オマケ(質問バトン)
1 こんにちは。
「こんにちは」
2 お名前をどうぞ。
「アガタです」
3 自分の性格とか。
「……あまり、他人に知られたくはないですわね。『こういう人間だ』などと、決めてかかられるのは不愉快ですわ。そうしたら、いいようなことを言うしかないでしょう? でも、自分で自分を褒めるのはちょっと……みっともないと言いますか……情けなくさえありますわ。かといって、欠点ばかり言うのも、なんというか……ずいぶん自己評価が低く見えるというか、自己卑下してみせるのも、これまたみっともないですし……困りましたわ。そうですね、普通なのじゃないかしら。とりたてて変わったところもないし……」
4 住んでいる所は?
「カラスの巣です。詳しく言っていいものかしら……? よくないでしょうね。ええ。他の方とは理由があって部屋が離れてますの。それくらいかしら?」
5 ここから変な質問に入りますが、よろしいでしょうか。
「……妙な質問をされるということを『よろしい』と言ってしまったらわたしの人間性が疑われるような気がしてなりませんが、どうぞ。この際ですわ。お訊きになって」
6 強制。 はいorいいえ + 一言でお答ください。
「はいかいいえと一言……難しいですわね。はい、どうぞ」
7 恐怖症とかあります?
「いいえ。一言……特に何も言うことはありません」
8 周りに変な人がいっぱいいる。
「はい。……やはり、変わっているんじゃないかしら。仕事柄……こういう仕事を選ぶこと自体、何かあるってことですもの。あら、性格のことではありませんのよ。性格が変わってらっしゃる方もいらっしゃいますけれど。どなたとは言いませんわ。わたし? わたしは普通ですのよ。ええ……あら、おしゃべりしすぎてしまったわ。はい、次」
9 自分は常識人だ。
「……と、思いますけれど、何か?」
10 好きなコいます?
「……ああ、はいかいいえでしたわね? いいえ?(ニッコリ)」
11 友達いっぱい。
「いいえ(キッパリ)。いませんわ」
12 自分は神になれると思う。
「神に……? そのような、質問は……その、とうてい答えられませんわ」
13 また普通の問題形式に戻ります。はいとかいいえつけなくていいですよ。
「これは、このことについても『はい』と言っちゃいけないのかしら?(笑)」
14 あなたの一番の宝物は?
「相棒である黒ヒョウの『カルモ』。物ではありませんけれど。そうですわね、物というと……仕事で使う鞭かしら。どちらも命より大切といってもいいですわ。いえ、鞭はいいんですけれどね、かわりがありますもの。でも、カルモは……。カルモがいなくては、どうしようもありませんもの、わたし」
15 今の生活についてどう思う?
「望んだ通りのものだと言えますわ。……いえ、昔はそうは思っていなかったのだけれど。いえ、今でも、昔が懐かしいことがありますわ。サーカスで暮らしていた頃が一番幸せでしたの。でも、今は……これも人生ってやつでしょうね。ただひとつ言えば、猫被りが疲れますの(ニッコリ)。……ああ、本当はこんなんじゃないんでね、あたし。レディなんかじゃ全然ないし。でも他人を遠ざけるのに向いてるからこんなしゃべり方してんだよ。はーっ……スッキリした。また元に戻すわ」
16 オタクってどう思う?
「おた……? まぁ、存じませんわ」
17 あなたの周りで1番ウザいと思う人をどうぞ。スルー可。
「赤い髪をした黄色い目の童顔でとても生意気な口を効く年下の後輩がですわね……いえ、なんでもありませんわ」
18 あなたの作者についてどう思いますかっ?
「気分は上がったかしら? ……本当にちょっとしたことで上がったり下がったり、こどもっぽいのにも程があるのではなくて? 無計画というか衝動的だし、熱しやすく冷めやすいところがあるし、かと思えばひとつのことしか目に入らない不器用さがあるし、夢見勝ちかと思えば妙に現実的で、つまらないことばかり気にして何も楽しめないでいるし、だいたいが自分に自信がなさすぎるし……そんなんじゃ人生もったいないとわたしでも思いますわよ。……あら、失礼。本音が出てしまいました」
19 読んでくれた方に一言。
「ありがとうございます。お付き合いいただいて。申し訳なく思いますわ。こんなわたしの話じゃつまらなかったでしょう? そうですわね、最後にひとつ冗談でも……あなた、とある未開の地でのレストランの話、ご存じ? あのね、ある客のスープに蠅が入っていて、文句を言われたウェイターが……(強制終了)」
20 次にこれ回したい人は?
「どうぞ、どなたでも、よろしいようになさってくださいな」
(おしまい)