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夏の終わりの花火(途中)






「あ」

 スーパーの中、あるものを発見して、アンディは手に持っていた物を置いて駆け出した。

「バジル!! バジルーッ!!」

 そう、ある者、バジル。

「げ」

 短く言って顔をしかめたバジルの袖をがっちりとアンディがつかむ。

「花火だよ」

「だからなんだ」

「つかまえた」

「それがどうした」

「いいところに来たね、バジル」

 全文『花火をみんなで今日やるからおまえも参加しろいや否は聞かない強制参加だ何故ならつかまえたからっていうかいい時に会ったねっていうかいいところに来たねバジルよかったね花火だよ』を省略した。

 イラッ、イライラッ、ムッカァァァァッ……!

 ピクピクと顔を引きつらせていたバジルが全力で怒鳴る。

「知らねーよ!!」





 ぐいぐいぐいぐいぐい……。

「ウォルター、荷物も……いや、バジルが増えた」

 ウォルターのところにバジルの腕をつかんで引っ張ってきたアンディが真顔で言う。

 ウォルターが目を真ん丸くする。

 嫌々引っ張られて歩いていたバジルもギョッとしてアンディを見る。

「俺が『増えた』ってなんだ!! ってかアンディ!! 荷物持ちって言ったな!? 荷物持ちが増えたんだろ!! 俺は増えねぇわ!!」

「ご協力感謝シマス」

「まだ持つって言ってねぇよぉぉぉ」

「いいじゃん、ほら、花火参加していいから」

「したいなんて言ってねぇぞぉぉぉっ」

 マイペースすぎるアンディにわめくバジル。

 そんなふたりを不機嫌に眺めるウォルター。

 なんだかアンディがバジルと仲良しの図で。

 腕を組んでくっついて歩いてくるなんて。

 アンディを取られたみたいで気に入らない。

 ……というわけで、ギンッ、とバジルをにらみつけて言う。

「アンディ。コイツはいらねぇよ。荷物持ちならふたりでじゅうぶんだろ」

「あ?」

 にらまれたバジルのほうもその目にも言葉にもカチンと来てウォルターをにらみ返す。

 ふたりの間に険悪な空気が漂う。

 ギリギリッ……とにらみ合うふたりにアンディは構わずのんびりと言った。

「それは否定しないよ。ふたりでじゅうぶん持てるだろ。ボクはいいよね?」

 ふたりが同時にアンディを振り向いて目をつり上げて怒鳴る。

「「コラ!!」」





(つづく・・・かも?)
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