ウォルター夢(依理愛)
夢小説設定
この章の夢小説設定設定:学パロ(ウォルター高校生)。
主人公は普通の学生の女の子。
内容:ウォルター夢。
カレカノの間柄。甘々。乙女心たっぷり。
名前を変換しない場合『依理愛(いりあ)』になります。
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こーちょこちょこちょこちょっ……。
私はただいま彼氏様にくすぐられています。
「ちょっ……やめてよ、ウォルター! 嫌だってば、もっ……」
抗議の続きは笑ってしまって続けられない。
笑っているのは彼氏様……ウォルター……もだったりする。
こっちはくすぐられているからじゃなく、私がくすぐったがっているのが面白いから。
私の足の裏をくすぐりながら意地悪そうにニヤニヤしている。
「どうだ? 依理愛。参ったか?」
「全然っ……ダメダメッ! そこはっ……ちょっとーっ!!」
ああ、ダメだ。
怒鳴るにも力が入らない。
こたつに入ったままじゃ身をよじっても逃げようが……。
足のほうはガッチリとつかまえられているし。
きっかけはささいなこと。
ウォルターがすでに入っていたこたつに私も足を入れた。
向かいは無理だから斜め横から。
だけどうつぶせの状態で寝そべっていた……全身を入れて亀のようになっていた……ウォルターの体の上に足を乗せるしかしょうがなくて。
そしたら『重い』の『重くない』のケンカが勃発。
もちろん『重くない』は私のほう。
ウォルターは私の足を『重い』って。
そういう意味じゃないにしたって女の子に『重い』はヒドい。
だいたい『先に入ってたんだから』って言うけど図々しい。
この部屋は誰の部屋だと思ってんの。
頭に来て私はもっと深くこたつに入り込んで向かいから足を出した。
ウォルターの体を下に敷いて。
その権利があるもんね。
そこでとうとうカッとしたウォルターが素早くこたつから抜け出てこたつから突き出ていた私の足をガシッとつかんで足の裏をくすぐり始めたのだ。
「おしおきだーっ!!」
「やだっ、ちょっ……くすぐったいってば!」
……そして今に至る。
「いい加減にしてよーっ!! もうっ……許して、ごめん! ごめんなさい!! ウォルター、私が悪かったから……っ、お願い……」
目の端に涙まで浮かべて謝るとウォルターの手が止まった。
それまでのニヤニヤ笑いが消えて、真剣な顔してるけど、たぶん少しやりすぎたと思って申し訳なさそうっていうか反省してるっぽい。
ガッチリとつかんでいた手も離れたので、私はできる限り急いで足を引っ込めて、こたつから這い出た。
ウォルターが私から目をそらしてもごもごと言う。
「いや……俺のほうこそ……そこまでする気じゃなかったんだけどさ、つい面白くて……ごめんな、依理愛」
私はニヤリとした。
「ううん、私こそごめん……なんて言うと思うか!」
こっそりと近付き、しょんぼりとしているウォルターの背中に背後から飛びついた。
「えいっ!」
ぎゅっと腕を回して抱きつくようにする。
ウォルターが大きく目を見開いて私を振り向いた。
「え? 依理愛!?」
『いきなり何?』って顔だけど、決まってるじゃないの。
「仕返しだーっ!!」
私はこちょこちょと脇腹をくすぐり始めた。
「ちょっ……ヤバい! 脇はヤバいって!! やめろ、依理愛ーっ!!」
ウォルターが騒ぎ出す。
すぐに大きく『あははははっ……』と笑い出した。
涙目でその笑い声の間から必死に声を出す。
「くすぐってぇよ! ちょっ……ダメだって!! おい、依理愛、よせって!!」
私はいっそうくすぐったいように手を動かした。
くすくすと笑いながら。
すごく楽しい。
こういう時間が本当に……。
ふざけあって、はしゃいで。
幸せだなぁ……って思う。
「やめろって!! くすぐったっ……ひゃっはっはっ……」
ウォルターが身をよじって笑っている。
あ、そうか。
くすぐったがりの上に、笑い始めると止まらないんだっけ。
ふんだ。
ざまぁみろ!
ギブアップするまで許してあげないもんね!!
(おしまい)