ。
また、私は基本モブを愛するので、特殊清掃員の彼の収集品から得られる情報は大変良かったと書きたかった。
第三者の目線からしか得られない栄養素がそこには濃縮されていた。
次回13章。遠くから眺めていた公爵共も出そろい、戦争は始まった。
本当に続きが気になるし、非常に楽しみでしかない。
ロンディニウムになんで天災を操れるようなザ・シャードなるものがあるのか、そこも気になるし、横槍を入れてきたダブリンもかなり気になっている。
戦争の舞台はヴィクトリアだけで収まるのか、「諸王の息」はただの伝説に過ぎないのか。チラつくレユニオンの影も気になるところ。
長くなったが、今回12章も大変面白かった。
久々にこんなに読書感想文を書いてしまった。貴重な祝日二日分が潰えたけど、後悔はしていない。