第25話
夢小説設定
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出張最終日
荷物の整理をしていた2人。
『はぁー、なんか長かったような短かったような』
悟「色んなことしたもんね」
任務にデートに忙しくしていたため、目まぐるしく過ぎた3日間だった。
悟「朝ご飯食べたら、駅の方に移動してお土産買ったり買い物したりしようか」
『うん』
朝ご飯後、チェックアウトを済ませタクシーに乗り込む。
『みんなへのお土産何が良いかなぁ』
悟「郷土人形は?」
京都校との交流会で渡した人形を頭に浮かべる。
そして『やだよ』と一言返事をしておいた。
駅の前には足湯があり、そこで休みながら過ごすことにした。横並びで座り、五条はソフトクリームを片手に楽しんでいる。
『ふぇー、あったかーい』
悟「足湯に浸かりながらのアイスもまた良いね」
名前は五条の足元をじっと見る。
『流石に術式発動してないよね』
悟「ははっ、流石にしないよ」
足湯で術式を発動させたら、お湯が五条の身体に付かなくなるのだろうか、ちょっと見てみたいと思うがハッと我に返った。
顔を上げると五条の持っているソフトクリームが目に入った。
『ねぇ、アイス1口だけちょうだい』
悟「ん?良いよ」
お礼を言って、五条が差し出してきたソフトクリームを少しだけかじる。
『甘っ、冷たっ・・!?』
アイスの味と冷たさに集中していると、突然唇に温かい感触。そして五条のどアップの顔。
悟「甘っ」
『なな、な、ここ外なんだけど!?』
公共の場にも関わらずキスをしてきたのだ。
顔を赤くする名前にクスッと笑うと、何事も無かったかのように前を向いてソフトクリームの残りを食べ始めた。
『・・・』
ムスッとしている名前だったが、忙しそうに歩いているサラリーマンたちを見て呟いた。
『また今日の午後から忙しい日々に戻るね』
悟「そうだね。まぁ、一緒に過ごせるときはこれからも過ごそうよ。
僕の部屋に来てくれても良いし」
『うん。帰ったら夜蛾さんにお礼言わなきゃね』
足湯で温まると、高専のメンバーにお土産を買い新幹線に乗った。
『寝れる時に寝なきゃ』
座席に座るとすぐ、身体を傾けて寝る体勢になる。
悟「筋肉で硬い腕と窓どっちが良い?」
『ふふっ、こっち』
名前は五条の腕の方に頭を傾けて目を閉じた。
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『ただいま帰りましたー』
夜「お、お疲れ」
高専に着くと、まずは夜蛾の所に向かった。
任務の報告とお礼を伝えるためだ。
五条は先に1年生の所に顔を出すと言って分かれた。
『夜蛾さん、色々時間を調整してくれたみたいでありがとうございます』
夜「大丈夫だ。ゆっくりできたか?」
『はい』
夜蛾は微笑みながら返事をする名前を満足気に見た。
今日も帰って休んでも良いと言われるが、勉強や鍛錬、任務をしたいと話し教室へ向かうことにした。
『ただいまー』
休み時間にガラッと教室のドアを開ける。
まだ日下部も片付けをして教室に残っていた。
真希「おかえり、楽しんだか?」
ニヤニヤしながら聞いてくる真希にため息をつく。
『うん、楽しめたよありがとう。
日下部先生も、お休みありがとうございました』
篤「おう。まぁ五条のワガママには慣れてるからな」
難しい任務を簡単にいくつもこなすから文句は言えないと話す日下部に笑ってしまった。
『これお土産』
2年生や日下部に袋を渡す。
パ「土産話はないのか?」
棘「しゃけしゃけ」
『えー、まぁ、色々あったけど長くなるもん』
かいつまんで、もしくは1個のエピソードだけでも教えてくれと言う同級生に困ってしまうが、写真屋での出来事を話すことにした。
日下部は「学生同士で楽しめよ」と手を振って教室を出ていった。
パ「すげぇな」
真希「2人とも顔は良いからな、顔は」
『ん?』
からかうような言い方をする真希をじっと見る。
誤魔化されて写真は無いのかと言われたため、自分が持っている分の写真を見せる。
真希「名前が可愛いな」
パ「悟もデレデレしてんな」
棘「しゃけ」
『もう恥ずかしいから終わり!』
サッと写真をカバンにしまい、次の授業の準備をする。
次は鍛錬の時間だった。
グラウンドに移動中に1年生の教室の前を通ると、中からワイワイ声が聞こえてきた。
悠「先生も格好良いし、先輩も可愛いっすね!」
野「やっぱり先生に名前さんはもったいないですよ!!」
悟「どういうこと?」
恵「黙ってれば良いんでしょうけどね・・・」
野「名前さんの所だけ切り取って私にください!」
悟「ナイスガイな僕の顔も印刷してあげるよ」
野「ゲェー」
『・・・・はぁ』
パ「絶対写真見せびらかしてるな」
楽しい思い出となった3日間だった。
出張デート編おわり
次回より渋谷事変編開始
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