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いいんじゃないの。




 通路をさしたる理由もなくうろうろと歩き回っていたウォルターは、給湯室の前を通りがかってふと足を止めた。

 中にいた人物の背中に見覚えがあったからだ。

「ジョッシュ」

 呼ばれて、コーヒーを入れていた短い金髪の若い男……ジョシュア……が振り返る。

 淡い空色の瞳が年齢に似合わないこどものような輝きを放つ。

 細身の体を明るい黄色のシャツに濃い青のオーバーオールで包んでいて、そのやんちゃそうな目の輝きと相まって、一見何かの業者だ。

 この国立司法図書館に似合わない。

 ジョシュアはウォルターを認めて、『おお』と驚きの声を上げ、嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして笑った。

「ウォルターじゃねぇか! まだ生きてたのか、おまえ」

「いきなりご挨拶だな。そっちこそ! お互い様だろ」

 ニッと人懐こい笑みを浮かべ、ウォルターは遠慮なくズカズカと給湯室に入り込む。

「何してんだ、ジョッシュ。こんなところで。仕事は?」

 ジョシュアは入れたばかりのコーヒーのカップを持ち上げて見せる。

「してるさ、仕事。泊まり込みよ。寝てねぇんだよ。今は休憩中。これ以上働かすな。……ってか、ウォルター、おまえ、夜中だぜ? 俺たち書類仕事のお仲間ならいつでも『こんにちは』だけどさ。おまえらちゃんと昼夜の区別あんだろ? 執行人様は」

「ねぇよ。こっちだって昨日まで徹夜で今日の昼帰ってきたとこだ」

「だったら寝ろよ。夜中の2時じゃねぇか」

「さっきちょっと寝たよ」

 ジョシュアはカップを握る手をウォルターの顔に近付けてちょいと人差し指でウォルターの目元を指差す。

「本当か? 目の下にくまが」

 ウォルターは嫌そうに下がってそれを避けた。

「それを言うなよ。眠そうなのはいつもだって」

 ジョシュアは難しい顔で『ふうん』とため息を吐くようにつぶやいて、肩をすくめて目をぐるりと回すおどけたしぐさをしてみせた。

「若者よ。体力あり余っててただじゃ寝らんないってんなら、いい店紹介してやっても……」

「ジョシュア!」

 からかいにウォルターは顔を真っ赤にして怒鳴った。

「なに言ってんだよ、違うって!! そんなんじゃねぇって!! ってか、『若者』って、同じくらいの年齢(とし)じゃねぇか!!」

「人生経験の差だよ」

「おー、執行人様より人生経験豊富ってか」

「いろいろ見ちまってるから、他人の人生ってやつを」

 ジョシュアは澄ましてそう言ってコーヒーを飲む。

 静かになったウォルターが、顔を背けてぽつりと言う。

「……俺も、他人の人生の終わりってやつなら、いろいろ見ちまってるけどな……」

「……ああ……」

 流し台にもたれて憂い顔でズズズッ……とコーヒーをすするジョシュア。

 その横で、壁に背中を預け、横を向いて黙り込むウォルター。

「……」

 しばらくしてカップを空にしたジョシュアがいまいましげに天をにらんで口を開く。

「あーっ、辛気くせぇ! 俺、苦手なんだ、こういうの!!」

 空に向けてわめいてビシッとウォルターに指を突き付けて怒鳴る。

「てめぇのせいで暗くなったじゃんよ、どーしてくれんだ、このガキャア!! なぁーにこんなとこウロウロウロウロしてやがんだ、ちくしょうめ、このバカが!! することしてとっとと寝ろよ、お子様が!!」

「なんだとぉっ!?」

 カッとなったウォルターがジョシュアにつかみかかる。

 がっしりと襟をつかまれ、顔に拳を近付けられたジョシュアは、一転しておだやかになり、顔に笑みまで浮かべて、『どうどう』とウォルターの手を軽く叩いてなだめた。

「そうそう、ストレス発散に付き合ってやりたいのはやまやまだが、俺この後仕事あんだよ。まだ残ってんの。健全なやり方でガス抜きといこうぜ。エロ本読むか?」

 ジョシュアの襟首つかんだまま殴ろうとしていた拳を空中で止めてぶるぶると震わせていたウォルターは、ふいに力を抜いてジョシュアを解放した。

「お、サンキュ」

 襟を直しながらニタニタと笑ってそんなことを言うジョシュアを放っておいて、ウォルターは横を向き、少し屈んで、両手の指を組み合わせて、目をつぶり、神妙な顔で天に祈る。

「……何してんの?」

 ぽかんとしているジョシュアの問いに、ウォルターは目を開け、キリッとした顔で答える。

「あんたが死んだら無事に天国に行けるように祈ってやってるのさ。地獄で再会するのはごめんだしな」

「このクソガキィッ……!!」

 ジョシュアのこめかみがピクリと動く。

 眉をはね上げ、目を見開いて、歯をむき出しにして険しい笑顔を作り、やさしげな甘い声をわざと出して言う。

「地獄の門の前で待ち合わせてデートしようぜ、ベィビィ」

 ジョシュアの軽口に、やたらイイ顔を向けてウォルターが返す。

「その場合あんたのエスコートでいいな、オッサン?」

「先に死ねってか……!!」

 今度はジョシュアが殴りかかるのを、ウォルターがひょいと軽く避ける。

「運動不足だぜ、オッサン」

「おう、デスクワークだからな。ってか、てめぇと比べんな! まだオッサンじゃねえ!!」

 当然、冗談で、ウォルターも笑って明るく言う。

「だって俺より年上だろ、ジョッシュ」

「そうだけどな……ま、順番から言やぁ俺が先だ。まぁ、そう願うけどな……。だけどおまえ……おっと! 辛気くさいのは苦手なんだった!!」

 ためらいながら何かを言いかけてやめ、ジョシュアは空のカップを振って示す。

「なんか飲むか?」

「あー、じゃあ……」

「エスプレッソでいいな」

「ちょっ……やさしくねぇな」

「なんでよ? コーヒー入れてやるんだぜ? やさしいじゃんよ」

 もうすでにウォルターの分のカップを手にエスプレッソマシーンの前に立っていたジョシュアが訝しげに首を傾げる。

 あー……とポリポリ頬をかいて、気まずそうにウォルターがぼそぼそと言う。

「俺、眠れなくて……いや、関係ねぇけど……眠るから。いや、眠れねぇんだけど……」

 しまいにはしょんぼりと肩を落としてしまう。

 プッ……とジョシュアはふき出した。

「お子様にゃミルクか? いや、冗談だよ。安心しな。ブランデー入れてやるからさ」

「え」

 間の抜けた声にカップに自分の懐から取り出したブランデーを注ぎ込んでいたジョシュアは振り向いて困惑げに言う。

「なんだよぉ。大人だろ? いいじゃん、別に」

「あ、ああ……」

 あまりうれしくなさそうにブランデー入りエスプレッソのカップを受け取って、ウォルターはおそるおそるカップに口を近付け、少しだけ傾けて中身をすする。

 と、同時に、顔をしかめた。

 ぎゅううっと眉の付け根に何本も皺が寄る。

「……」

「マズい?」

 自分の分のコーヒー(エスプレッソ、ブランデー抜き)を用意したジョシュアが不思議そうな顔で首を傾げる。

 ウォルターはげんなりした様子で目を上に向けて『うげ~』と低い声で言う。

「いや、俺の胃にやさしくない」

 ジョシュアはまたふき出した。


+++++



「ジョッシュ、今なんの仕事してんの?」

 ふたりで給湯室で壁にもたれてコーヒーを飲みながら話す。

 ウォルターの問いにジョシュアは苦い顔をした。

「あ? 今か? 今なー……。まぁ、相変わらずだけどさ、とあるマフィアのボスに隠し子が見つかっちゃったりして。そしたら、もともと次のボスってほぼ決まってたのが弟なんだな。その隠し子ってのが若い女の子で、操りやすいからってんで年寄り幹部連中が推してる。若いやつらは頼りになるってんで現ボスの弟のほうについてる。ボスは病気。後はお決まりよぉ」

「物騒だな」

「そ。一触即発。違法武器を持ってるって噂もある」

 ジョシュアは胸ポケットの中を探った。

「見るか? カワイイ娘だぜぇ」

 ウォルターがバッと振り向いて目を見開いて頬を赤くしてあたふたとする。

「ちょっ……何あんた持ってきてんだ!? 大事な資料だろ!?」

「余ったんだよ」

「いや、余ったとかじゃなくて!!」

 その慌てぶりを面白がるように唇の片方をつり上げて笑って、ジョシュアはさっさと写真をしまい直す。

「……ま、見ない方がいいわな。この仕事、来るとしたらおまえさんだ」

「……」

 呆然としてジョシュアを見つめるウォルター。

 言葉もなく。

 ジョシュアはため息をついて天を仰いだ。

「ジョゼフは北に行っちまってるし、アンディはまだ若い。それに他のやつらも忙しいしさ。これは繊細な仕事だからなぁ。おまえ向きだよ」

 苦くそう言って、コーヒーを一口ごくりと飲む。

「……繊細ねぇ。別に俺向きでもないような」

 両手で抱えたカップに舌を入れるようにして先ほどからチビチビとブランデー入りのコーヒーを飲んでいたウォルターは、皮肉げに少し笑んでそうぼそりとつぶやき、またコーヒーをすすることに戻る。

 その隣で2杯目のカップを飲み干したジョシュアは、また重たいため息を漏らした。

「救ってやりてぇよなぁ……」

 おそらくはその娘のことだろう。

 ジョシュアを眺めてウォルターはそう思う。

 争いが起きようとしているならそれは幹部と血気盛んな若いやつらで、その女の子は巻き込まれただけだ。

 実の父親がマフィアで、今は病気で、その弟……家族……と争わねばならないなんて。

 少女が望んでのことだろうか。

 下手すりゃ身内全部亡くすことになる。

 今何歳(いくつ)なのかは知らないが、悲しい宿命だ。

 そして、何人かはわからないが、もしかしたら自分が彼女の身内の命を絶つことになる。

 ウォルターはカップの中の濃い黒に近い焦げ茶色の液体を見つめ、そっとため息でその表面を波立たせる。

 もうコーヒーはいいのか、カップを流しに置いているジョシュアを横目で見て、ひとりごとのように言う。

「……俺はただの処刑器具だ。救ってなんてやれねぇよ……」

 それは自分に言い聞かせるようで。

 ジョシュアは大げさにしかめ面をして派手にぶんぶんと手を横に振ってみせた。

「悪りぃ、悪りぃ。そんなんじゃねえ!! まあ、なんだ、アレだ。俺様が言いたかったのはつまり、どうにもならないことがあるってのはお互い様で、つらいこともあるってのも一緒で、でも俺たちは仲間で、分かち合うことができるって、おまえさんはひとりで仕事をしてるんじゃないってことさ」

「そんな話だったか?」

 ウォルターは疑るような目で眉をひそめてじっとジョシュアを見る。

 年上の友人は顔をくしゃくしゃにして笑った。


+++++



「……マジな話、ON/OFFは必要だぁな。ウォルター、おまえ、切り替え下手だろ?」

 頬に向かってのばされる人差し指をペシッと軽くはたき落としてウォルターは言う。

「よせよ。年上ぶりやがって。面白がってるだけだろ? そんなんじゃねえって。歩いてたのはアレだ……あー、思索にふけってたんだよ!!」

「思索に……って、おまえがかぁ!? 似合わねぇなぁ!!」

「俺だって考え事くらいするわ!!」

 無遠慮にぶはっとふき出して大笑いするジョシュアに、ウォルターは目を三角にして怒鳴る。

 ジョシュアはヒャッヒャッヒャッと笑い転げる。

 自分の分のコーヒーはとうに飲み終わっているのに、ウォルターが飲み終えるのを待って、いまだに給湯室にいる。

 ブランデー入りのコーヒーが本気でマズいからか、ウォルターはチビチビとなめるだけで、一向に量が減らない。

 それよりも、あれこれと次から次に話題を変えて話しかけてくるジョシュアの相手に忙しいということもある。

 話題はあれこれと変わるが、ようはからかいたいだけらしいと、そう判断したウォルターは、ずっと不機嫌なままで、しかもそれを隠そうとしなかった。

 いまもムスッと頬をふくらませて目を据わらせて壁をにらんで黙っている。

 涙のにじんだ目元を指でこすって、ジョシュアはまだ笑ったまま、それを抑えようと苦心しながら言葉を出す。

「ははっ……いや、ウォルター、おまえ……OFFにしたつもりがONなんだよ。うまく言えねぇが、いつでも気を遣ってるように見えねぇように気を遣ってるっつーか。いざって時のためにいつでもスイッチ入れるようにしてるってかさ。しかもそれを他人に見せまいとしてる。疲れんだろ、そーゆーの」

「ジョッシュは緩すぎじゃねぇの? その格好。怒られただろ!? あと、それに、ポケットのブランデーだ!!」

「あー……」

 ジョシュアは痛むように顔をひどく歪めて、まるで撃たれたようにオーバーオールの胸元を押さえ、悔しそうに空をにらみつける。

「いや、こりゃあ……写真を撮りに外に出てて、そのまんま仕事に戻ったもんだから……。あ、写真も仕事よ? 勘違いすんな? 趣味じゃねぇよ」

 『趣味もあるけど』とひょうひょうとして言う。

「趣味で撮るならなぁ、圧倒的に空だな。空!! 空はいいぞぉ。無心になれる。あとは女だな。女のコ。癒される」

 あごを指で撫でてひとりうなずくジョシュア。

「両方とも、抱かれたいんだよ。そういう気持ちの時だな。落ち着きたいっつーか、何か捨てたいっていうか、投げ出したい時だな!!」

 うんうんうなずいているジョシュアを、死んだような目で呆然と見つめるウォルター。

「……ただのスケベ野郎じゃねぇか」

 ウォルターの口から漏れたつぶやきにジョシュアがムッとする。

「おうともよ。スケベだよ? 男はみんなスケベだろ」

 開き直って胸を張ってきっぱりと言い切る。

 ウォルターはため息を吐き、嫌そうに首を横に振って、ぼそっと言った。

「付き合ってられるか」

 飲み終えたカップを流しに置いてさっさと部屋を出ようとした。

「待てよ、ウォルター!!」

 その背中にジョシュアが声を投げる。

「そんなにおまえがなんもかんも抱え込んで、ひとりでみんなを守らなくてもいいんだよ」

 ウォルターは目を見開く。

「……」

 足を止めて、だが何も返さない。

 口元に少し浮かんだ小さな笑み。

 わずかに向けられた顔の、悲しげで淋しい微笑を見て、ジョシュアもまた黙り込む。

「……」

 しばらくしてウォルターは軽く片手を挙げて言った。

「……じゃあな、ジョッシュ」

「おい、ウォルター」

 ジョシュアの呼びかけにも応えずに出て行こうとする。

「ウォルター、待てって」

 めげずに背中に向かってしつこく声をかけるジョシュア。

「なぁ、ウォルター! ……受付の女のコの恋バナ、俺、聞いちゃったんだけど」

「……」

 ウォルターの足がピタリと止まった。


+++++



「……そしたらさぁ、カルロがな、『頭に葉っぱがついてますよ、お嬢さん』って言ってヒョイッと取ったんだとさ。そこまではいい。俺たちだって気付けばフツーにやるさ。でもな、奴はその後、サラリと髪をすくようにして、ニコリと微笑みかけて……『お嬢さんが花のようだから、葉っぱが勘違いしたのかな』って、言ったんだとよーっ!!」

「マジかよ……」

 ジョシュアの『受付の女のコから聞いた』という恋話が続いている。

「カルロ、あいつ……」

 顔を引きつらせてウォルターは『げーっ』とうめくように言う。

「いっちいちキザだよな……ムカつく」

「だよなぁ」

 ふざけて『キャーッ』なんて女の子みたいな声を上げていたジョシュアは肩を落として同意し、うんうんとうなずいて続ける。

「でも、それで受付の女のコはイチコロよぉ」

「『イチコロ』って……古いな、ジョッシュ」

「これで何人目だよなぁ」

 しみじみとするジョシュア。

 対してイラついた様子のウォルター。

 いきなりくるっと回ってバンッと壁を両の拳で叩いてわめく。

「あーもうっ! カルロあいついっぺん死ね!!」

 何か別のことでの怒りが含まれていることは明白だ。

 ジョシュアは唖然としてウォルターを見る。

 ややして、ゆっくりと首を横に振った。

「……溜まってんなぁ……」

「もうその話はいーって!!」

 憤然として出口に向かいかけるウォルターの肩に、がっしと腕を乗せてジョシュアが止めた。

 親しげに肩を組んで、顔を近付けて、ニヤリと笑って言う。

「なあ、ウォルター。今度、おまえさんの写真も撮ってやろうか?」

「あ? やだよ。ジョッシュ。8割方死ぬだろ、おまえに撮ってもらうと」

 ジョシュアの仕事での写真は標的を写すことが多い。

 怖い顔をするウォルターに、ジョシュアはニヤついて低い声でささやくように言う。

「趣味の方でだよ。仕事のほうでもいいけどな。撮って街にバラまこうか?」

「冗談!!」

 怒ったふうに『仕事ができなくなるだろ』と口をとがらせて言って、ウォルターはジョシュアの腕を肩から外して、派手な苦笑に顔を歪めて笑ってみせてから、背を向けた。

 ジョシュアといるといつもこうだ。

 苦々しく思っても、つい笑ってしまう。

 この他人との距離を無視して近付いてくる迷惑な男がそう嫌いじゃない。

 もうじゅうぶん気は抜けたからと今度は本気で部屋を出て去ろうとする。

 その背中にジョシュアが大きな声を投げた。

「趣味でだよ! おまえさんは空に似てるからな!! 夕焼けの……」

 ウォルターはピタリと足を止めて振り返った。

 じっと晴れやかな笑顔のジョシュアを見る。

 じわじわと顔に笑みが広がっていく。

 伝染するように。

 ほんの少し顔を赤くして。

「ありがとな!」

 ニッとこどものような笑顔を見せて言ってから背を向ける。

 今度はジョシュアも止めなかった。

 手を振って見送る。





「さて、と……」

 ジョシュアは流しに置かれた二人分のカップを洗おうと手に取る。

「仕事に戻るか」

 『これが終わったら……』と言って、スポンジに洗剤を染み込ませ、カップを洗い始めてから、ふと思い出したように顔を上げて、空に向けてひとりぼそっとつぶやく。

「今、カメラ持ってなかったの、残念だったな……」





(おしまい)
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