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三ヶ月目

「それで、」
「それは良いことだったのか?」
 電車の窓から日差しが差し込み、向かいの席の箱を白く照らす。
(……わからない)
 現実に引き戻される大きな金属音がして、窓を別の電車が横切った。
(少なくとも良い結果を齎すものではなかった、と思う)
 窓の外に目をやる。褪せた色の住宅街が後ろに流れていく。
 家出とはもっと大荷物になるのかと思っていたが、結局、連れて行こうと思えたのは箱だけだった。
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