さしすの青春〜夏祭り〜
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2006年8月
悟「今週末デカい花火大会があるらしいけどどーすんの?」
傑「・・・行きたいってこと?」
硝「素直に誘えば良いのに」
五条渾身の誘いは2人に見透かされ、結局一緒に行きませんかと正直に話す羽目になっていた。
悟「名前も行くって言ってくれっかな」
硝「あー、人混み苦手そうだもんね」
これから五条たちは座学の時間。
座学は流石に名前は一緒には受けられない。
高専に来ている日は、その間名前は遊んだり昼寝をしたり、高専にいる呪術師と一緒に稽古したりすることが多かった。
傑「終わったら聞いてみよう」
悟「だな」
ちょうど夜蛾が入ってきたため、黒板に向き直った。
ーーー
『♪』
悟「おーい、名前」
放課時間になり、五条は真っ先に名前の待つ部屋に向かった。今は冥冥と一緒にお絵かきをしていたようだ。
『ん?あ!さとる!』
名前はパッと顔を上げ、五条に描いていた絵を見せる。
『見て見て!!さとると、すぐるさんと、しょうこさん!』
五条は紙を見て固まる。
夏油は前髪が垂れていて糸目でわかる、家入も茶髪ボブに可愛らしい顔でわかる。
冥冥をチラッと見るとククッと笑っていた。
悟「・・・俺は?」
『これ!!あっはは!!』
名前が笑いながら指差したのは、白い髪に水色の目、サングラスをかけた恐竜のようなもの。
『名前は“ゴジョゴン”!!
自分のワガママが通らないと大暴れする怪獣だよ!』
冥「私は“サトゴン”の方が良いと言ったんだがな」
悟「ゴジョゴン・・・」
ゴジョゴンと夏油、家入の差に憂いていると、その2人が部屋に入ってきた。
傑「名前は誘えたかい?」
硝「あ、お絵かきしてたの?見せて!」
家入と夏油は、五条が持っていた紙を覗き込むと大笑いした。
名前がゴジョゴンの説明をすると、更に床に転がって笑っている。
傑「ふふっ、間違いないね、悟は、ゴジョゴンだ・・・ははっ」
硝「ヒー・・・ヒー・・・お腹痛い」
夏油と家入は携帯のカメラで写真を撮っていた。
家入は「待受にしよう」と言っていた。
楽しそうに反応してくれた3人(?)に嬉しそうな表情をする名前。
『もう帰る?』
悟「ああ。その前にさ、聞いておきたいんだけど」
『なに?』
悟「次の土曜日に花火大会があんだけど、名前も行く?」
花火大会・・・?と首をかしげる。イメージがあまり湧いていないのかもしれない。
傑「花火を近くで見るんだよ。お祭りもやってると思う」
お祭りと聞いて目を輝かせる名前。
『行く!』
悟「人いっぱいだけど大丈夫か?」
『・・・・・大丈夫!』
名前の返事に若干の不安は募るものの、自分たちが守れば大丈夫だという話になった。
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