第24話
夢小説設定
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出張2日目
しっかり寝て起きた2人は、朝食を食べて早速任務に向かった。
2つ続けて任務があったがすぐに終わり、予定していたよりずっと早くにデートの時間になった。
悟「愛の力だね」
『ちょっとわからない。普通に悟が強いだけ』
宿泊予定の施設に、予定より早いがチェックインしていいか確認すると、大丈夫とのことだったのでそちらに向かうことにした。
『え、ビジネスホテルじゃないの?』
悟「うん。だって今日と明日はデートが主だから」
五条に連れられてきたのは、高級そうな旅館。
女将さんに迎え入れられ予約していた部屋に向かう。
『わぁあ、すごい!』
部屋に入ると、オシャレな和室が広がっていた。
悟「五条家に慣れてるからあまり驚かないかと思った」
名前は、それとこれとは別だと言って、カーテンを開けた。
『きれい!奥のは海?』
旅館の外は自然で囲まれている。
草原の奥には海が見えていた。
悟「海の方にも後で行こうか。夕方の任務が終わってからかな」
『うん!』
荷物を置き、旅館の外へ出る。
眼の前には、きっと旅館に宿泊した人がすぐに出かけられるようにだろう、タクシーが並んでいた。
先頭にいたタクシーの近くに行き、乗せてもらう。
最初は水族館
『久しぶりだなぁ水族館』
悟「小学生の遠足とかで行ったっきり?」
『・・・・・・』
名前は話の途中にも関わらず五条の顔をじっと見る。
五条は「照れるー」と言いながら笑っていた。
『サングラスしてる』
さすがに観光地で、しかも何かを見るスポットにいるにも関わらず完全に目隠ししていたら周りから不審がられる。
そこは配慮したのだろう。
今でも上層部に顔を出す時はサングラスをかけることもあるが、基本的には目隠しだ。
悟「やっぱり格好良い?」
『格好良いよ』
悟「!?」
素直に格好良いと言う名前に、五条は目を見開く。
その表情が面白かったのか、プッと吹き出す。
『だって、悟に色々我慢させちゃってるからさ。
ちょっとは、私も、頑張って・・・素直になろっかな、って』
途中から照れたように話す名前に今度は五条が吹き出した。
我慢させているというのは昨日の夜の話のことだろう。
悟「ごめん、我慢できなくなって良い?可愛すぎる」
『ダメッ!もう褒めないよ!?』
悟「ツンツン名前ちゃんも良いけどデレデレ名前ちゃんも捨てがたいな」
『もう!』
そんな話をしながら水族館を回っていく。
館内から外のブースに出ると、イルカのショーをしている場所を見つけた。
『イルカのショー見たい!』
次のショーまであと10分くらいだったため、席を取り待つことにした。
『イルカのショーって濡れる?昔、シャチのショーに行った時はビシャビシャになったけど』
悟「イルカの方が小さいし濡れないんじゃない?」
名前は納得すると、近くで売っていたレインコートは買わずに座った。
10分後、イルカショーが始まった。
イルカを笛で巧みに動かし、ヨシヨシしている飼育員を見て名前が呟く。
『小さいときね、動物を育てる人になりたいって思った時期があったの』
小学生の時、将来の夢を描く時間があった。
“呪術師”なんて描けないから、呪術師じゃなかったら、呪霊のいない世界だったら何になるだろう、と考えた。
その時に思いついたのが飼育員だったのだ。
悟「そっか、生き物好きだもんね」
『昔、一緒に動物園に行ったことあったよね』
悟「うん、懐かしいね。ホワイトタイガーはまだ好き?」
『ふふっ、覚えててくれたんだ。好きだよ』
悟「なにみたい、なんだっけ?」
そんなことも覚えていたのかと笑ってしまうが、同時に嬉しくなる。
小さいときの何気ない会話を覚えていてくれたのだと。
『悟みたいで格好いいから好き』
今五条がどんな顔をしているか見てみたくなり、イルカから一瞬目を離した瞬間
バシャバシャ!!!
キャァアア
『わぁあ!?』
イルカが尾ヒレで観客に向かって水を飛ばしてきたのだ。
油断していた名前は水を被ってしまう。
『わぁ、びっしょびしょ。悟大丈夫?
え!術式使ってる!ズルい!!』
悟「油断するからだよ」
五条は無下限呪術で水と自分が触れないようにしていた。しかし隣にいた名前はびしょ濡れ。
『私も術式の対象にしてくれれば良かったじゃん』
悟「いやぁ、あまりにも可愛かったから僕も動揺しちゃってさ」
『嘘!もう素直になってあげない!』
悟「ククッ」