単発

会話のみ。

「今日も明日のためにピカピカツルツルにしないとなー」
「そうですね隊長」
「~♪」
「フラッ・・・シュー???」
「あ、愛しのお兄様だー」
「お、俺様何も見てないぞっ」
「おいおい、焦り過ぎて一人称が変わってんぞ。俺以外もいるのによー」
「うっさいわ」
「んー?おーいクラッシュそこ気を付けろよ」
「あ?」
「すっごい滑るよっ!!」
「んなぁぁぁぁぁ」
「だから気を付けろって言ったのにぃ」
「テ、テメー!!!」
「そんな簡単に怒んなよ長所がさっぱりした性格が聞いてあきれるぜー?」
「なんだお前酔ってんのか!?」
「はぁ?酔ってねーしー」
「もういい、お前なんか知らん!このハゲ野郎!!」
「ケケッ」
「隊長、いいんですか?相手は仮にも世間で恐れられてる破壊神ですよ?」
「んー?いいのいいの、だーいじょうぶだって」

「クラッシュ様泣かないで下さい、俺たちがいるじゃないですか」
「な、泣いてなんかないやいっ」
「じゃあ仕事してください」
「・・・もう少し慰めてくれたっていいじゃんか」
「我々も仕事ですから」
「むぅ」
「不貞腐れたってダメですよー」
「なんて冷たい奴らだ」
「お互い様ですよー」
「さ、仕事しましょっ」
「仕事で憂さを晴らせばいいんですよ!」
「そ、それもそうだな!よし、今日の標的は?」
「あの高層ビルです」
「なんか色合いがムカついた。今日は俺一人で行くからお前たちは此処で待機」
「了解です。巻き込まれたくありませんし」
「物分かりのいい部下で助かる」

「隊長!!フラッシュ隊長!!」
「ん?どーした?」
「こ、これ・・・クラッシュ様のところのメットールから送られてきたものです」
「今更ビデオテープ?なになに・・・『これ見て少しは自分の身の振る舞い方を考えてください』?」
「一体何なんでしょう?」
「んー・・・まぁ見てみるか」

『クラッシュ様!もうその辺で!!』
『もう原型すら留めてませんよ!!』
『うるさい!今の俺様はすこぶる機嫌が悪いんだ!!』
『だからって・・・』
『邪魔するとお前等も同じ目に遭わすぞ!そういえばお前等・・・あいつのとこにもいるよな?』
『わ、我々はクラッシュ様の部下です!フラッシュ様の部下ではありません!!』
『じゃあ邪魔するな!!』
『は、はい!!!』
『あんのハゲがぁぁぁぁぁ!!いつもいつも調子に乗りおってぇぇぇぇぇぇ!!!!』

「た、隊長・・・」
「・・・ちょっと怒らせすぎたか?」
「どうするんですか!全然大丈夫じゃないですよ!?」
「ぉぉー・・・じゃあちょっと行ってくるわ」
「お気をつけて・・・」

「おーい、クラッシュー」
「死ね!!!」

「お届けモノでーす」
「?はーい・・・って隊長!!?」
「目が覚めたら伝えてください。今度二度と我らの隊長の逆鱗に触れませぬようにと」
「隊長ぉぉぉぉぉぉ!!!」

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