さしすの青春〜風邪っぴき〜
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お昼過ぎの五条家
午前中は病院に行った後からずっと寝ており、今やっと目を覚ました名前。
椿「あ、起きましたか?お身体は楽になりました?」
隣には椿がいてくれたようで、起きたことに気づくとすぐに声をかけてくれた。
しかし、寝ても全く良くなった感じがしない。
むしろ悪化している気さえする。
椿「38.9℃ですね。ご飯は食べられそうですか?」
フルフルと首を横に振る。
ゼリーだけでも食べて薬を飲んだ方がいいと言われたため、小さいゼリーを食べて薬を飲み、また横になった。
椿「頑張りましたね、私は片付けしてきます」
そう言って椿は部屋を出ていった。
『・・・・ごほっ・・・』
再び1人。
なぜだか涙が溢れてくる。
『ぅう・・・・』
止めたいと思えば思うほど出てくる涙。
身体が辛いからだろうか。寂しいからだろうか。
『っ・・・ぐすっ・・・けほっ』
ティッシュを取って目と鼻に当てる。
すぐにビショビショになってしまった。
布団を頭まで被り、小さく丸まる。
寝てしまえば楽なのに、午前中にたくさん寝てしまい、しんどくても寝ることができない。
椿「名前様、椿です」
片付けを終えて戻ってきた椿は、そっと名前の背中に手を当て、少しでも良くなるようにと祈った。
しばらくして
悟「ただいま」
硝「こんにちはー」
傑「お邪魔します」
3人の声がした。
名前はピク、と反応するが、布団の中で蹲ったまま動かずにいる。
悟「名前の様子どう?」
椿「まだ熱が下がってなくて、だいぶお辛そうです」
傑「これ、名前に買ってきたので良ければ食べさせてあげてください」
コンビニの袋を椿に渡す夏油。中を見ると、プリンやゼリーなど食べやすいものが入っていた。
お礼を言う椿。
家入は、布団に包まったままの名前が気になったようで寝ているのかと椿に聞く。
椿「いえ、起きてらっしゃると思うのですが、お辛いのか先程から」
悟「おーい、大丈夫か?」
ガバッと顔がありそうな部分の布団を捲り、目を見開く。
急に捲られて驚いたのか、ぬいぐるみを抱きしめ、涙でぐしゃぐしゃの顔で全員の顔を見る名前。
悟「泣いた?」
硝「熱、辛いね」
傑「甘いもの買ってきたよ、食べられそうなら食べて」
心配そうに覗き込んでくる3人に、また涙が溢れそうになる。
しかし、再度勢い良く布団を被った。
悟「あ?」
硝「どうしたの?」
『・・・・うから・・・』
傑「もう一回言ってくれるかい?」
『・・・風邪、うつしちゃうからぁ・・・』
きっと布団の中ではボロボロ泣いているのだろう。
本当は辛いから誰かに甘えたい、しかしうつしたくないという気持ちで葛藤しているようだ。
悟「風邪なんか引かねぇよ」
傑「バカはなんとかを引かないって言うからね」
硝「普通“バカ”を“なんとか”って表現するんじゃないの?
間違ってないけど。」
悟「あ”ぁ”ん?」
悟は思い切って布団を剥ぐ。
再びビックリした表情の名前。
傑「いや、さすがに全部捲くるのは寒いでしょ」
『うー・・・・』
名前は覚悟を決めたのか、四つ這いでゆっくり移動する。
向かった先は悟のところ。
『うっ・・・ぐすっ・・・苦しい・・・』
座っている悟の腰に抱きつき、すすり泣く。
硝「よしよし」
静かに背中を擦る家入と、布団を掛け直す夏油。
悟「だいぶ熱ぃな」
椿が取りに行っていた熱冷ましのシートを受け取り、額に貼る。
冷たくて気持ちよかったのか、少し表情が穏やかになった。
硝「みんな心配してたよ、冥さんとか、歌姫先輩とか。
早く良くなるといいね」
『んぅ・・・』
傑「それにしても、悟の膝は心地良いかい?」
しばらくの間悟の腰に抱きついて膝を枕にしていた名前を見て聞いてみた夏油。
『しょうこさんと、すぐるさんは、風邪ひいちゃうでしょ?だからさとるにした。
ほら、何だっけ、さっきの・・・』
硝「バカは風邪引かないってやつ?」
悟「濁せ。ってか名前もそんなの覚えんな」
『ふふっ・・・』
笑みが見られて安心する一同。
そのまま世間話をしていると、いつの間にか名前は眠っていた。
『すー・・・すー・・・げほっ・・』
傑「寝ちゃったね」
椿「寝たくても寝れなかったみたいなので、助かりました。皆様には感謝です」
硝「いえいえ、私たちは心配で見に来ただけですよ」
悟を含め、その場にいた全員は名前の回復を願った。
2日後
『あ!さとる!それすぐるさんがくれたプリン!』
悟「あ?もう元気なんだから良いだろ」
元気になった名前は早速悟と喧嘩していた。
夏油がお見舞いに買ってきてくれたプリンを悟が食べたと。
『まだご飯は体に優しいヤツだもん!』
悟「はぁ、体調崩してたほうがしおらしくて良かったな」
『あ!!お母さんと椿さんに言っちゃうからね!怒ってもらう!』
悟「へーへー、プリンくらい買ってくるっての」
大人たちは元気になり、悟とワイワイ喧嘩している名前を微笑ましく見ていた。
おわり
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