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四ヶ月目

 石造りの廊下を進んでいく。靴裏と平らな表面が接触するたびに足裏まで堅い感触が響いてくる。壁をくり抜いた窓からは淡い光線が差し込み、それは等間隔に規則正しく、そして際限無く続いている。他の生徒の姿は見えない。おそらく昼食時間だからだろう。
 レナはその廊下を左に曲がり、ある教室に足を踏み入れた。
 打ち捨てられた教室。それは教室というよりも一つの物置に近く、かつて学習に使われていたであろう机には書籍や実験道具が雑然と積み重なっている。不用心甚だしいが、教師さえその存在を忘れているのだから盗んだとて今更咎める者もいない。
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