光壊以外の話
「なぁ、ヒートは俺のこと好き?」
ヒート命なウッドはいつものように聞きました。
そしてヒートもいつものように笑顔で答えました。
「んー、ウザイかな」
「もうヒートってば恥ずかしがり屋さん♪」
ウッドはヒートの「ウザイ」は「大好き」と言いたいのに恥ずかしがって言えないヒートなりの照れ隠しだと思っています。
「(なんでわかんないのかねぇこのウドの大木は・・・)ハァ・・・」
「どうしたヒート悩み事か?俺でよければ相談に乗るぜ?」
「(誰のせいだと・・・)あ、クラッシュー!!」
いろんな事をやってくれたり、心配してくれたりするいい弟ではあるのですが度が過ぎてるので正直ヒートはウンザリです。
そんな時にクラッシュが現れました。
「ヒート、どうした?」
「えへへー、ボクねお腹すいちゃったの。だからおやつちょーだい♪」
ウッドが生まれる前クラッシュに付き纏いよくおやつをねだっていたヒートは当時のようにクラッシュにねだりました。
「はいはい、あんまり食べ過ぎんなよ?」
「大丈夫大丈夫♪」
元々ヒートを可愛がっていたクラッシュは笑顔でクラッシュボムを手渡しました。そんなときヒートの背後から物凄い黒いオーラを纏ったウッドの姿が見えました。
「!?」
クラッシュがびっくりして固まっていると
「?どしたのクラッs・・・」
「歩く弾薬庫の分際で俺のヒートに何しとるんじゃー!!」
「「うわあっ!」」
突然怒り狂ったウッドがクラッシュに向かって突進してきました!
そのとき
「何してんだよ、このクズ野郎!!」
と、ヒートがウッドを燃やしました。
「何をするんだヒート!?」
「そりゃこっちの台詞だよ!そんなことしたらクラッシュが怪我しちゃうでしょーが!!」
そう言い放ちさらに火力をアップさせました。
「お、おいヒート・・・」
「いいからクラッシュは早く逃げて!」
「で、でも・・・」
「早く!!」
クラッシュはヒートに言われた通り逃げ出しました。
「またんかコラァァァー!」
ウッドはクラッシュに向かって叫びました。
「いい加減にしてよぉ!!」
そんなウッドに対しヒートはさらに火力を上げました。
最大火力になるころには辺り一面が焼け野原になっていました。
ウッドも最早虫の息です。
ヒートも久々の最大火力で疲れてしまったようです。
そして二人ともそのまま眠ってしまいました。
「二人とも大丈夫かぁ?」
「あーあ、これは消火作業が大変そうブク」
「なんだもう終わったのか」
「ったく、どーすんだよこの現状…」
心配になって戻ってきたクラッシュと、クラッシュがもしもの為にと連れて来たバブル、そして面白そうだと着いて来たのにすでに事が治まっていてつまらなそうなクイックと、この後の事態を想定してうな垂れるフラッシュの四人は二人の寝顔を見て呆気にとられました。
なぜならウッドは炭火になりながらも幸せそうな顔で、ヒートは疲れながらも達成感溢れる満足そうな顔で、二人は寄り添うように寝息を立てていたからです。
結局は仲良しなのかと四人は笑いあいました。しかし、その笑いはすぐに苦笑いに変換されました。なぜなら背後に気配を感じたからです。
「お前たち…これは一体どういうことだ?」
声の持ち主はエアーでした。
メタルより権力のあるエアーの長い説教に四人はウンザリした様子でした。
その横でヒートとウッドはまだ眠り続けていました。
「博士、今日も2期ワイリーナンバーズは平和ですね」
「お前さんにはあれがそう見えるのかね」
「ええ見えますとも。こんな日常がいつまでも続けばいいですね」
「毎回火事にされたらたまったもんじゃないわい」
「でも、たまには悪くないでしょう?」
「まぁ、たまには、な」
そしてメタルとワイリー博士の会話が静かに行われていたのでした。
おしまい。
.
ヒート命なウッドはいつものように聞きました。
そしてヒートもいつものように笑顔で答えました。
「んー、ウザイかな」
「もうヒートってば恥ずかしがり屋さん♪」
ウッドはヒートの「ウザイ」は「大好き」と言いたいのに恥ずかしがって言えないヒートなりの照れ隠しだと思っています。
「(なんでわかんないのかねぇこのウドの大木は・・・)ハァ・・・」
「どうしたヒート悩み事か?俺でよければ相談に乗るぜ?」
「(誰のせいだと・・・)あ、クラッシュー!!」
いろんな事をやってくれたり、心配してくれたりするいい弟ではあるのですが度が過ぎてるので正直ヒートはウンザリです。
そんな時にクラッシュが現れました。
「ヒート、どうした?」
「えへへー、ボクねお腹すいちゃったの。だからおやつちょーだい♪」
ウッドが生まれる前クラッシュに付き纏いよくおやつをねだっていたヒートは当時のようにクラッシュにねだりました。
「はいはい、あんまり食べ過ぎんなよ?」
「大丈夫大丈夫♪」
元々ヒートを可愛がっていたクラッシュは笑顔でクラッシュボムを手渡しました。そんなときヒートの背後から物凄い黒いオーラを纏ったウッドの姿が見えました。
「!?」
クラッシュがびっくりして固まっていると
「?どしたのクラッs・・・」
「歩く弾薬庫の分際で俺のヒートに何しとるんじゃー!!」
「「うわあっ!」」
突然怒り狂ったウッドがクラッシュに向かって突進してきました!
そのとき
「何してんだよ、このクズ野郎!!」
と、ヒートがウッドを燃やしました。
「何をするんだヒート!?」
「そりゃこっちの台詞だよ!そんなことしたらクラッシュが怪我しちゃうでしょーが!!」
そう言い放ちさらに火力をアップさせました。
「お、おいヒート・・・」
「いいからクラッシュは早く逃げて!」
「で、でも・・・」
「早く!!」
クラッシュはヒートに言われた通り逃げ出しました。
「またんかコラァァァー!」
ウッドはクラッシュに向かって叫びました。
「いい加減にしてよぉ!!」
そんなウッドに対しヒートはさらに火力を上げました。
最大火力になるころには辺り一面が焼け野原になっていました。
ウッドも最早虫の息です。
ヒートも久々の最大火力で疲れてしまったようです。
そして二人ともそのまま眠ってしまいました。
「二人とも大丈夫かぁ?」
「あーあ、これは消火作業が大変そうブク」
「なんだもう終わったのか」
「ったく、どーすんだよこの現状…」
心配になって戻ってきたクラッシュと、クラッシュがもしもの為にと連れて来たバブル、そして面白そうだと着いて来たのにすでに事が治まっていてつまらなそうなクイックと、この後の事態を想定してうな垂れるフラッシュの四人は二人の寝顔を見て呆気にとられました。
なぜならウッドは炭火になりながらも幸せそうな顔で、ヒートは疲れながらも達成感溢れる満足そうな顔で、二人は寄り添うように寝息を立てていたからです。
結局は仲良しなのかと四人は笑いあいました。しかし、その笑いはすぐに苦笑いに変換されました。なぜなら背後に気配を感じたからです。
「お前たち…これは一体どういうことだ?」
声の持ち主はエアーでした。
メタルより権力のあるエアーの長い説教に四人はウンザリした様子でした。
その横でヒートとウッドはまだ眠り続けていました。
「博士、今日も2期ワイリーナンバーズは平和ですね」
「お前さんにはあれがそう見えるのかね」
「ええ見えますとも。こんな日常がいつまでも続けばいいですね」
「毎回火事にされたらたまったもんじゃないわい」
「でも、たまには悪くないでしょう?」
「まぁ、たまには、な」
そしてメタルとワイリー博士の会話が静かに行われていたのでした。
おしまい。
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